小学生キッズの何度言ってもできない朝の準備に付き合い毎日イライラ?
私は朝の時間が憂鬱でした。
なぜなら登校時間は決まっている、就業開始時間(ワーママの場合)もある…
それなのにわが家の小学生・注意欠陥多動性障害(ADHD)キッズたちは
朝の準備が遅く
起きてきてダラダラ
ご飯も食べ終わらない
着替えも歯磨きも進まないのに
時間だけは無情に過ぎていくことに焦り毎日時間との闘いを続けていたからです。
そして子ども達に「ご飯食べて!」「顔洗った?」「忘れ物は?」と
確認する対応にも疲弊していました。
小学生キッズが何度言ってもできないのはなぜ?
毎日同じことを何度言ってもできないのはなぜでしょう?
それはADHDグレーキッズの2つの脳の特性に関係しています。
1つ目は、時間を管理する力です。
そもそも時間の感覚が十分に育っていないところにご飯に何分、着替えに何分?と
ダンドリを立てることが苦手です。
そのため行動が行き当たりばったりになってしまいます。
簡単に言うと、次に何をしなければならないかがわからない状態で時間の制限もないまま、目の前のことだけこなしている感覚です。
2つ目に不注意の特性のためです。
不注意傾向により今やろうとしていることを継続できず、ほかの刺激(誰かに話しかけられた、TVで興味のひく場面があった)で簡単に中断されてしまうということです。
歯磨きの途中で話しかけられ、話に夢中になり、結果歯磨きが終わらないという状況です。
いつまでたっても朝の準備が終わらず、行動がゆっくりでダラダラしているように見えるのも納得できますよね。
小学生キッズの朝の準備を「何度言ってもできない」から「できる」に変わる経験で自信をつける
ADHDグレー小学生キッズは、実際には個人の特性にもよりますが、同学年の子と同じ対応ではうまくできるようにならないことも多いのです。
気が散りやすく持続できない
見通しをもった行動ができない
という行動の特性があり、苦手も多かったりしますが、将来にむけて少しずつ自分でできる練習をしていくのが今の時期になります。
ここで小学生キッズの自信をつけ一気に成長と発達を加速させたいですよね?
そしてこの時期に「できた!」という体験は、この先の子どもの自信と行動を後押しします。
子どもについた自信がやる気をひきだし、行動を継続させることに繋がります。
「できた!」が「できる!」になることで、行動が習慣になっていくのです。
小学生キッズに何度言ってもできない朝の準備がスムーズに進む秘訣は「行動を見える化!」すること
では実際にどうやってできるようにサポートしたらよいかという点についてお伝えします。
ポイントは2つです。
① やることを目でみて整理できるようにメモにすること
② メモに沿った行動の途中で褒めの言葉をかけること
ここでメモを使ったことにも科学的な根拠があります。
ADHDグレー小学生キッズは聴覚より
視覚での情報を処理しやすいという特性があります。
メモを使い視覚で行動を見える化するため、耳で聞くよりもやることが整理されて記憶にとどまりやすいのです。
何度言ってもできないのは脳に情報が届きづらく届いても記憶に残っていないことが原因です。
実際のメモは
*6時45分 おきる、トイレにいく
*6時55分 はみがき・かおをあらう
*7時05分 朝ごはん(朝のやること・子どもの行動)
*7時25分 上着、ランドセル、くつをはく
*7時30分 しゅっぱつ
というような感じです。
行動の途中ではこまめにできていることや注意を向けたいことについて声かけしていきます。
最後のゴールまで声かけでサポートしてやりきることを目指します。
「お!顔あらったね!」
「ごはん、食べたね」
という事実を伝える声かけです。
途中でできないことに対する指摘はしません。
もし直したい、もっとよくなる方法を伝えたい場合は子どもが帰ってきてから「間に合わなかったのはどうしてだと思うか?」を一緒に考えるのがよいでしょう。
そしてご褒美を準備しておくとさらに効果的です。
わが家の長男はチャレンジ 開始1週間で、声かけのサポートがなくてもサクサク準備ができるようになり、ランドセルを背負った姿でゲームをしてから元気に小学校へ登校しています!
もちろん、わたしのイライラも一気に解消しました!
朝の時間を穏やかに過ごしたいADHDグレー小学生キッズとそのママは朝の準備時間を利用してぜひ試してみてくださいね!
執筆者:一宮 えり
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
子どもの自立する力をのばす子育て方法を多数お伝えしています
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