共感や肯定ができなかった後悔のストーリー

受講生のAさんのお話です。
 
 
共感できなかった
過去への後悔のストーリーです。
 
 
子育てをよくしていくために
問題の根っこを探る自分との会話は
価値基準を大きく変えたり
現状を打破したい人にとっては
欠かせないもの。
 
 
発コミュをもっともっと
使いこなすために
私は生徒さんとかなり
突っ込んだ会話をしています^^
 
 
私と良く似た境遇のAさん

 
 
Aさんは、中3・中1の男の子ママです。
 
 
Aさんはお母さんと一緒にお住まいで
ご主人様も含めて5人家族。
 
 
Aさんは実のお母さんと同居。
私はお姑さんと同居ですが、
Aさんのお母さんと我が家の姑は
お話を伺っていると
同じ気質のタイプのようで
お悩みもそっくり 笑
 
 
子育ては、
ママと子どもだけの問題じゃなくて
家族を取り巻く環境要因も関係してくるし、
 
 
親世代がどんな子育てをされてきたか
さらにはもう一つ上の
祖父母世代のところまで遡るなんてことも
必要になってくるケースはたくさんあるのです。
 
 
私は自分が知る限り
上の世代まで遡って背景を追うことで
価値観がちょっと違うお姑さんも
受け入れることができるようになりました。
 
 
発コミュ対応ができるようになると
大抵の人間関係の問題は
クリアできますよ^^
 
 
お待たせしました。Aさんのストーリーです。
 
 
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共感や肯定ができなかった後悔
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長男は幼少の頃から、
自分の思うようにいかないと
癇癪をおこす事が多い子でした。
 
 
スーパーであるあるの
「あれ買って~」とだだをこねられ、
「もう連れてこないからね!」と
イライラMAXの母が叱りながら
買い物をする光景、
 
 
今もたまに見かけますが、
私もそんなママの一人で、
共感や肯定の対応なんて
これっぽっちも思いつきませんでした。
 
 
せっかくの楽しい家族旅行中、
「あれやりたい!」と長男が
やりたがったスーパーボールすくい。
 
 
旅行費用を節約したい気持ちから
「あんなの高すぎるよ。
帰ったらタダで出来るところ
連れていくから今日はやらないよ」と
 
 
拒否し、ダダこねて泣きわめく長男を
叱りながら無理やり抱っこして
その場から離れさせたり。
 
 
大した金額でもないのに
何であの時は頑なに
拒否してしまったんだろう。
 
 
あんなに長男が「やりたい!」って
言ってたのに、何で
やらせてあげられる余裕が
なかったんだろう。
 
 
要求が通らず拒まれてばかりいた
長男の気持ちを考えたら、
なんてケチな親だったんだ私は。
 
 
と、今でも胸が苦しくなる
苦い思い出が、私にはとても多いのです。
 
 
 
 
歯磨きをしたがらない時、
あまりにも癇癪が激しく言う事を
聞かな過ぎる時、
 
 
どうしたら言う事を聞いて
動いてくれるんだろうと
最初はなだめる言い方で
説得していましたが、
 
 
何度言っても聞いてくれないと、
私の中でブチッと切れる事が多くなり、
歯磨きしたがらない時は
抑えつけてでもやっていました。
 
 
さらに幼少の頃
自分が受けた言う事を聞かない時は
玄関の外に出す
 
 
大声で「いい加減にしなさい!」と
叱るという対応をしてしまってました。
 
 
こんな対応、本当はしたくないのに
と心の中で思いながら。
 
 
 
