ほめても全然喜ばなくて、悩んでいるお母さんはいませんか?プライドが高いお子さん、反抗期のお子さんにも効くとっておきのコツがあるんです。今回は、なかなか素直になれない、ひねくれた子や、年齢の大きな思春期以降のお子さんにも通じるほめポイントを紹介します。
【目次】
1.プライドが高く、ほめても素直に喜ばない子に、悩んでいませんか?
2.ほめが通じない理由
3.反抗期のお子さんにも効く、ほめポイントを伝授します!
♦間接ほめは素直に聞けます
♦ちょっと難しいワードでほめます
♦認め言葉で会話をスタート
1.プライドが高く、ほめても素直に喜ばない子に、悩んでいませんか?
年齢の大きなお子さんや、ひねくれたお子さんは、ほめがなかなか通じないということがありませんか?
・ほめても反応がない
・ほめたら嫌がる
・「そんなこと言っても無駄だよ!俺のご機嫌はよくならないぜ!」というような態度
実はこれ、全て我が家の息子達の話です。
私には現在は高校2年生と、中学3年生の息子がいます。
発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会ったのは、息子が中2の終わりと小6の終わりごろだったので、だいぶ年齢が大きくなってからでした。
発コミュに出会う前も、いつでもどこでも聞くのが 「子どもは褒めて育てましょう」ということでした。
おそらく、「子どもは叱って育てましょう」なんて、今時、叱ることをオススメする子育ての本やアドバイスに出会うことはめずらしいのではないでしょうか。
スパルタ教育、根性で何とか対応するのは限界があることくらい誰でも知っています。
なるべくならほめて育てたいとみんな願っているのです。
ですが、実際には目の前にいる子どもの褒めるところが見つからない。
せっかく褒めたのに機嫌を損ねた。
ほめたいという思いが見事に崩れて、自信を無くす、お母さんが後を絶たないのです。
多くのお母さんは、ほめる事の難しさを体感しているんです。
2.ほめが通じない理由
ほめの反対、叱ることは簡単です。
できていないことを指摘すればいいので、あなたも得意ではありませんか?
ですが、この叱り続けてるのに聞いてくれないというのも、ほめが通じない子どもの特徴なのです。
ほめても通じない、叱っても言うこときかない、どっちも出来ない、これではどうしていいか困ってしまいますね。
では、どうすればいいのでしょうか?
実はこの、ほめと叱るのバランスが重要なんです。
人間の脳の仕組みを考えるとわかりやすいです。
私たちは、脳の仕組みの中に、危険から身を守るという、反応が生まれつき備わっています。
ですから、不快だなと思うことには反応するようにできています。
例えば、お母さんやお父さんに叱られること。
無視されること。けなされることが挙げられます。
これらは全て、否定的な注目です。
これが繰り返されると、行動しようという気になれないのです。
これが、何度注意を繰り返しても聞いてくれない原因です。
ほめの反対である、叱る、注意するなどと言った否定的な注目があまりにも多いので、ほめる、認めると言った肯定的な注目が浸透しないのです。
特に、ひねくれたお子さんは圧倒的に叱られたり、失敗した経験が ほめられた経験よりも多くなっているはずです。
初めからひねくれる子はいません。
これまでの経験がそうさせているのです。
また、思春期近くのお子さんは急激に成長する性ホルモンによって、脳の扁桃体という、感情をつかさどる部分が活発に活動しています。
この扁桃体は攻撃から身を守るときに反応するところでもあるので、イヤだなと言うネガティブな感情があると、余計に働いてしまいます。
ただでさえ、思春期は友人とのこと勉強のこと、部活動や進路など 悩みやストレスを多く抱える時期です。
そんな時期なので扁桃体も活発に働きがちになるのです。
一方、前頭前野という、興奮や怒りを鎮めてくれる部分は成長が大人になるまで時間がかかる部分です。
本来であれば前頭前野が育ってこそ、正しい判断や感情のコントロールができるのですが、扁桃体が先に成長しているという、アンバランスな状態であるのも、思春期の特徴です。
そういったことから、なかなか素直になれなかったり、難しいと感じてしまうのです。
3.褒めが通じない理由
このように、難しい年ごろではありますが、工夫をすれば、お子さんにもほめが通じるんです。そのポイントをご紹介しますね。
♦間接褒めは素直に聞けます
直接、お母さんが子どもをほめるよりも、第三者がほめていたと伝えるのは、ひねくれたお子さんでも素直に聞いてくれます。
例えば、こんな感じです。
「お父さんがあなたのことほめてたよ。」
「先生が頼りになるって言ってたよ。」
「ご近所さんが、挨拶が素敵ねってほめてたよ」というように、
第三者がほめていたと伝えるのは、ひねくれたお子さんでも素直に聞いてくれます。
第三者は友達でも兄弟でも、家族でも、誰でも構いません。 事実を述べているだけなのですが、抵抗なく聞き入れてくれて、お子さんも悪い気はしないでしょう。
これなら今日から早速使えるのではないでしょうか?
♦ちょっと難しいワードでほめます
プライドの高い、反抗期のお子さんには、オススメなワードがあります。
「頑張ってるね」「偉いね」「凄いね」しか出てこない方にお勧めです。
「絶妙だね」
「目の付け所がいいね」
「機転が利くね」
「ナイスアイディアだね」
「頭の回転が速いね」
「流石だね」
「どうしてそんなことを思いつくの?」 など・・・
プライドの高いお子さんやひねくれたお子さんも「まあね〜」 ってまんざらでもない表情で聞いてくれますよ。
♦認め言葉で会話をスタート
実はこれが一番大切だと感じています。
私は、我が子との関係性が最悪だったころ、なかなかほめてもうまくいきませんでした。
それは、ほめるということは上下関係が発生しているからです。
上から下への関係性なのです。
叱るも同様です。
ところが、認めるというのは同じ立場でものを言うイメージだと思うのです。
「私もそう思うよ。」
「分かるよ。」
「辛いよね。」
「悔しいよね。」
「嬉しいよね。」
「ありがとう。」
「ごめんなさい。」(これが言えない方はいませんか?)
いくら子どもとはいえ、ひとりの人間。
どうしても親子の関係を上下関係で捉えると、 幼い子どもだと、まだ通じるのですが、反抗期になり、一人前の意見を持ち出した途端、 何でわかってくれないの?と反発するようになり、通用しなくなります。
ちょっとしたことですが、「認める」関係性を意識して過ごすことで、私は 子どもの暴言や暴力に困らなくなりました。
共感する言葉を口にすることで、次第にほめ言葉が浸透してくるようになりました。
会話も続くようになり、子ども達のほうからどんどん話しかけてくるようになりました。
いかがでしたか?
ほめが通じない!
そんな時は、認める関係性になっているか、意識をしつつ、 間接ほめと、ちょっと難しいワードを使ったほめで、反抗期のお子さんの心を 穏やかにしてみてくださいね。
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執筆者:宮田かなこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)