小学生になると友達関係がどんどん複雑になります。特に女の子の友達関係は小学2年生がターニングポイントになることを知っていますか?公的データや脳科学の観点からその理由が考えられます。その時期を迎えるまでに家庭でできることをお伝えします。
【目次】
1.小学生女子の友達関係は小2がターニングポイント?!
◆公的データ「学年別いじめ認知件数」から見えてくること
◆脳科学的観点からみた女の子の発達段階
2.発達グレーゾーンの女の子の困りごとや悩みは気づかれにくい
3.小学校低学年の女の子の友達関係が複雑になる2つの理由
①女の子は「言葉の力」を持つから
②まだまだ自己中心性が優位になりがちだから
4.小学2年生までに!親子のコミュニケーションを整えよう
1.小学生女子の友達関係は小2がターニングポイント?!
まず、なぜ小学2年生?と思われた方も多いのではないかな、と思います。
それは、公的なデータと脳科学的観点から言えるのです。

◆公的データ「学年別いじめ認知件数」から見えてくること
令和2年度に出された文部科学省の調査結果の概要から、いじめがあると認知されているピークは小学校2年生との結果が分かりました。
しかも、最新の結果だけではありません。全3回、どの年も小学2年生の認知件数が一番多いのです。
この調査によると、近年いじめの定義が少し変わったそうです。
小学校では、
・冷やかし、からかい、悪口、脅し文句などの口撃的なもの
・軽くぶつかられる、遊ぶふりをして叩かれる、蹴られるといった、激しい暴力とまでは言えないものの遊びやふざけあいの中で起きること
これらもいじめとして多く起きているとのことです。
発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、これらの行動が止められなかったり、あるいはこういったことを受けても助けを求められないまま傷ついたりして、大きな影響を受ける可能性があります。

◆脳科学的観点からみた女の子の発達段階
脳科学的に、右脳と左脳の発達のバランスの観点から女の子は9歳前後で一つの転換期を迎えると言われています。
「小3の壁」「9歳の壁」という言葉を聞いたことはありませんか?
それを「小4」と言ったり10歳と言ったり、諸説ありますが、共通するのは、このくらいの時期は幼児とはちょっと違ってくるので、取り扱い注意!ということ。
女の子のほうが発達が早いので、幼児期の最終段階である小学校2年生での対応で未来が変わってくるのです。
2.発達グレーゾーンの女の子の困りごとや悩みは気づかれにくい
発達障害児の人数は男の子の方が多いことはよく知られています。
加えて、発達障害があろうとなかろうと、幼稚園〜小学校低学年ぐらいまでは男子の動きは目立ちやすく、集団生活の中で先生はそちらへの対応に追われがちです。
反対に、女子は集団生活では外面をよくしているケースも多いので、 先生たちや周りのお友達には気づかれないことが多くなってくるんです。
過去、私が幼稚園の先生をしていたときも、女の子のトラブルはもちろんありましたが、何がきっかけだったのか、何がお互いに嫌だったのかというところが把握し切れず悩むことが多くありました。
幼稚園でそうなら、小学校だとさらにそういうことが起きてくるのです。
その結果、モヤモヤを記憶の中に積み重ねてしまい、 身動きが取れなくなってくることもあるのです。

3.小学校低学年の女の子の友達関係が複雑になる2つの理由
小学生女子の場合は、どんどん友達関係は複雑になり、こじれやすくなっていきます。
その理由は2つあります。
◆①女の子は「言葉の力」を持つから
一般的に、女子の方が言葉の発達は早いと言われています。
言葉でのコミュニケーションを盛んに行う女の子のお友達関係では、こじれるときも言葉が刃になることが多いです。
問題なのは、言葉は言った瞬間に消えてなくなるため、リアルタイムで聞いていないと仲裁しづらいのが現実です。
また、小学生になると、自分の感情に蓋をしてしまいがちなことも。
その場ですぐに解決できずにモヤモヤを抱えやすいため、嫌な言い方をした子はそれに気がつかないですし、嫌なことを言われた子はネガティブな記憶を脳にためることになる。
そういうことが積み重なる可能性があります。

◆②まだまだ自己中心性が優位になりがちだから
小学校の低学年ではまだ、自己中心性が優位になることがあるということです。
自己中心性とは、いわゆる「ジコチュー」ということではなく、自分自身のことも客観的にみることができずに、自分の考えを意識することが難しい状態をさします。
ですので、「○ちゃんにあなたがしたことと同じことをされたらどう思う?」という問いかけは、実はうまく想像できていないケースも多いです。
年齢的には、3歳から少しずつこの傾向は弱まっていくのですが、発達障害・グレーゾーンの子どもたちはゆっくりな場合が多いですし、大人になっても完全にはなくならないものです。
特に、小学生のお友達関係は「この子と遊びたい!これをして遊びたい!」という想いが強い場合が多いです。
その想いが強いと「○ちゃんも同じ気持ちだ」と思い込んで誘ったり、自分の知っている情報は相手も知っていると思って会話を進めたり、ということが起きて、食い違いやトラブルにつながるのです。
4.小学2年生までに!親子のコミュニケーションを整えよう
もし、お母さんが「もしかして、うちの子…」という、わが子の発達特性からくる友達関係のつまずきに気づいたならば、まずはご家庭でしっかりと脳にアプローチするコミュニケーションをしていきましょう!
その子に合ったコミュニケーションをとることで、
少しずつ周りのことが見えるようになってくる!
見通しがもてるようになってくる!
素直な受け答えができるようになる!
こんな風に変わり始めます。
お母さんがモヤモヤをリカバリーできるような関わり、女子トークのストレスを和らげる関わりがとても大事です。
だからこそ、うまくケアできる親子関係を作っていってほしい。それも小学校低学年、小学校2年生までに作ってほしいという想いがあります。
では具体的には何をしたらいいの?という方、ぜひ親子関係をスムーズにして子どもの成長を加速させる発達科学コミュニケーションを学んでみませんか?
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