思いどおりにならないと癇癪を起こす発達障害の我が子
発達障害の子どもにたびたび癇癪を起こされて疲れてしまっていませんか?
子どもが癇癪を起こすと、ママまでイライラしてきて、ついつい怒ってしまいますよね。
我が家の息子は自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性があり、幼児期から集団行動がうまく出来ませんでした。
小学生の頃からは周りと同じことが出来ないことが増え、不安が強く、ネガティブ思考からなかなか抜け出せなくなっていきました。
そんな息子は小さなころから年をおうごとにいろんな癇癪を起こしていました。
思いどおりにならない!と感情があふれてきて大声で泣き出してしまう。
嫌なことがあったら、「ワー!!」と大声で叫んでしまう。
自分はどうせダメなんだ!と自己否定をして頭を壁に打ち付けてしまう。
たびたびいろんな癇癪を起こす息子についイライラして怒ってしまう私。
そしてまた息子は情緒不安定になり、ますます癇癪が多くなるといった悪循環を起こしていました。
発達障害の特性が癇癪を起こしやすくしている?!
そもそもなぜこの癇癪は起こるのでしょうか?
発達障害があるなしにかかわらず、小さな子どもたちは、言葉に言い表せない不安や不満が癇癪となってあらわれます。
不満=自分の欲求が満たされないなど
不安=欲求が満たされない憤りや悲しみなど
その不安や不満を表現する方法を知らないから癇癪が起きてしまうのです。
癇癪は、成長とともに、自己主張ができる、我慢をする・制御する力が身に付き、小学生くらいになるとそれぞれのバランスが取れていくことで、収まっていくようになります。
しかし発達障害の特性を持った子どもたちは、そう簡単にはいきません。
気持ちを言葉にするのが苦手。
感情コントロールが苦手。
年齢とともに成長していく力に苦手があるのが、発達障害っ子です。
良くない対応が続くと癇癪を起こす毎日が続いてしまいます
本来ならば、成長するにつれておさまっていく癇癪。
ところが発達障害の特性がそれを邪魔してしまっています。
いつまでも癇癪を起こしてしまうのは、お子さんにとってもママにとっても、ツライ日々ですよね。
癇癪を起こした時に良くない対応をし続けていると、癇癪を起こすお子さんはずっと癇癪を起こし続けてしまいます。
なぜなら、癇癪を起こすことでママの注目をもらえているんだ。思い通りになるんだ。と誤学習してしまうからです。
また、ママがイライラして怒る対応(良くない対応)をすることで、子どもは自分が悪いんだと自信をなくしてしまう。
自信がなくなると、ますますほんのちょっとしたことで癇癪となって表れてしまいます。
我が子の場合、私は正しい対応の仕方を知らなかったので、癇癪を起こし続けて、私に怒られ続けて、自信を無くし、自分を責める自己否定っ子になってしまっていました。
癇癪を起こす毎日が続かないような対応をしていきたいですよね。
癇癪を起こす発達障害の子どもには冷静な対応を!
まずは癇癪に真正面から向き合うことをやめてみましょう。
イライラすることなく、冷静な対応が肝心。
癇癪をスルーしてみることです。
癇癪を起こしている事に対しては反応をしないこと。
イライラした雰囲気や怒った表情もNGです。
静かに見守り、心を落ち着けて冷静に対応をしてきましょう。
癇癪を起こす子どもに引きずられてママまでヒートアップし、叱ったり罰を与えるようなことを言っても、さらに癇癪がひどくなるだけです。
癇癪を起こしたことには叱らずに、まずは子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。
「つらかったね」
「悲しかったね」
「欲しかったんだね」
そして癇癪を起こす子どもの気持ちを想像してみましょう。
なぜ、こんなにわめいているのかな。
なぜ、大泣きしてしまうのかな。
それをママが言葉にしてあげることが大事です。
「○○がしたかったんだね」
「××が嫌だったんだね」
もし「ちがう~!」と言われたら、選択肢がひとつ減った!と思ってください。
じゃあ、この理由かも?と、また子どもの気持ちを想像してみましょう。
そうしてママが冷静に考えて子どもへ声をかけていくうちに、お子さんも自分の気持ちを教えてくれますよ。
自分の気持ちを言葉にすること。
まずはママが代弁してあげるとお子さんも言葉にしやすくなりますね。
癇癪にはスルー。
ママは冷静な対応を心がけましょう!
執筆者:橋本さえ
(New Mammyアンバサダー)
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