「中学生はお手伝いしない」がスタンダード?
突然ですが!
お子さんはおうちのお手伝いをしていますか?
わが家には小学6年の息子と、小学2年の娘がいますが、どちらかというと、娘の方が積極的にお手伝いをやってくれます。
確かに、年齢が上がるにつれ、お手伝いをやりたがらないようになっていくというのは想像しやすいかと思います。
ですが、息子は小さなときからお手伝いをやりたがらない子でした。
なので、お手伝いをするという習慣を身につけることなく、思春期に突入していきました。
「〇〇やって~」とお願いしても、息子から返ってくる返事は「は?めんどくさい」でした。
「これくらいやってよね!」と強い口調で言うと「普通お手伝いなんてしない」と…。
普通って何よ!?
あなたがやりたがらないそれは、ママがすべてやってるんですけど!?
と、自分ばかりが家事をして、家中忙しく動き回っているようで、「なんで私だけ?」という気持ちが芽生えてくるのでした。
お手伝いから身につく一生もののスキル
「お手伝い」と一言で言っても様々ですが、多くのことが日々の生活に直結している内容であることが多いです。
生きていく上で、とても貴重なスキルを得られるといっても過言ではないはずです。
とくに、思春期からのお手伝いにおいて、得られることはこの3つです。
①生活力のスキルアップ
いつの日か、そう遠くない将来、子どもが一人暮らしをすることもあるかもしれません。
そんなときに、お手伝いで得た知識は、子ども自身の助けになるはずです。
②思考力のアップ
例えば、掃除をするにしても、掃除機をかけた方がいい場所、拭き掃除もした方がいい場所、その中でも水ぶきをした方がよかったり、逆にしてはいけなかったり、ということがあります。
お手伝いをすることによって、なぜその場所はその掃除方法が良いのか、などということを考えるチャンスが生まれます。
③工夫する力
また掃除を例にとってみますと、「ここから掃除を始めた方が効率的だ」とか「この方法の方が速くできる」「仕上がりが良くなる」などと見つけることができます。
自分で段取りを考える練習をするには、お手伝いがうってつけなのです。
また、子どもが小さい頃は、お手伝いをするにしても、やり方を手取り足取り教えなくてはできないことがほとんどです。
ですが、思春期の子どもは、既にたくさんの経験を積んできています。
お手伝いをしてもらうことへの親の負担は、小さな子どもを持つ親に比べると、うんと少ないのです。
思わずお手伝いしたくなる「魔法のシート」のつくり方
「〇〇やって!」とお願いしても、なかなかやってくれない思春期ボーイズには、魔法のシート作りをオススメします!
魔法のシートで、思わずお手伝いをしたくなるような仕組みづくりをします!
してほしい行動をリストアップ
お手伝いに限らず、普段の生活の中で習慣づけたい行動というものはたくさんあります。
そういう行動を、3つのレベルでリストアップしていきましょう!
長期休み中に、わが家で実際にやったものを例として挙げていきますね。
①やってほしいお手伝いを1つ決める
はじめは、今までにもやったことがあり、子どもにとってもハードルの高くないものから始めていきましょう!
お風呂そうじやお皿あらいなどは毎日のことで、子どもがやらなければ誰かがやらなくてはいけないものです。
ですが、玄関そうじでしたら、もし数日やらなかったとしても問題はありません(笑)
子どもがやらないことで「やらないの!?」という気持ちが生まれそうなママには、やってもやらなくても影響のないお手伝いをオススメします。
②決めたお手伝いの時間帯に「余裕でできてること」を見つける
例えば、玄関そうじをすることに決めたとします。
玄関そうじを朝やると決めたら、朝の時間帯に子どもが余裕でできていることを3つ見つけていきましょう。
ポイントは「習慣づけたい行動」であることです。
わが家では「おはようのあいさつをする」「朝ごはんを食べる」「ハミガキをする」でした!
③同じ時間帯に「週に2、3回できていること」を見つける
毎日はできていなくても、時々できることや、言われたらできることを1つか2つ、見つけましょう!
同じく「習慣づけたい行動」を選んでいきましょう。
わが家では「朝、脱いだパジャマを洗濯カゴに入れる」でした!
魔法のシートをつくろう!
先の項で決めた①~③を表にします!
「いつ」「何をするか」の項目を書きます。
その時間までにできたら◎、時間までにはできなかったけどやったら○、やらなかったら何も書きません。
◎は2点、○は1点で、まず5日間やってみましょう!
余裕でできている項目があるので、子どもにとって「できない…」を感じることなくやれるのが、このシートのいいところです。
できることがあるから、子どもはできないことにチャレンジする気持ちがうまれてくるのです。
できていない項目があっても、そこをどうにかやらせようと思わず、できてるところを「毎日○○できてるね~」と認める声かけをしてくださいね。
小さなごほうびを楽しみに…♪
ぜひ、○点以上でご褒美♪という設定をしましょう!
子どもに頑張らせる設定ではなく、ラクに達成できる設定にします!
ご褒美といっても、そんな高額なものを準備する必要はありません。
「週末の夕食を好きなメニューにする」とか「好きなお菓子1こ」とかでいいんです。
そして、私のオススメは、ママも一緒にやってみることです!
このようなシートをつくるときに、つい目標設定を高くしがちです。
やってみると、できなかった…なんてこともあるかもしれません。
「今」可能な目標の設定の仕方を、自分自身で見つける練習にもなります。
もちろん、ママご自身へのご褒美の設定もお忘れなく♪
ご褒美ほしさに、ママもがんばれちゃいますよ!
執筆者:津森あかね
(New Mammyアンバサダー★★)
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