発達障害の不登校キッズに今年中に自信を授ける!年賀状活用術

 

発達障害の不登校の子どもが家でダラダラ…何だかうつっぽい様子が見られると、不安になりますよね。これは自信喪失の表れかもしれません。年賀状作りを家族の楽しいイベントにして、簡単に自信を授ける方法をお伝えします!
 
 

【目次】

 
 
我が家には、現在小学校4年生の自閉症スペクトラム(ASD)傾向の娘がいます。
 
 
入学当初から登校しぶりがあり、学習時のひどい癇癪に「なんか、この子違う…」と感じて、悩んだ末に発達検査を受けることにしました。
 
 
診断は下りなかったものの、学校生活を送るには困難なほどの発達凸凹があることが分かりました。
 
 
しかし検査を受けても、魔法がかかったように、子どもの癇癪が治まったり、元気に学校に通えるようになったりするわけではありません。
 
 
私は、発コミュで子育てを学び、自身の子育ての軸を変えながら、子どもの成長にはどのような対応が必要なのかを常に考え、子どもの特性や発達段階にあった対応を行うようにしてきました。
 
 
娘の心を第一優先にして、「学校に行くだけが全てではない。」と心に言い聞かせて、登校できる日は登校させ、疲れが溜り辛そうな日は休ませるようにしました。
 
 
しかし、我が家は共働き。学校を休ませると娘は家で一人でひきこもり状態になります。
 
 
 
 
一日中ソファーで横になり、携帯やゲームをして無気力な様子に、うつ症状等の二次障害にならないだろうかと不安でたまりません。
 
 
このようなお悩みをお持ちのお母さんも、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 
では、なぜ発達障害の子どもは、不登校になったり、無気力、うつ症状等の二次障害を起こしやすくなるのでしょうか。  
 
 
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2.発達障害の子どもにこそ、自信が必要!

 
 
発達障害の子どもは、様々な発達特性があり、学校生活のあらゆる場面で、困難さを感じることがあります。
 
 
授業についていきにくい、指示が聞けない、勉強が嫌いな様子が見られる場合は、もしかすると、ワーキングメモリの弱さが原因かもしれません。
 
 
ワーキングメモリとは、見たり聞いたり感じたりした情報を一時的に記憶して、その情報を処理する能力です。
 
 
ワーキングメモリが低い場合、先生の指示を記憶しておくことが難しいことがあります。
 
 
学校では一斉指示がほとんどで、複数の課題を一度に出されることも多いでしょう。
 
 
そうすると、説明を聞き終わった頃には、「どうするんだっけ?」と思い出せないということもあるのです。
 
 
そして、周囲から遅れてしまったり、周囲の様子を必死で真似したりしてこなしているのです。
 
 
 
 
また、少しの物音でも敏感に反応してしまい、集中できないことがあります。
 
 
その為、授業についていきにくいことや勉強が嫌いという状況になっていると考えられます。
 
 
このような様子を見て、理解のない先生であれば、怠けていると誤解され、注意したり、叱責をしてしまいます。
 
 
発達障害の子どもは、定型発達の子どもに何とかついていこうと必死に努力しているのに、叱責されては「自分は、こんなに頑張っているのに報われない」「どうせ、やっても無駄だ。」と自信をなくしてしまいます。
 
 
自信がなくなると、行動力も減ってしまいます。
 
 
そして、行動しないと、発達が促されることはありませんよね。
 
 
発達障害の子どもこそ、行動力をあげ、発達を加速させてあげないといけないのに…
 
 
よって、まずは自信を回復させることが、最優先なのです!
 
 
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3.楽しい年賀状作りで、発達障害子どもの自信がつく!

 
 
そこで、この師走の時期ならではの、手軽に自信アップできる我が家の年中行事をご紹介させていただきますね。
 
 
それは、ズバリ!家族で年賀状作りをすることです。
 
 
我が家では、家族全員で年賀状に載せる写真選びをしながら、一年を振り返り、楽しかったことやできた事を、再度成功体験の記憶として、インプットさせ深く脳裏に刻ませるようにしています。
 
 
発達障害の子どもの自信アップ&家族全員がハッピーになり、新年を迎えることができますよ。
 
 

◆①自分で一年の振り返り

 
 
まず、家族みんなに年賀状の写真選びをする日を予告をしておきます。
 
 
「今週の土曜日の夜に、年賀状の写真選びをみんなでしようね!」
 
「今年の一番の思い出は、な~に?」
 
 
等と続けて軽く質問をしておきます。
 
 
そうすることで、その日までに各々がぼんやり「今年の一番の思い出は何だったかなぁ~」と振り返り始めます。これは記憶力強化にもなりますね。
 
 

◆②家族で会話をしながら写真選び

 
 
そして、予告した日に、パパとママの携帯の写真をテレビに映して見ながら、家族みんなで楽しく会話をします。
 
 
ここで、事前に質問していた答えを聞きます。
 
 
お母さん:「〇〇君は、今年一番何が思い出に残っている?」
 
 
子ども:「海水浴に行ったこと!」と答えたら、
 
 
お母さん:「大波に勇敢に立ち向かっていったよね。かっこよかったー!」等。
 
 
このように、話を膨らませできた事や頑張ったこと等を再度褒めます。
 
 
そうです!一度の体験で二度褒めることができるのです!
 
 
成功体験として刻んだ記憶でも、どうしても時間の経過とともに薄れてしまいますが、それを再度褒めることで、以前よりもさらに記憶に刻まれます。  
 
 
 
 

◆③年明けに親戚と会話をする

 
 
さらに、年明けに年賀状を送った親戚と会う機会があったら、わざと子どもの前で年賀状の写真の話題を出してみましょう!
 
 
お母さん:「年賀状の海水浴の写真だけどね~」
     「すっごい波だったんだけど、〇〇君、怖がらずに波に乗ったんだよ~」
 
 
親戚:「へー、すごいね!」「〇〇君、強くなったね」等と褒めてもらえます。
 
 
すると、なんと一度の体験で三度も褒めてもらえるのです。
 
 
子どもは、「またか~」と思いながらも、悪い気はしないことでしょう。
 
 
我が家では、このようにして、どうしても自信を失いがちな発達障害の我が子に、「沢山できていることがあるよ」「がんばっているよ」を伝えて、自信を授けてあげるようにしています。
 
 
子どもが行動して脳が育つのであれば、場所は学校でなくても家でも十分です!
 
 
子どもが楽しいこと、やりたいことに、どんどんチャレンジして、自信を育ててあげることが大切です。
 
 
他の子どもと比べることはせずに、我が子のペースで成長させてあげましょう。
 
 
 
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執筆者:松あき子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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