素直になれない発達凸凹中学生が大好きな猫から感情を言語化させる秘訣!

 

子どもに言いたいことがうまく伝わらずに、皮肉にとったり逆ギレされてしまったり困っていました。子どもの好きな第三者(ペット)から感情を言語化させると言葉の表現力が高まりコミュニケーションが円滑になります。

 

【目次】

 

1.ADHD傾向の長男は「うるせー」が口癖でした。
2.言葉の字面に騙されず、子どもの本音を知る
3.大好きな猫から感情を言語化を図る!
4.好きな第三者を想像させてコミュニケーションを成功させよう

 
 

1.ADHD傾向の長男は「うるせー」が口癖でした。

 
 

私には注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の長男がいます。

 

長男は幼少のころからこだわりが強く、自分の思いどおりにいかないと癇癪を起こし、成長とともに暴言・暴力がみられるようになってしまいました。

 

たとえば、寝る時間になっても、まだお友達と遊んでいたいから「うるさい。」と反発し、ゲームをやめられません。

 

そして、「お風呂に入りなさい」「寝なさい」と指示をだすと「うるせー」と暴言を吐いて一向に言うことは聞かず!

 

しまいには口論バトルへ発展していました。

 

そして家を出る寸前に「今日はこれを持っていく」と言ったり、忘れ物も多く私は毎日イライラして

 

「なんで早くいわないの?」

「元の場所に片づけなさい!」

「将来自分が困るのよ!」

 

などと叱責をしていましたが、長男は「別に困るのが俺ならいいじゃん。」開き直る始末!

 

困り果てていた私は、夜な夜なネットサーフィンをし、発達科学コミュニケーションに出会いました。

 

発コミュの肯定の10のテクニックで少しずつ長男の行動も落ち着いてきました。

 
 
 
 
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2.言葉の字面に騙されず、子どもの本音を知る

 
 
発達に凹凸があるお子さんの中には、自分の思いを言葉で伝えることが苦手なタイプのお子さんがいます本当の想いを正しい表現で伝えることが難しく、想いと字面にずれがあることがあります。
 
 
たとえば、幼児の子が友達と仲良く遊んでいるとき、ほかのお友達に誘われて離れてしまったりすると、「○○ちゃんなんて嫌い!」と言ってしまうことは珍しくありません。
 
 
だけど、本当に○○ちゃんのことが嫌いなわけではなく、もっと○○ちゃんと遊びたかったという本音が隠れているのです。
 
 
その本音を大人がうまく理解できていないと、「嫌いっていっちゃだめでしょ。」叱ってしまうことになります。
 
 
ただでさえ寂しい気持ちでつらいのに、大好きなママにもわかってもらえずミスコミュニケーションにつながってしまうのです。
 
 
幼児期についてお話ししましたが、実は思春期の子どもでも同じようなことがよく起こります。
 
 
長男も当てはまりますが、友達とゲーム中にヒートアップして、「死ね!消えろ!ぶっ飛ばすぞ!」と暴言を吐いたりしませんか?もちろん本音ではありません。
 
 
しかし、はたから聞いているとつい、「そんな乱暴な言葉使うならゲームやらせないよ。」と怒ったりしちゃっていませんか?
 
 
そんなミスコミュニケーションが続くと「どうせ俺なんかわかってもらえない。言っても無駄だ。」諦めとなり、子どもは会話をしなくなってしまいます。
 
 
 
 
子どもを理解してあげたいのにすれ違いになってしまうのは悲しいですよね?
 
 
そこで、私がとった猫を飼う作戦は次の通りです。
 
 

3.大好きな猫から感情の言語化を図る!

 
 
長男は、自分の思い通りにならなかったりイライラすると「うるせー、死ね!消えろ!」と暴言を吐きます。
 
 
以前の私は、「そういう言葉は使わない。もし自分が逆に言われたらどんな気持ちになるかな?」と自分事として考えさせようとしていました。
 
 
ですが、長男の答えは「俺は別にいいし。困らない」。聞く耳を持ちませんでした。
 
 
そこで、私が考えた作戦は第三者を想像させて感情の言語化を図ること。
 
 
子どもに言いたいことがうまく伝わらずに、皮肉にとったり逆ギレされて困っていた私がとった行動は、長男が好きな猫を飼うことでした。
 
 
長男の「うるせー、死ね!」という暴言は、本当にそう思っているわけではなく、自分の思いをわかってくれないことに対しての表現であることに気づきました。
 
 
そして、暴言を吐いてイライラしているときには、長男は冷静に話を聞くことができません。
 
 
そこで大好きな猫ちゃんから感情を言語化して、コミュニケーションを成立しやすくさせようと考えました。
 
 
ある日、私が仕事から帰宅しリビングにいるゲームをしていた長男に「ただいま!」と声をかけると、学校で嫌なことがあったらしく
 
 
「うるせー死ね!」と暴言を吐かれてしまいました。そのときはスルーし、長男の気分が落ち着いたときにゆっくり話をしました。
 
 
「さっきはなんでうるせーって言ったのかな?ただいまって声をかけただけなのに嫌な気持ちになるよね。」と私。
 
 
「学校で嫌なことがあって、ゲームに夢中だったからうるさかったんだ。」と長男。「そうだったんだね。嫌なことがあったんだね。」と長男に共感してから、
 
 
「もし、○○に猫が鳴きながら近づいてきたときにさ、急にうるせーって怒鳴られたらどう思うかな?」と質問してみました。
 
 
「猫にはそういうことは言わないと思うけど、ちょっと待ってとかいえばよかったね。」と長男から返答がありました。
 
 
 
 
それから、きょうだい喧嘩で騒いだり、長男が大声をあげたりしたときには、
 
 
「子猫は今のことを聞いてどんな気持ちになるかな?」と長男に問うと、
 
 
「さっきは怒った声を出してごめんね。ちょっとイライラしちゃったんだよ。」
 
 
と私にではなく、猫に謝っていました。
 
 
 
 
 
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4.好きな第三者を想像させてコミュニケーションを成功させよう

 
 
長男が学校から機嫌悪く帰宅したとき、猫をみつけるなり抱いたりなでたりして
 
 
「かわいい~シマちゃん。どうしたの?」と長男の声が猫撫で声に変わり、イライラも解消され機嫌が戻ります。
 
 
そんな長男の姿に私も癒されるようになりました。
 
 
それから、猫も長男もツンデレなので、機嫌が悪いときはある程度の距離感が必要だなと客観的に改めて気づきました。
 
 
最終的には、「猫(長男)だからしかたないか。」といい意味で過度な期待をせずに諦めがつくようになりました。
 
 
また、発達凸凹の子は冗談や皮肉などのミスコミュニケーションから感情的になりやすく、怒りの感情の下にある柔らかい本音をうまく言葉で表現することが苦手です。
 
 
お子さんが大好きな第3者を想像させて言葉かけ感情の言語化を発達させていくとコミュニケーションがうまくいくことがあります。
 
 
コミュニケーションがスムーズにいくとお子さまの癇癪や暴言が減り毎日が楽しく過ごせるようになりますよ。
 
 
 
 
お子さまの「わかってもらえた」体験を増やし親子関係を円満していきましょう!
 
 
 
 
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執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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