吃音も会話も気になる子ほど、“直すところ”を増やさなくていい

お家で吃音をよくする対応

Mさんのお子さんは、
小学1年生の男の子。

3歳の頃から
吃音がある他に、

話したいことから
話し始めて、
主語や大事な情報が抜けるので、
何をいいたいのかわからない
お悩みがありました。

例えば、

子:「箱の中になかったから、
 とったんだけど、
 先生がダメだって言って、、、」

と、唐突に会話が始まります。

ママの頭の中は、

箱って?
ないのに何をとったの?
それっていつ?
どこでの話?

クエスチョンマークが
いっぱいで、
親子でも会話するのが大変でした。

こんな姿を見ると、
やっぱり思いますよね。

「ことばをなんとかしなきゃ」

もっと順番に話せるように。

主語を入れられるように。

質問にちゃんと答えられるように。

吃音もあるから、

ますます「話すところ」を
なんとかしたくなる。

ところが、
会話が苦手な子といっても、

どこでつまずいているのかは
一人ひとり違います。

だから私は、
苦手な「ことば」に
すぐ直行しません。

この男の子を見ていて、
ママと一緒に見つけたのは、

この子、
目がすごくいい。

ということでした。

虫が大好きで、
大人でも気づかないような
小さな違いを見つける。

一度行った場所なら、
道順をなんとなく覚えている。

広い駐車場でも、

「車あっちだよ!」

と、ママより先に見つける。

ここで大事なのは、

「虫が好きだから伸ばしましょう」

という話ではありません。


この子の脳は、
どんな情報なら
受け取りやすく、
どんなルートなら
力を使いやすいのか。

ママがそれを知ること。
ここがスタートです。

「目で見る力と会話って、
 関係あるの?」

と思うかもしれません。

脳の中の力は、
バラバラに育っている
わけではありません。

得意な力を使いながら、
日々の声かけや
会話の入り口を変えていくと、

苦手だった話す力は
伸びていきます。

そしてもう一つ、

この方法には
ママにとって大きな
メリットがあります。

やることが減るんです。

主語を直す。

話す順番を直す。

食事中の態度を直す。

片づけを直す。

吃音が増えないように気をつける。

これら全部を別々に
見る必要がなくなる。

ママがやるのは、

見るところを絞る。
声をかけるところを絞る。

そして、

今まで一生懸命
やっていたのに
効果が出ていなかった
関わりを、

その子の脳が
動きやすい関わりに
置き換えていく。

それだけ。

だから発コミュは、
新しい子育てを
どんどん足していく学び
ではありません。

究めていくほど、

「これは、もう言わなくていい」
「ここは、直さなくていい」

が増えていきます。

ママの「やらなきゃ」
「教えなきゃ」が
どんどんなくなって
やることが減っていきます。

子どもも、
毎日苦手なところを
注意され続けなくなる。

「できない自分」ではなく、

「僕、これ得意かも」

という経験が増えていく。

その中で
安心と自信が育ち、
会話の力が伸びていくことで、

吃音も落ち着いていった親子を
私は見てきました。

だから、
「私にできるかな」
と心配しているママにこそ、
伝えたい。

もっと頑張るんじゃない。
わが子が伸びやすい
ルートを見つけて、
脳が発達するルートだけ
手をかけるんです。

 

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