発達障害グレーゾーンの子どもが言い訳ばかりで動かないのは理由があります。理由を知って子どもを理解することでママの声のかけ方も変えることができ、言い訳ゼロでチャレンジしてみようかな!という気持ちを引き出すことができますよ!
【目次】
1.言い訳ばかりして動かない発達障害グレーゾーンの子どもに言い聞かせない方法
2.言い訳ばかりするのは自信がないから
3.声をかけても言い訳ばかりでやろうとしない悪循環
4.子どもの言い訳がゼロになる褒め言葉のシャワーのかけ方
1.言い訳ばかりして動かない発達障害グレーゾーンの子どもに言い聞かせない方法
発達障害グレーゾーンの子どもは、思った通りにならなかったり失敗すると「お母さんのせいだ!」と人のせいにすることはありませんか?
宿題でわからない問題があったり間違えたりするとイライラして「もうやらない!やってもどうせできないし!」と怒ることも…
こんな風に失敗が怖くて言い訳ばかりしてやろうとしない子に「やんなさい!!失敗しても大丈夫だから!」と言い聞かせてしまいがちですよね。
もちろん、お子さんが失敗をした時こそ成長のチャンスなんですが、なかなかママの言葉を聞きれてくれないのではないでしょうか。
失敗した時にどうしたらいいか考えることで、脳の活動量が増えることが科学的にわかっています。
だから失敗を嫌がって言い訳ばかりで挑戦しないでいると、脳の発達が進まないのです。
失敗を怖がらずに、言い訳もゼロで乗り越える力を体験や行動で学ばせてあげたいですね。
褒め言葉のシャワーをかけるだけで、言い訳ゼロで行動ができる子になる方法をご紹介します。
2.言い訳ばかりするのは自信がないから
失敗が怖くて行動する前から言い訳ばかり言うのは、自信がない時に出てくる反応です。
自信がないまま成長するとますます「動かない子」になってしまうため、早く改善してあげたいです。
なぜ、言い訳ばかりしてしまうかというと、お母さんも子どももこれまでの教育で、
・いい成績を取ること
・正解を発表すること
・先生に褒められること
・いい大学に行くこと
などを求め過ぎているからです。
私も息子に、通っていたスイミングの進級テストで合格したらおもちゃを買ってあげる約束をしていました。
テストで100点をとったら褒めていました。
この褒め方が失敗を怖がり、うまくできそうもないと思うと言い訳をすることにつながってしまっていたのです。
結果ばかりを褒めるのは、不安の強い子や完璧を求める子には「できない僕はダメな子」と思わせてしまいます。
褒められない自分はダメな子、と恐れてしまいチャレンジすることができなくなってしまうんです。
もしもお子さんが「どうせ俺は…」「やっても無駄だし…」なんてことを言うようであれば、結果ばかりを褒めるコミュニケーションを見直してみませんか?
発達凸凹キッズにしてあげたいのは、やろうとして少しでも動いたことやほんのちょっとの努力を見つけて声をかけてあげることなんです。
3.声をかけても言い訳ばかりでやろうとしない悪循環
私には勉強大嫌いで、学校に行くのを嫌がる小5の息子がいます。
宿題は、毎日ガミガミ言わないとやろうとしませんでした。怒って無理やりやらせるから結局ダラダラして宿題が終わらない。
息子からは「やろうと思ってたのに怒られてやる気がなくなった!」と言われる始末。
学習内容も5年の初めから小数点のかけ算や体積の求め方などでつまずき始めて、イライラしてやろうとしません。
わからないところを教えようとすると「どうせわからないからやらない!」と怒るばかり。何を言ってもやろうとせず悪循環な息子に手を焼いていました。
けれど子どもの目線に合わせた肯定の声かけをしたことで、勉強でわからないことがあれば、「ここが難しいから教えて」と聞いてくれるようになりました。
「今日の宿題は、丁寧にする代わりに半分だけやるわ」と言い訳をせずに、自分のコンディションに合わせることなど、自分からできることが増えるようになりました。
4.子どもの言い訳がゼロになる褒め言葉のシャワーのかけ方
勉強が大嫌いで学校に行くのを嫌がる小5の息子が、チャレンジする力を伸ばした肯定の言葉のシャワーのかけ方をご紹介します!
それは、子ども目線に合わせて「スモールステップ」で肯定し続けることです!
発達グレーゾーンの子どもは自分が思い描いた通りにならないことが多くて、自分を責めたり、できない理由を見つけて言い訳したりしちゃうんです。
だから、お子さんの今できることを見極めて声をかけてほしいのです。
例えば宿題のシーン…
・わが子は今、10問の計算を解くのはとっても難しいのかもしれない。
・5問だったらできるかな?
・今日はお疲れ気味かな?
と考えることで、子どもの見方やかける言葉が変わってくるのです。
どんなふうに見方を変えるかというと、
・やろうと思って宿題を部屋に取りに行ったこと
・ランドセルからドリルを机に出したこと
・ドリルを開いたこと
・1問目が解けたこと
・2問目でつまずいてイライラしていても、トライし続けていること
こんなふうに発見して1つ1つ「できたね」と声をかけていくのです。
もし、ドリルを10問解くことがゴールだとしたら、行動のスタートを肯定していくことで自信がついていきます。
小さなできたことを褒め言葉にしてたくさん伝えてあげてください。
10問解けなくてもいいんです。大事なのは、大嫌いな勉強に取り組もうとしたこと。
ここを褒めていくと言い訳もなくなり、自分から勉強をし始めて、宿題を終わらせることができるようになりますよ。
きっと、宿題を部屋に取りに行ったきり、戻ってこないこともあると思います。
それでも「まだ?」「早く持ってきなさい」ではなく、
・取りに行ったんだね
・今日は何の宿題?
と気づかせる声をかけてあげて行動のスイッチを入れるといいですよ!
言い訳ばかりでやるべきことをやらないお子さんに手を焼いているママはぜひ、トライしてみてくださいね!
発達障害グレーゾーンの子どもに困っていたら、こちらで解決方法をご紹介しています!
執筆者:三浦由記子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)