中高生のスマホを取り上げた瞬間、怒鳴られ親子バトルが始まる。「心配しているだけなのに」それでも暴言や暴力が激しくなるなら、そのスマホ制限、逆効果かもしれません。この記事では、子どもが自分からやめられるようになるママの共感対応をお伝えします。
【目次】
1.中学生のスマホを取り上げたら暴れる…親子バトルが止まらなかった我が家の話
2.なぜスマホ制限は逆効果?暴言・暴力が激しくなる脳と心の仕組み
3.スマホを取り上げなくても大丈夫だったワケ
4.今日からできる!スマホ依存をやめる共感対応3ステップ
2.なぜスマホ制限は逆効果?暴言・暴力が激しくなる脳と心の仕組み
3.スマホを取り上げなくても大丈夫だったワケ
4.今日からできる!スマホ依存をやめる共感対応3ステップ
1.中学生のスマホを取り上げたら暴れる…親子バトルが止まらなかった我が家の話
「スマホを取り上げても逆効果だった…」「没収すると暴れる。でも放っておくのも不安…」中高生の子どもを持つ多くのママが同じ悩みを抱えています。
夜更かし、ゲーム隠し、親への反発…実は、これらの行動はスマホ制限のせいで悪化していることも多いんです。
しかもスマホ制限や没収は “一時的には止められても”子どもが自分で手放す力は育たない ことが多いのです。
では、スマホやゲームに依存気味の中高生がどうすれば “自分からやめよう” と思えるようになるのか?
ずばり「ママの共感対応」です。
我が家も最初は「親がルールを決めれば大丈夫」と思っていました。
携帯会社に時間制限を設定してもらいましたが、たった1週間で解除され、息子のやりたい放題。食事中もトイレもスマホを手放さず、休みの日は10時間以上使うことも…。
「スマホばかりで宿題しない」
「夜更かしして朝起きられない」
「時間割はできない、毎日送迎、朝からバトル」
それだけなら、まだ我慢できたかもしれません。
だけど次第に暴言だけでなく、スマホを投げる、壁を殴る、私を蹴るようにもなりました。
正直、怖かった。
「この子は、この先どうなってしまうんだろう」
母親なのに、安心できるはずの家が、緊張の場所になっていました。
「スマホ返せよ!」
「くそばばあ!」
正直、怖かったです。
そして何より、この子はこの先どうなってしまうのだろうと不安でいっぱいでした。
だから私はスマホを取り上げ制限し 正論で説得しようとしました。
しかし、結果は逆効果だったんです。親子関係は悪化し、注意すれば物を投げ、弟に当たることもあり、家庭は一気に荒れました。
発達科学コミュニケーションに出会い、反抗期でADHD傾向のある息子と向き合う中、関わりを「共感中心」に変えたことで、
●暴言
●反発
●夜更かし
●朝起きられない
以上のことが落ち着き、息子は自分でコントロールできるようになっていきました。
この記事では、
・なぜスマホ制限は逆効果になるのか?
・なぜ共感で子どもが変わるのか?
・今日からできる“依存を弱める声かけ”は何か?
をわかりやすくお伝えします。

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2.なぜスマホ制限は逆効果?暴言・暴力が激しくなる脳と心の仕組み
中学生を中心に、中高生年代の子どものスマホ問題で、「取り上げたら暴れる」のは珍しいことではありません。
理由は大きく3つあります。
◆① 思春期は「支配される」ことに本能的に強く反発する
中高生は、自立したい、自分で決めたいという欲求がピーク。
スマホ制限=「自由を奪われた」「コントロールされた」と脳が判断します。
結果、
● 暴言
● 反発
● 隠れて使う
● キレる
が起こりやすくなります。
◆② スマホ没収はストレスホルモンを一気に上げる
取り上げられると、コルチゾール(ストレスホルモン)が急上昇
ストレスを下げるために、脳は「快」を求めます。
余計にスマホ・ゲームに執着し、依存が強化されるので負のループに入るのです。
◆③親の不安・怒りが“刺激”になる
「また見てるの?」
「いい加減にしなさい!」
この言葉は、親の気持ちとしては当然です。しかしながら、子どもの脳には
刺激として入り、スマホ逃避を強めてしまいます。
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3.スマホを取り上げなくても大丈夫だったワケ
中学生を中心に、中高生年代の子どもが自分でやめられるようになる一番の近道は、ママが「禁止」よりも「気持ちの理解」を先に伝えることです。
私が変わったきっかけは、発達科学コミュニケーションを学んだことでした。
知ったのはシンプルな事実。以下の2点です。
● 注意すればするほど逆効果
●共感されると“戦わなくていい脳”になる
もちろんスマホを「取り上げない」という選択は、正直とても怖かったです。
だけど、これ以上親子バトルを繰り返すほうが、もっと怖かった。
だけど、これ以上親子バトルを繰り返すほうが、もっと怖かった。
「面白そうだね」
「どんなYouTuberなの?」
まずは興味・関心を示す言葉をかける。
そして、スマホを触っていない機嫌のいいときだけ、
「どうしたら朝起きやすいかな?」
「スマホ見すぎるとどうなると思う?」と、
質問をし、息子の言葉を聞き、息子に答えを自分で決めてもらうことで、スマホやゲームをやる時間が減っていきました。

