中学校生活でつまずかせない!進学前に発達障害・グレーゾーンの子どもの育てておきたい力

小学校と比べて中学校は大きく環境が変わります。発達の特性による苦手がある発達障害・グレーゾーンの子どもにとって『中学の壁』は高いです。中学校進学に向けて、1月からやっておきたいことをお伝えします!

1.中学進学は発達障害・グレーゾーンの子どもにとって“壁”になる

4月から中学校生活をスタートするお子さんをお持ちの方もいらっしゃると思います。わが子には楽しく学校生活を送らせてあげたいと思いますよね。

しかし、中学校に進学すると、環境の変化に戸惑う子が出てきます。

高校進学に向けて「内申点」が必要になるので、中学に入ると一気に「評価社会」に突入。学力も、部活動も、生活態度も、すべて「評価」されます。

小学校までは何か苦手があっても「元気のいい子」「面白い子」「1つに詳しい博士タイプ」など存在を認めてもらえていた発達障害・グレーゾーンの子どもが、中学に入ってみんなと同じことができないことで今まで以上に指摘されたり、注意されたりすることが増えていくのです。

不登校の人数も小学6年生と中学1年生を比較するとなんと2.5倍

発達の特性による苦手がある発達障害・グレーゾーンの子どもたちが、中学という新しい環境でストレスを感じるリスクは高いのです。

お母さんが思っている以上に、中学は発達障害・グレーゾーンの子どもたちが自信を失いやすい環境だと知っておいてください。

では中学進学を控えた今、できることは何でしょうか?

2.今、お母さんに作っておいてほしいもの

中学進学前にやっておいて頂きたいこと、それは… 発達障害・グレーゾーンの子どもに「聞いて」→「動く」という脳のパイプを作っておくこと。

お母さんからすると「もう中学生なんだから言われなくてもやってほしい!」「自分で考えて動いてほしい!」と思うことがあると思います。

ですが、中学進学前にやってほしいのはその一歩手前です。

お母さんが指示を出したら、お子さんがそれを聞いて動く「聞く」→「動く」の脳のパイプをしっかり作ってあげて、それを習慣化してほしいのです。

中学に入って先生や先輩や同級生の話を聞いて、動く、まずはこれができることが集団生活の中で大事です!

もっといえばその先の高校、大学、社会人など環境が変わるたびに多くの人と関わるようになります。そうなったときにも役に立つチカラなのです。

3.思春期の子どもの「素直さ」どう育てる?

さて、「聞いて」→「動く」のパイプをつくるには必要なものがあります。

それは「素直さ」です。

お家でお子さんに声をかけたら「うるせー」「うざい」「クソババア」なんて言いませんか?

もしお子さんにそんな様子があれば「素直さ」がまだ育っていない証拠!

この冬休みは、発達障害・グレーゾーンのお子さんへの要求値を上げすぎずに当たり前のことや、やろうとしたことを肯定する。これを心がけてください。

進学前はどうしても気持ちが焦るので、苦手を克服させようとしてしまいがちです。

そうではなくて、今できていることをしっかり認めてあげて、お子さんの自己肯定感を育ててください。

ちょっとくらいできないことはスルーしてお子さんがポジティブに過ごせる環境を作っていきましょう。

自己肯定感が上がってきて初めて「素直さ」が復活します。つまりそれは、脳がバランス働いている証でもあります。

脳のコンディションが整わないと、何を覚えさせようとしても、やらせようとしても、「指令」が脳にしっかり届きません。つまり「言っても言ってもやらない」状態が続くわけです。

子どもの成長を促すには、順番が大切です。

慌てずあせらず、今やることに注力して対応していきましょう!

肯定の具体的な方法についてはこちらの記事を参考にしてください↓

 

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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