動かない子どもに何度も指示を出し最後は怒鳴りつけて動かすママ
何度言っても動かない子どもに、イライラし最終的に怒鳴って子どもを動かしているママはいませんか?
例えば、 夕食後にママが「お風呂に入りなさ~い」と言っても、子どもはテレビを笑いながら見ているだけで何の反応もありません。
テレビ番組が終わってもまだ見ています。
「早く入りなさい!」と強く言うと、子どもはやっとしぶしぶ動き出しますが、テレビを見ながらなので服を脱ぐ動きは一向に進みません。
ママはテレビを消し、「早く脱ぎなさい‼」
「あ~!脱いでるじゃん!もう!」 と騒ぎながらもやっと脱ぎ終ります。
「ほら、早くお風呂に行きなさい!脱いだ服も持って‼」
「わかってるよ‼うるさいな!」 お風呂場に向かいますが、ほんの数mなのにぐずぐずして一歩一歩が進みません。
それでもやっと脱衣所まで来ました。
今度は洗面所の鏡に映る自分が気になるのか、鏡の前で歌ったり、踊ったりと関係のない動きを始めます。
ママのイライラはもう限界です。
「また、そんなことして!いいからお風呂に早く入って!」子どもを怒鳴りつけます。
子どもは、「うるさい!ギャーーー!」 と大絶叫で癇癪を起こし、脱衣所で大暴れです。
お風呂にはますます入れない…。
動かない子どもは、すべてがこの調子です。
親が「やってほしいこと」は、指示を出しても動いてくれません 。
小1男の子のママさんHさんもそんな動かない子どもにお困りのお一人です。
指示を出しても動かない子どもの頭の中
子どもに指示を出してもすぐに動いてくれないのには理由があります。
親が子どもに「やってほしいこと」は、子どもにとって「難しいことの連続技」であることがほとんどです。
「お風呂に入りなさい」のたった一言でさえ、子どもにとってはまるで山登りのような途方もない作業なのです。
親が「お風呂に入りなさい」と指示を出したら、子どもの頭の中では、
ステップ1 お風呂に入るダンドリを立てながら
ステップ2 行動に移す
という2つのステップの処理を行う必要があります。
行動を起こすときには、体を動かすためにただでさえ、脳に負荷がかかるのに、「ダンドリ」も考えないといけないとなると、ダブルで負荷がかかってしまいます。
その結果、「めんどうくさい」と子どもの脳はフリーズし、指示が通らなくなるのです。
そして、指示を出しても動かない子どもになる背景には、
・コミュニケーションの問題
・言語発達の問題
・認知の問題
・衝動性の問題
・不注意の問題
などの様々な問題が隠れています。
\幼児期からの/アンガーマネジメントの発達科学コミュニケーション講座では 全4回のレクチャーを受講し、「怒らない脳」を育てる声かけを習得していきます。
ママが「怒らない脳」を育てる順番や声かけのスキルを習得していくことによって、 子どもがどのような背景を抱えていても、指示に動かない子どもがサクッと動けるようになります。
動かない子どもがサクッと動く指示の声かけ2ステップ
\幼児期からの/アンガーマネジメントの発達科学コミュニケーション講座の 動かない子どもに指示を出す声かけは2ステップです 。
ステップ1
指示を出す前に、子どもが今やっていることを認める声かけをする。
ステップ2
脳に負荷がかからない程度の「それなら簡単にできそう」と感じられるところまで分解して具体的な行動を提案する。
冒頭のお風呂に入る場面なら、
ステップ1
ママは、子どものそばに行き、表情をやわらかくして笑顔で 「〇〇くん、楽しそうにテレビみてるね!何見てるの?」 と今の行動を認める一言から会話を始めましょう。
ステップ2
お風呂に入るために、まずは「テレビを消す」まで行動を分解します。
「そろそろお風呂に入ろう。番組が終わったからテレビを消そうか」と声をかけます。
お風呂に入るダンドリを考える必要がなく、「動くだけ」の状態になります。
テレビを消してくれたら 「消してくれたね!ありがとう」 とできたら褒めて、次の行動を提案します。
「まずは立とうか(行動の提案)」
「元気に立ったね!(褒める)」
「お洋服を脱ごうね、左の袖から外そうか(行動の提案)」
「できたね!(褒める)」
「次は右だ(行動の提案)」
「お、脱げた!(褒める)」
と簡単にできそうなところまで行動を分解し、一つできたら褒めるを繰り返していきます。
これを繰り返せば、ダンドリも自然と覚えるので、数か月後には指示は細かくしなくても、自分で動けるようになっていきます。
子どもが動きだすことができる指示の声かけを実践したHさんのご感想を紹介します!
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いざ指示出しのワークをやってみると、今までの自己流の指示出しの良くなかった点が、次々と見えてきました!
自分ではやっていたつもりだったのに、やり方が違っていたことが、今はよくよくわかります。
息子は不登校中なので一緒にいる時間が長く、癇癪の発生件数自体はまだまだ減りません。
しかし、癇癪が起きそうになったけど回避できた。
起きたけど短時間で折り合いをつけられた。
起きて長引いたけど私は最後まで冷静でいられた。
という場面が増えてきたと感じます。
次回までいろんな指示出しパターンにトライしてみたいと思います!
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ママが「怒らない脳」を育てる順番や声かけのスキルを習得していくと、 冷静に「じゃあどうしようかな?」と戦略的にわが子に対応できるようになります。
これが、 \幼児期からの/アンガーマネジメントを習得する最大のメリットです!
その結果、お子さんの「怒らない脳」が育ち始めます。
だからこそ、レクチャーを始めると毎月チェックする親子チェックが1ヶ月後、大体ママの方から上がってきます。
そして2ヶ月後、お子さんの変化が大きく出てくるケースが多いです。
Hさんのグラフも1ヶ月後には、黒い線のように「親力」がぐんと上がってきました。
2ヶ月後には、赤い線のように「子ども力」が上がっています!
このように自分とわが子の変化が目で見られるようになるのも嬉しいですよね!
癇癪対応がある程度できてくると、わが子の育てにくさの「本当の問題」に対応できるようになってきます。
ここからはわが子の弱みを強みに変えていく楽しい子育てのはじまりになります!
ですから、癇癪に振り回される期間はできるだけ短くして、できるだけ早く、わが子の脳を発達させるステージに上がっていきましょう!
Hさんと息子くんの変化成長が楽しみです!
動かない子どもに怒鳴りつけて動かしているママさん、指示の声かけ2ステップを試してみませんか?
子どもがサクッと動くようになりますよ。
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
わが子の弱みを強みに変えていく楽しい子育てを始めましょう!
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