今日から使える声かけは最後に詳しくお伝えしますね。
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4.今日からできる!スマホ依存をやめる共感対応3ステップ
◆中学生のスマホ依存をやめる共感対応
①まずは事実に共感する(正しさより“気持ち”)
「ゲームしてると楽しいよね」
「その動画、気になるよね」
「今はやめにくいんだね」
共感は“同意”ではなく、“理解の表明”です。
②ママの希望を短い言葉で伝える
「そろそろ休憩できると安心するな」
「ママは寝不足が心配なんだ」
ここで説教したらアウト。
短く・やさしく・事実だけを伝えます。
③選択肢を渡す(決めるのは本人)
「5分後に区切る?それとも10分?」
「今の動画で終わりにする?」
“決めさせる”ではなく、“選べるようにする”。
これが 自分でやめられる脳 を育てます。
我が家は、一般的に比べるとスマホやゲームの使用時間は長いかもしれませんが、テスト前は自分から「スマホを預かって」と言えるようになり、ON/OFFの切り替えもできるようになりました。
行動制限や禁止では、ここまで自立心は育ちませんでした。
◆中高生のスマホ依存にやってはいけないNG行動
・「早くやめなさい!」と急かす
・「また見てるでしょ」と責める
・コソコソ見張る
・親のルールを押しつける
・怒りながら没収する
すべて子どものストレス上昇、反発・隠れ行動につながります。

ある日、息子がスマホを見ながら「最近なんか目が見えにくいんだけど…」とぼそっと言いました。
昔の私なら「スマホのせいでしょ!」「ほら言ったじゃない!」と責めていたと思います。
でもこの日は、グッとこらえてただ寄り添いました。
「そうなんだ。見えづらいと困るよね。どんな感じで見えにくいの?」
息子は、自分でも驚いたように画面をしばらく見つめた後、
「…なんか、ピントが合わないっていうか…」と静かに答えました。
私はそこで初めて、やさしく一言だけ添えました。
「心配だね。もしかして、スマホの見すぎで疲れてるのかもしれないね。どう思う?」
責めるトーンではなく、「一緒に考える」姿勢で。
息子は少し黙ってから、
「…たしかに昨日もずっとYouTube見てたかも」
と自分から言い出しました。
私はその言葉を否定せず、すぐに褒める方向へつなげました。
「気づけたのすごいね。目って大事だし、どうしようか?少し休めてみる?」
すると息子は、
「うん…ちょっと置いとくわ」
と言って自分からスマホを机に置き、そのままリビングでゴロゴロと休み始めたのです。
あの時、私が「ほらスマホやめなさい!」と言っていたら、きっと反発していただけ。
でも、子ども自身が“気づいた”とき、人は自然と行動を変えるのだと実感しました。
私が怒鳴っても通じなかった息子が、自分から「スマホ預かって」と言えるようになったのは、発達科学コミュニケーションで脳のはたらきを学び、このような声かけを続けたからです。
「うちの子、スマホばかりで…」と悩むのはあなただけではありません。
今日から変えるべきことは、「ルール」ではなく、「関わり方」です。
共感をベースにするだけで、子どもは“戦わなくていい”状態になり、はじめて「自分で調整する力」が伸びます。
メルマガや小冊子では、子育ての悩み事を解決する対応策やママの声かけのコツを配信しています。よかったら参考にしてみてくださいね。
中高生のスマホやゲーム問題についてよくある質問(FAQ)
Q1: スマホを取り上げても改善しないのはなぜですか?
A1: スマホ没収は子どものストレスを高め、「隠れて使う」「反発する」など逆効果を生みやすいからです。特に思春期は“自分で決めたい”気持ちが強いため、強制すると依存が悪化することがあります。まずは気持ちに共感し、安心できる関わりに変えることが改善の第一歩です。
Q2: どこまでスマホを許容していいの?ルールは必要?
A2: ルールは必要ですが、押しつけではなく「子どもと一緒に作る」ことが大切です。共感で関係が安定すると、子どもは自分で調整しやすくなります。
「使う時間」よりも
・ 睡眠
・学校生活
・家庭での会話
など生活が整っているかを基準に考えると上手くいきます。
Q3: 共感しても、結局スマホをやめないのでは?
A3: 共感は「甘やかし」ではなく、「戦わなくていい状態をつくる」ための土台です。安心すると前頭前皮質(自己コントロールの脳)が働き、「自分で区切る」「やりすぎたと気づく」行動が生まれます。
多くのママが、共感対応に切り替えてから数日で変化を実感しています。
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発達凸凹中高生反抗期の子育でのヒントをお伝えしています!
執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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