小学校1年生から不登校の子どもがクラスに入りたい!学校の理解と協力を得てスモールステップで願いを叶えた道のり

小学校で不登校の子どもも学期の節目や進学・進級の機会には「自分も頑張りたい」「勇気を出したい」という気持ちが湧いてきます。今回、小学校1年生から不登校の息子が学校の理解と協力を得ながらクラスに入ることができた学校との関わり方をお伝えします。

1.不登校の子どもは休み明けや学年の切り替えで勇気が出る⁉

不登校の子どもは100人いれば100通りの不登校になった理由があり、そこが不登校支援の難しさとも言われています。

そのため、不登校の子どもが動き出す時、例えば再登校を始める、進学先を決める、新しい何かを始める…などの時期も子どもによって様々です。

インターネットで「不登校 復帰 きっかけ」と検索してみると、数週間で学校に戻る子もいれば、新学期、新学年、新入学という節目で学校復帰をしている子どももいて、 色々な様子が分かります。

ここから分かることは「休み明けは心の充電が貯まって前に進むエネルギーが蓄えられていること、学年の切り替え時期は気持ちの切り替えになりやすいこと」です。

次からは小学校1年生から不登校になった息子がクラスに入りたい!という気持ちを実現した過程をお伝えします。


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2.小学校1年生から不登校の息子が動き出したきっかけ

我が家には小学校1年生から不登校になった息子がいます。

小学校入学後徐々に不安が強くなり、冬休み明けに不登校、その後受けたWISK-Ⅳという知能検査で言語理解の項目が突出して高く、知能の凸凹の差が大きいギフテッドという話を受けました。

元々好き嫌いがはっきりしており、やりたいこととやりたくないことが明確な息子だったので、小学校の決められた時間割に沿って、みんなと同じことをするのが苦痛だった様子も感じました。

不登校中の息子は『保育所はずっと遊んでいられて良かった。小学校の勉強が嫌なんだよ』と言っており、完全不登校中は学校の勉強は一切しませんでした。

その代わり、大好きな大長編ドラえもんシリーズ(映画ドラえもんの原作に当たるマンガ)を覚えるまで繰り返し読み、その後はドラえもん学習漫画にはまり、沢山の知識は自分で身につけていました。

楽しそうにレム睡眠やノンレム睡眠の話をしていたり、私が食べている最中にむせた時、誤嚥について説明してくれる様子に『学校へ行かなくても息子は興味のある学びをグングン吸収しているな~』と頼もしく思っていました。

小3進級時、教科書を我が家に持ってきてくれた新卒の担任の先生とゲームの話で意気投合し『学校に遊びにおいで』と言われました。

その後、夕方学校に行き、体育館でサッカーやバスケット、駆けっこ、ゲームの話をして、更に息子は『先生と一緒にゲームがしたい』と気持ちが湧き、夏休み中に担任の先生と我が家でゲームができました。

これが、完全不登校から1年7か月後の息子が再び学校へ通い出す大きなきっかけになりました。

3.息子の特性を理解し、協力してくれた学校

久しぶりの登校再開に息子は『人に見られるのが恥ずかしい』と気持ちがあり、会議室登校を希望しました。時間は1時間で、担当してくれるのは教頭先生です。

当時の息子はやりたくないことは絶対しない!白黒はっきりしている特性があったので、教頭先生に息子の希望を伝えました。

・学校の教科書を使った勉強はしたくない
・自分で選んだドリルで勉強したい
・分からない所だけ聞くので、そこを教えて欲しい

私からは『家でやる!』となったら過集中で行う様子なども伝え、本人のペースを尊重して欲しいことを明確にしました。

また同級生に会うことは恥ずかしさのため拒んでいたので、当面は教頭先生とマンツーマンの対応をお願いしました。

学校側は私達親子の希望を受け入れ、息子に寄り添った対応を約束していただき、つど感謝の気持ちを伝えていました。


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4.再び学校に通い出した息子の変化・成長

小3の夏休み明けから会議室登校を始めた息子。字を書くのが嫌いだったため、ひらがなやカタカナも所々忘れている所からのスタートです。

自分が選んだドリルを1年生からやり始め、半年で1年生~3年生までのドリルが終わりました。

4年生に進級して同級生に勉強が追いついた時から、素直に学校の教科書で勉強を教えられることを嫌がらなくなり、学力テストや体力テストも受けるようなりました。

教頭先生から同級生が定期的に会議室にお便りを渡してくれる提案も快く受け入れました。

更に『5年生になったら宿泊研修に行きたい!クラスに入りたい』という目標ができてからは『給食まで会議室にいる』と1時間の会議室の滞在が4時間まで伸びました。

自分で作った地理クイズを担任の先生に渡すなどやり取りも増え、冬休み前日に担任の先生に集合写真を撮ることを誘われた時はスムーズに同級生の中に入りました。

3年ぶりに同級生全員と再開した息子は『緊張して足がガクガクした。もうね、みんなの顔が変わっていて誰か分からないんだよ』と興奮しながらも嬉しそうに話し、集合写真の載った学級便りを大事そうに子供部屋に貼っていました。

冬休みが明けてからも、体育・図工・総合・スキー授業と息子は自分で選んだ科目の授業に出ており、先生も息子の選択を尊重してくれます。

同級生も温かく迎えてくれ、授業が終わる頃にはオンラインゲームの約束をしてくれたり、『じゃあ、また明日ね』と声をかけてくれたりするなど息子の緊張もどんどん溶けていきました。

不登校から3年が経ちましたが、息子は『早く5年生になりたいなぁ』と進級を楽しみにしている様子も聞かれます。

いかがでしたか?

不登校の子どもは休み明けや進級が近づく時期に挑戦する姿勢が見られることも少なくありません。

そんなとき、学校が子どもの特性を理解してくれ、協力が得られるとスモールステップで勇気ある一歩をどんどんチャンスにつなげることができます。

ぜひ、学校と情報交換を密にしながら子どもが安心して挑戦できる環境を作ってみてくださいね。

執筆者:みしまひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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