ADHD傾向長男は当たり前の行動ができないので私は先回りな指示出しばかり。しかし中学生になると暴言暴力が悪化!原因は過干渉にありましたが、何が悪いのかよくわからずにいました。そして、子育ての正解は息子が持っていたのです。
【目次】
1.中学生なのに当たり前のことができない息子
2.暴言暴力の原因は過干渉でした!
3.答えは長男の気持ちにありました。
1.中学生なのに当たり前のことができない息子
私は、ワーキングマザーで注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の長男、中学2年生と小学3年生の息子がいます。
長男の発達の特性については、幼少のころから理解していたつもりでした。
「環境の変化に気を付けましょう」という医師からのアドバイスを受けて、私はなるべく先回りした声かけや対応をしていました。
朝起きられない長男を起こしてあげたり、
学校の準備が進まないときは「早く!」と声をかけたり、
食べた食器を片づけないとき、宿題をやらないときは「やらなきゃダメでしょ」と諭したり…
私からするとどれも「やって当たり前」。ですが自分のことなのにやろうとしない長男…声をかけながらいつもイライラしていました。
すると長男は自分で動くどころか、「うるせークソババア!」と暴言やテレビのリモコンや弟にあたる暴力がひどくなり、さらには登校しぶりまでみられるようになってしまいました。
子どもが荒れるのは思春期でホルモンバランスの崩れもあるから仕方ないのかなと思いながらも、長男の将来が不安で居ても立ってもいられませんでした。
そして、私は夜な夜なネットサーフィンをしていると発達科学コミュニケーションに出会いました。
2.暴言暴力の原因は過干渉でした!
なぜ息子の行動がうまくいかないのか?発コミュで学びを深めていくうちに、過干渉が暴言暴力の原因だと気づきました。
過干渉とは、親が子どもを自分の意思に過度に従わせようとすることで、結果として子どもの意思や判断を極端に制限してしまう関わり方のことです。
過干渉で育てられた子は、のちのち社会に出てからいい子症候群や他人本位、相手を支配しようとするなどさまざまな問題を抱えるケースが多くなります。
私は、長男のため良かれと思って声かけをしていたので、ちっとも自分が過干渉だと気付いていませんでした。
なぜなら発達凸凹の長男は、忘れっぽかったり切り替えが下手なので、親のサポート(過保護)が不可欠だったからです。
ですが、私が長男がやるべきだと思っていた「当たり前のこと」は私がやらせたいだけで、長男が望んだことではなかったんです。
3.答えは長男の気持ちにありました
そして、私は少しずつ過干渉を手放すことにしました。
まずは時間割を長男がやりやすくするため、各教科毎にファイリングし、前夜に準備するように声をかけるようにしました。
しかし、ある日ゲームを中断できず夜に時間割の準備しなかったため、朝から慌ただしくなってしまい、
「俺だっていろいろやって頑張っているのに、疲れていていきなり全部やれっていわれてもできないんだよ!」
「起きるのだって大変なんだよ!」と長男が怒り出しました。
一般的には中学生になるとこれぐらいできても当たり前ということがたくさんありますが、学校の準備や宿題をやることなど長男には難しいかったようです。
時間割をすることは過干渉と言われていますが、そのときの長男の本心は手伝ってほしかったのです。
そこで、長男の気持ちに寄り添い、その日の体調や状況で準備していくことにしました。
自分でできるときはやる、どうしてもしんどいときは自分でやらなくてもOKとし、「やってくれたらいいな、できるようになったらいいな」の段階に下げることにしました。
すると、暴言ではなく、「(時間割)できるよ。自分でやる。」「悪いけどちょっと手伝って。」と自分の気持ちを言葉にして伝えてくれるようになりました。
行動するかどうかは長男次第!過干渉かどうかの答えは子どもの気持ちの中にあったのです。
世間の常識や正しいことが、今のわが子にできていなくても、子どものできる力を信じて、わが子のペースで挑戦していくことが大切ですね。
子どもが動き始めた考動を認めて、「今できているところを認める」ということから始めてみましょう。
発コミュで子どもの気持ちに寄り添いながら過干渉を手放していきませんか?
発達凸凹中学生の子育でのヒントをお伝えしています
執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)