楽しいはずのゲーム中、キレて八つ当たりする子ども
インターネットが各家庭にすっかり普及した現代、誰でもオンラインゲームやYouTubeを楽しむことができるようになりました。
このゲームやYouTube、楽しくゴキゲンでできるならいいのですが、そう簡単にはいきませんね。
社会問題にもなっているように、子どもがオンラインゲームに夢中になるあまり、感情が高ぶる場面も多いのではないでしょうか。
怒りを抑えきれずに暴言、それが暴力にまで発展してしまうことも。
そうなってしまうと、いったいどこに相談すればいいのかさえわからなくなり、本当につらいですよね。
私の息子は、建物の構造からWi-Fiの電波が切断されやすいことに、せっかく盛り上がっているのに!とキレて八つ当たりを始めます。
電波状況をよくするためにできる努力はしましたが、改善されないことに息子のイライラは増し、八つ当たりは直りません。
ガンガンぶつけられすぎたゲーム機は内部の接触が悪くなり、テレビに接続して使うことができなくなりました。
楽しいはずのゲームでキレて暴言、八つ当たりまでされると、その怒りに巻き込まれて、家の中の空気もすっかり悪くなってしまいます。
このような不穏な空気に悩まされている家庭はきっと少なくないのではないでしょうか。
ゲーム中に怒りを抑えられなくなるのはなぜ?
楽しく遊ぶために始めたはずのオンラインゲーム。
それなのに、そのゲームの最中で、怒りが抑えられなくなり、八つ当たりをしてしまうのはなぜなのでしょうか?
ご存じのように、ゲームやYouTubeがすべて悪いわけではありません。
使い方によっては便利で生活を豊かにしてくれるものであり、今や日常に欠かせないといってもいいかもしれません。
問題は、ゲームとのつきあい方によっては困りごとが大きくなり、日常生活で必要なこと、やるべきことができなくなることです。
それには発達障害の特性が深く関わっています。
注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプは、多動や衝動性によりゲーム内の目先の報酬に飛びつきやすく、過集中になりがちです。
自閉症スペクトラム(ASD)タイプは、行動の切り替えが苦手なために、ゲームやYouTubeを終わりにできないという特性があります。
発達障害の特性によって、ゲームにのめり込みすぎることから起こる、どうにも止められない怒りに、本人自身が困っている可能性があるのです。
ゲームで八つ当たりする子どもに、今もっとも必要なこと
子どもがゲーム中にキレて八つ当たりをするのが毎日のことになると、感情が巻き込まれて家の中が殺伐とした空気になってしまいます。
そのために子どもをきつく叱ったり、もうゲームをさせないと脅したりする状態が、多くの家庭で起こります。
ですが、沸き起こる感情を爆発させて八つ当たりしてしまう思春期の子どもにとって、もっとも必要なのは親子関係の安定です。
怒りの感情は誰にでもあり、沸き起こるのを止めることはできません。
沸いてきた怒りをぶつけるのではなく、自分で上手にコントロールできればどうでしょうか。
八つ当たりしなければ気が済まないほどの怒りを、子どもが自分で静めることができれば、おうちの人も温かく見守ることができますね。
子どもが自分で自分を落ち着かせるための秘策、その意外なほど簡単な方法をご紹介します。
ゲーム中の八つ当たりに効果抜群の「ひんやり」とは
怒りで興奮してカッカしている子どもを落ち着かせるには、子どもの脳に対してあるアプローチをするのが効果的です。
脳内の感情を司るエリアが興奮しているので、脳の別のエリアに刺激を入れることで気持ちを落ち着かせてあげるのです。
手っ取り早いのは、皮膚などの感覚を司るエリアに真逆の刺激を与えることです。
八つ当たりで暴言を吐いてしまう「口」と、「腹が立つ」という言葉もあるほど感情と関わりのある「腹=胃」に冷たい刺激を与えるのです。
そこで、冷たい飲み物を子どもにすすめてみましょう。
暑い季節でしたら、顔を洗ったり、シャワーを浴びたりするのもおすすめです。
それが無理なら、保冷剤を額に当てて冷やすのでもOKです。
初めはすすめても自分からやってみようとはしませんから、おうちの人が用意してあげてください。
それをやってみたときの気持ちの変化に子ども自身が気づくはずなので、落ち着いたときに感想を聞いてみるのもいいかもしれませんね。
そして、これをすると自分は落ち着けるのだということがわかれば、子どもが困りごとを自分で解決できるという小さな自信になります。
おうちの人は、怒りを自分で静めようと頑張っている子どもの姿をしっかり見て、声をかけてあげてくださいね。
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執筆者:にしがみあやか
(New Mammyアンバサダー★★)
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