計画を立てても毎年冬休みの宿題が終わらない!始業式に間に合わないと慌ててしまってませんか?いざ宿題に取り掛かる時には子どもにはやる気のエネルギーが必要です。子どもがやる気になるお母さんのちょっとした工夫と声かけをお伝えします。 |
【目次】
1.冬休みの宿題が終わらない悩みはお母さんの対応で解消
2.ゲームやテレビから宿題に切り替えられる技
3.やる気をだす!宿題は〇〇の前にする?後にする?
4.これができれば冬休みの宿題はこわくない!
1.冬休みの宿題が終わらない悩みはお母さんの対応で解消
もうすぐ冬休みがやってきますが、宿題をどう進めるのか頭が痛いお母さんはたくさんいらっしゃると思います。
普段から宿題になかなか取り組めないお子さんだと、冬休みは期間が短く、イベントが集中する分、お母さんの心配は大きくなるのではないでしょうか。
冬休みの宿題については、夏休みよりも早めに仕上げることを意識して計画を立てて進めましょう!見通しを持って取り組むことができますよ。
計画の立て方については、
『計画倒れで子どもの冬休みの宿題が終わらない!計画通り進まないときの対処法とは』
でご紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね!
さて、子どもの宿題がうまく進んでいないとき、お母さんはどんな対応をしていますか?
「ちゃんとやらなきゃだめじゃない!」
「宿題が終わらないとおでかけはナシだよ!」
と叱っていませんか?
こんな風に言われて、子どものエンジンがかかるか…答えはNOですよね。
お母さんも、「何度叱っても宿題が進まない…」と悩んでいませんか?
子どもがサクサク宿題を進められる対応法を知っていれば、冬休みの宿題はもちろん3学期も安心ですよね。
子どもがイヤイヤ宿題をこなすのではなく、やる気を持って取り組めるようにするために、お母さんがどんな対応をすればいいのか考えていきましょう!
2.ゲームやテレビから宿題に切り替えられる技
宿題や勉強が大好き!という子どもは珍しいですよね。宿題や勉強よりも、ゲームをしたり、おでかけしたり、おやつを食べたりする方が好きな子どもが圧倒的に多いです。
宿題なんてしたくない!だからしない。理由はとてもシンプルです。
人間の脳は、行動を切り替えるとき大きなエネルギーを使います。同じことをしていた方が省エネなのです。ですから、子どもがこたつでゴロゴロしているときに「そろそろ宿題しなさい!」といっても始められないのです。
ましてや、大好きなゲームやテレビをやめて宿題や勉強を始めるなんて、とても難しいことなのです。子どものやる気の問題、というよりも脳のしくみの問題といえます。
お母さんが子どもに宿題をすすめてほしいなら、こうした脳のしくみを考慮しながら子どもにどう対応していくのか考えていくと効果的です!
先述した通り、ゲームやスマホなど、子どもが大好きなものからいきなり宿題をするのは難しいです。まずは、ワンクッション挟みましょう!
「そろそろゲームはおしまいだよ!おやつにしようよ」
「おやつ食べたら宿題タイムだよ」
ゲーム→おやつ→宿題
このように、子どもが行動を切り替えやすそうなものを挟んでみてはどうでしょうか?
ワンクッションを何にするか、子どもに選んでもらうことも有効です。
「そろそろゲームはおしまいだよ!おやつにする?宿題にする?」と子どもに選択肢を与えます。ほとんどの子どもはおやつを選びますよね。
子どもがおやつを選んだら、「じゃあおやつを食べたら宿題しようね」と提案することができます。宿題を始めるまでの行動の切り替えをスムーズに誘導することができます。
反対に先に宿題を選んだときは、
「おっ!宿題から先にやるなんてえらいね!終わったらおやつにしようね。好きなおやつ選んでいいよ!」
と、おやつをご褒美として使えば宿題をサクサク進めることができます!
3.やる気をだす方法!宿題は〇〇の前にする?後にする?
勉強や宿題など、子どもが好きでないものに取り組むときは、ご褒美を使って子どもの行動を切り替えやすくしたり、加速させたりすることが有効です。
あなたのお子さんは、どんなご褒美なら宿題を始められそうですか?もしくは、どんなご褒美が待っているなら宿題を頑張れそうですか?
子どもが喜びそうなものでないと動いてくれませんよね。宿題の前にご褒美を渡すのか、それとも宿題が終わってからにするのかによっても、ご褒美の内容を変えた方がいいかもしれません。
例えば、ゲームやテレビは多くの子どもが喜ぶご褒美ですが、宿題の前に許可してしまうと、なかなか宿題が始められない可能性が高くなってしまいます。
特定の番組さえ観れればOK!というタイプの子なら宿題の前にテレビを許可するのもアリかもしれませんが、多くの子どもはダラダラ観てしまいがちだと思います。
反対に、今日の分の宿題が全部終わった後なら、ゆっくり堪能しても大丈夫ですよね。
宿題をする前に行動の切り替えとしてご褒美を用意する場合、短時間で満足できるものを考えなければなりません。
一番手軽なのはおやつです。おやつを全部食べたら宿題、と伝えると、視覚的にも子どもが理解しやすいです。
テレビ、ゲーム、おえかきや工作など、子どもが行動を切り替えにくくなるものや終わりがはっきりと判断できないご褒美は宿題をやる前には向きません。
また、冬休みですから、
「宿題が終わったらおじいちゃんのうちに行こうね!」
「宿題が終わったらおでかけしようね!」
など、大きなイベントをご褒美にするのも有効です。
お子さんにどんなご褒美を用意するか少し考えてみてくださいね!複数用意して、子どもの様子を見たり、飽きないようにしたりすることも大切です。
4.これができれば冬休みの宿題はこわくない!
「おやつ食べたんだから宿題やってね」
「宿題が終わったら○○○しよう」
どんなに子どもが喜ぶご褒美を用意したとしても、お母さんの声かけがこれだけでは、子どもが集中して宿題に取り組むことは難しいです。
人間は誰でも、自分がやっていることを認められたいという承認欲求を持っています。
子どもが宿題をやっているときにはその姿をしっかりと認めてこまめに声をかけてあげましょう!子どもはお母さんが見てくれていることでやる気がでて集中して宿題に取り組むことができます。
これが最大のポイントです!
宿題を始めたとき、
「おっ!しっかり座れて宿題してるね」
宿題に取り組んでいるとき
「もう1ページ終わったんだ」
「あと半分だね」
「もう少しで終わるね。頑張れ!」
など、子どもが今やっていること、終わっていることに注目してこまめに声をかけてあげてください。
そして、宿題が終わったら
「全部終わったね、お疲れ様!」とねぎらってあげましょう。
宿題を始めたとき、宿題に取り組んでいるとき、宿題が終わったとき。常にこまめに肯定的な声かけをしてあげてください。
冬休みは子どもが喜ぶご褒美とお母さんのこまめな声かけで宿題をサクサク終わらせて、年末年始をしっかり楽しんでくださいね。楽しい冬休みの思い出ができますように。
宿題問題を解決する方法はこちらでも詳しく解説しています。
『発達障害児が宿題をサクッと終わらせるためにできる3つのこと』
『小学生ママ必読!宿題しない発達障害のやる気を引き出す5STEPガイド』
子どものやる気を引き出す方法、まだまだあります!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)