1.学校の出来事を話せない子どもが抱える見えない壁
「学校どうだった?」と聞いても、「忘れた」「わからない」という子ども。
学校のことを話さない子どもとのやりとりに、もどかしさを感じたことはありませんか?
子どもが学校や外で経験したことを、自分の言葉で伝えられれば心は軽くなります。
でも、発達特性のある子は「言語にするのが苦手」「気持ちを整理できない」などの理由で、答えが見つからないまま黙り込んでしまうことが多いのです。
私の息子も、典型的な話さない子どもでした。
自閉スペクトラム症(ASD)グレーで疲れやすく、小4で不登校を経験。小6で復学したあとも、学校のことを聞こうとしても「忘れた」「わからない」としか返ってこない。

「今日どんなことがあったの?」「疲れている理由は?」と知りたくて質問しても、答えが返ってこないもどかしさに、何度もぶつかってきました。
子どもの気持ちを知りたいのに聞き出せない…
そのすれ違いが積み重なっていくと、親も子もますます苦しくなってしまいます。
でも!ママが「質問の仕方」を工夫することで学校ことを話してくれない子も話しやすくなっていくんですよ!
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2.学校で泣いても理由を話せない…言葉にできなかった息子とのすれ違い
私自身、何度も「どうして話してくれないの?」と悩んできました。
思い出すのは、息子が小学3年生のときのこと。
学校で先生に強く怒られて大泣きしていたことを、私はママ友から聞いて初めて知りました。慌てて息子にたずねても返ってきたのは「わからない」の一言だけ。
「どうして怒られた理由がわからないの?」と当時は不思議に思いましたが、今ならわかります。
怒られたショックで頭が真っ白になっていたこと。
状況を整理する力がまだ未発達だったこと。
でも、当時の私はただ「答えてほしい」と願うばかりで、息子の気持ちに寄り添うことができませんでした。
その後、小4で不登校になり「学校での様子が全然わからない」という不安はどんどん大きくなっていきました。
小6で復学したあとも、会話は少なく、いつも疲れている様子の息子。
「子どもの本音を知りたい」「疲れを吐き出させてあげたい」
その思いは、私の中でますます強くなっていったのです。

そして、思春期に入り、子育ての悩みが尽きないなかで出会ったのが「発達科学コミュニケーション(発コミュ)」でした。
3.学校のことを話さない子どもの本音を引き出す3つの質問テクニック
学校のことを「忘れた」「わからない」と答える子でも、実は質問の仕方を工夫するだけで本音を話してくれるようになります。
私が息子との会話で実践して効果を感じたのが、この3つの質問テクニックです。
◆1クローズドクエスチョンを使う
きっかけとなったのは「はい・いいえ」や選択肢で答えられる「クローズドクエスチョン」でした。
例えば「疲れた」と伝えてくれたとき「体育で疲れたの?それとも座って受ける授業が疲れたの?」と聞くと、答えやすくなるのです。
考える負担を減らすだけで、子どもは少しずつ答えてくれるようになりました。
◆2子どもの気持ちになって推測する(エンパシー)
クローズドクエスチョンは、親が「疲れたと言った子どもは何に疲れているのか」を想像する必要があります。
「今日は暑かったから疲れたの?」
「人が多くて気を遣ったから疲れたのかな?」
と、当てにいくように問いかけると、息子は「そう、人に気を遣うのが疲れる」と返してくれることもありました。
推測が外れても、それが会話のきっかけになり、本音を話してくれるのです。

◆3「笑顔(smile)」「ゆっくり(slow)」「やさしくsweet)」の3Sで質問する
疲れているときに矢継ぎ早に聞いても答えは返ってきません。
安心できる雰囲気をつくり、笑顔で、ゆっくり、やさしく質問すること。
それだけで「話してもいいんだ」と思える場が生まれます。
こうして工夫を続けるうちに、息子は少しずつ学校での出来事を話してくれるようになりました。
体育で活躍したこと、友だちと大笑いしたこと、人が多くて疲れたこと…
「疲れた」の裏側にある気持ちがわかるようになり、私自身の心もずっと軽くなったのです。
思春期の子でも遅くありません。
クローズドクエスチョン・エンパシー・3Sの3つを実践するだけで、親子の会話はぐんと増えます。
4.3つの質問を続けてわかった子どもの本音
これらの工夫を続けるうちに、少しずつ息子の学校での姿や本音が見えてきました。
・体育は大好きで、どんなスポーツも得意なこと
・座って聞く授業は苦手で、特に福祉の授業がつまらないと感じていること
・友達と笑いあった出来事を楽しそうに話してくれること
・人が多い場所では気を遣いすぎて疲れてしまうこと
「疲れた」というひと言の裏にある気持ちが少しずつ見えてきたことで、私自身の心も軽くなりました。
発コミュを実践することで起きた息子の変化。
もっと早く知っていればと思う気持ちもありますが、遅かったからこそ「今できること」を大切に、息子との関わりを楽しめるようになっています。
学校のことを話さない思春期の子でも、質問の仕方を工夫するだけで心を開いてくれます。
「忘れた」「わからない」の奥にある子どもの本音を、あなたもきっと引き出せるはずです。
大丈夫。思春期からでも、子どもの脳はまだまだ発達していきますよ!
記事では書ききれなかった
▼『おウチでの会話』をまとめました!

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▼学校で疲れた子が家でゴロゴロしていても叱ってはいけないワケがあります!


執筆者:黒柳ゆうみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
学校のことを話さない発達凸凹キッズの脳の育て方を発信しています!
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