新学期目前でも諦めないで!動く気がない発達障害・グレーっ子がママの声かけで動き出す!

新学期を目前に控え、発達障害・グレーっ子のために良かれと思ってガミガミ言っていませんか?お子さんのエネルギーが落ちていると、ますます動けなくなってしまいます!お子さんを観察して、お母さんの声かけで「聞いて」「動く」脳のパイプを作りましょう!

1.その対応では「聞けない」「動けない」状態を作ってしまいます!

春休みも折り返し地点ですね。お母さん、毎日お疲れさまです!

お子さんと過ごす時間が多くて、イライラ・ガミガミが増えていませんか?

私は、発達科学コミュニケ―ションに出会う前は、毎回やってくる長期の休みが苦手でした。

子どもたちと過ごす時間が多いと、できないことが目について、ついつい言い過ぎてしまっていたのです。

ですが、子どもたちは…

言っても聞かない
そもそも聞いていない
やることやらない

のオンパレード連発。

私の怒りは大噴火!憂鬱で仕方ありませんでした。

でも、私のような対応をしていると、発達障害・グレーっ子には、ますます「聞けない」「動けない」状態を作ってしまうのです。

2.発達障害・グレーっ子のエネルギーが落ちてしまったそのワケとは?

お子さんにこんな様子は見られませんか?

3学期に反抗的な態度が多くなっていた
毎日ぼーっとしている時間が多い
イライラしている様子が目立つ
うまくいかなくて泣いたりすることがある
ゲームやYouTubeに没頭する時間が長い

もし、このような様子が目立ってきていたら、お子さんの心のエネルギーがかなり落ちてきている証拠です。

去年の春、新しいクラスで不安を抱えながらスタートした子、ワクワクしながらスタートした子も、1学期、2学期、3学期を過ごし

・なんだかうまくいかない
・友達に距離を置かれてきた
・要求値が高くてついていけなくなってきた
・自分の気持ちをうまく言えない
・みんなのこともよくわからない

など、不安やストレスを抱えて3学期を終えた発達障害・グレーっ子たちにとっては、この春休みは不安でいっぱいで仕方ないのです。

そして、エネルギーも落ちています。

だから、ゲームやYouTubeに没頭して、自分を否定されない世界に癒しを求めてしまう

そんな子どもに対して、うっかり、私たちお母さんがやってしまいがちなのが

春休みにこの1年の遅れを取り戻そう、ついていけなくなったら困るから…と

・勉強をたくさんさせる
・日常生活の乱れを整えておく
・いつもにも増して、注意する

お母さんも、春休みでお子さんと過ごす時間が多くて、どうしてもイライラして、子どもに「勉強しなさい」「片付けなさい」など、言ってしまい、ガミガミが増える

こんな悪循環を作ってしまうということです。

これでは、エネルギーを無くして不安になっているお子さんに、さらに疎外感を持たせたり、動くこともできなくなったり、お母さんの声すら届かなくなったりしてしまいます。

言えばいうほど、しつけをすればするほど…
お子さんの脳は、不安などのネガティブな感情に支配されていきます。

ネガティブな感情は脳をマイナスの方向へ成長させていきます。

その状態のままでは、考えたり・動いたりすることを脳がやめてしまうこともあります。

あれこれ言っても聞かない・動かないにはこんな理由もあるのです。

だから、エネルギーが落ちているときは、

・できていないことに対して感情的に注意をする
・正解だけを伝える

などのお母さんの常識は、発達障害・グレーっ子にとっては「動けない」状態を作ってしまっていることになります。

そんなお母さんの常識は一旦封印して、次にお話する関わり方でお子さんと接してほしいのです!

3.観察すれば見えてくる日常の当たり前から声かけするだけでいい!

お子さんがエネルギー切れになってしまっているときは、例えば…

勉強をさせたくても、習い事をがんばらせたくても、お母さんはそれをさせようと言い続けることはやめましょう。

その代わりに進級・進学を控えたこのお休みは、お子さんの様子をしっかりと観察していてほしいのです。

そして、観察していると見えてくる、日常生活のできていることを肯定していきます。

当たり前にやっていること・できていることをちゃんと口に出して伝えて「ちゃんと見ているよ!」「認めているよ!」と脳に届けてあげましょう。

そうすることで、発達障害・グレーっ子は、自信がついて、自分から動くように行動のエンジンがかかるようになってきます。

「歯を磨くんだね」
「お風呂入るんだね」

こんな日常生活の当たり前のことでもいいのです!

勉強に関しても
「今からはじめるんだね」
「半分できたね」

というふうに、完璧にできたときだけを褒めるのではなく、始めたときにすかさず声かけしたり、途中経過を実況中継してみてくださいね!

できていないことばかりに注目することをやめて、お母さんの声かけがちゃんと脳に伝わり、「聞いてもいいよ」の状態を作ること。

そして、
お子さんが「聞いて」「動く」脳のパイプを作れると、自分で動けるようになります。

春休みも折り返し地点です。残りの春休みの過ごし方一つで、この先1年のお子さんの過ごし方も変わっていきますよ!

執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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