 
寝ている子供の寝顔に
「今日はあんな言い方しちゃってごめんね」
と涙をためて謝る事もしょっちゅうで、
とても辛かったです。
 
 
他にも、卓球やトランプで
長男が負けた時、
負けそうな時は泣きながら
「どうせ負けるからやらない!」と言い、
 
 
机などを叩いたり、
時には自分の頭を叩いたり。
 
 
はたから見れば「そんな事で?!」
と思う場面で、悔しがる
 
 
なんか違うんだよなという行動を
長男は時たま見せていました。
 
 
発コミュ対応を知らない私は
【共感】というものが全く頭に浮かばず、
 
 
「ただの遊びなんだからさ~」
となだめたり、
 「勝つ事もあれば負ける事もあるさ」
と励ましたり、
 
 
更にはいつまでも
ネガティブモードなままだと
 
 
「そんな怒ってばっかりだと
長男と遊びたくなくなるよ!
面白くないもの!」と
逆ギレしてしまう事までありました。
 
 
長男が小学3年の時、
友だちにイヤがらせを受け、
 
 
「(ボクシングの)サンドバッグ
みたいなのを思いっきりぶん殴りたい!」
と、訴えてきた事があり、
 
 
この時は共感出来たので
 「それはイヤだよね」と
私も深刻に受け留め、
長男の了承を得た上で
 
 
担任先生に
 「●●くんにイヤな事されて
「やめて」と言ってもまたやってきて
困ってるようんです」と伝え、
私に出来る事はしてきました。
 
 
長男は小さい頃から
生き物や物を大事にする
優しい子だったので、
 
 
イライラした時、
物を壊したり相手に手を出す
という事はありませんでしたが、
 
 
逆にイライラを発散できず、
溜め込むタイプな点は心配でした。
 
 
ただ唯一、次男にだけは手が出ていました。
 
 
次男は長男がイヤな事を
しょっちゅう仕掛けては、喧嘩が勃発し、
 
 
長男は手加減する事もありましたが、
あまりにもしつこすぎると
本気の力で叩き、
次男が泣く事もありました。
 
 
長男は私にヘルプを求めてくる事が多く、
 
 
「イヤな事されて「やめて」って
言ってもまたやってきたら
知らんぷりしてごらん。
相手しなければ「面白くないからやーめた」
って去っていくと思うから」
 
 
というアドバイスをよくしていました。
 
 
長男は言われたとおり実践したものの
効果がない事が多く
「知らんぷりしても
ちっともやめてくんない!」と
怒りと疲れが混じった表情を
しょっちゅうしていました。
 
 
毎回毎回私を頼ってくるので
私もうんざりし
お母さんに頼ってばかりいないで
自分で何とかしな!と突き放したり、
 
 
一度遊び始めたら、
ぜったい譲らない次男の性格を見越して、
 
 
「長男がこっちのゲームで遊ぶ?」
と長男に違うもので遊ぶよう促し、
やりたいものを我慢させてしまう事もありました。
 
 
こんな事が続けば当然ですが、
長男は問題が生じると「あきらめる」事を
選択するようになりました。
 
 
 
 
今の無気力な長男に、
これらの過去がきっと関係しているはず
 
 
そう思うと、面倒くさがらずに、
もっとしっかり向き合ってあげれば
良かったなと後悔で苦しくなります。
 
 
宮田さんと初めてお会いした時に告げられた
“もっと早く発コミュに出会いたかった”
ってみなさんおっしゃるんです」
 
 
この言葉、今、心底そう感じています。
 
 
今まで長男は色んなものを我慢してきました。
 
 
・スイミング、やめたがってたのに
 やめさせてもらえなかった。
 
・3DSやSwitch、
 ようやく買ってもらえたのは
 周りのお友達より3~4年遅かった。
 
 
・スマホ、中学入学と同時に周りのお友達が
 持ち始める中「高校から」と言われ、
 持たせてもらえなかった。などなど
 
 
今まで我慢ばかりさせてしまった事も
今の長男を作り出した原因の一つ
なのかもしれないと、
 
 
発コミュを始めるちょっと前に気づき、
長男が「●●食べたい」「●●が欲しい」など、
希望した事で出来る範囲のものは
全部叶えるようにしています。
 
 
そのうちの1つ、スマホは
長男が学校に行けなくなってから
買ってあげたので、
当然お友達とLINE交換しておらず、
もっぱら母とやり取りするだけ。
 
 
もし中学に入ってすぐ買ってあげてたら、
LINEでお友達とやり取り出来て
学校行けなくても少しは心の支えに
なってたのかなと思うと、
早く買ってあげなかった事を
悔やんでも悔やみきれません。
 
 
「もしあの時●●していたら」
この言葉を言い出したらキリがないほど
長男に対しては後悔する事がたくさんあり、
思い出すたび苦しくなります。
 
 
長男がいつか「●●やってみたい」と
動き出すその時まで、信じて待つ事が
出来るようになってきてますが、
 
 
今までずさんな対応をしてきた分、
今はしっかり長男の話を聞いたり
思いを受け止めようと、
過去を振り返るたび強く思います。
 
 
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Aさん、ありがとうございます。
 
 
あなたは今、何を感じましたか?
私はとても共感できました。
同じような経験をしたことがあるからです。
 
 
しかし、長男くんは
Aさんが後悔をしたままの状態で
長男くんのことに囚われ過ぎていて
喜んでいるでしょうか?
 
 
お母さんが長男くんのことを
受け入れているのは
十分すぎるくらい伝わっているはずです。
 
 
Aさんが罪悪感を手放さない限り、
その範囲内でしか、
長男くんは動けないと思うのです。
 
 
もちろん、過ぎた過去は
消し去ることはできません。
 
 
あと一歩。考えてみてほしいのです。
 
 
共感の一歩先、
もう、十分反省もしたのだし、
この辺りでありのままを受け止めて
 
 
AさんはAさんの人生を生きていい
長男くんは長男くんの人生を生きていい
 
 
親子関係は距離感が大事って思います。
 
 
長男くんが動き出すのを待つ間、
あと一歩。
苦しくならない方法を見つけませんか?
 
 
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