大切なのは母の前向きな姿勢!不登校になった発達障害の小学生のお母さんから学んだこと

 

「発達障害のあるなしに関わらず、我が子が不登校になった時、お母さんはどのような姿勢を子どもに見せてあげたらいいのでしょう。今回は不登校になった繊細な小学生の子どもを持つお母さんにお話を伺いました!
 

【目次】

 

1.不登校イベントでの素敵な親子との出会い

 
 
8月某日。とある不登校のイベントに参加することになった私は、少し緊張気味で開催場所に向かいました。
 
 
会場に入ると、たくさんの親子連れの方がいらっしゃいました。その中で、小学生の男の子とお母さんで会場の設営を手伝っている親子がいました。
 
 
男の子は、ゲーム大会用のテレビやゲームを一生懸命セッティングして、それをお母さんが暖かく見守っていました。
 
 
ときに冗談を交えながら会話をする姿からは、その男の子が不登校児とは全く思えませんでした
 
 
 
 
イベントが始まり、お母さん方とお話をする中で、Sさんは他のどのお母さんよりも前向きな姿勢でした。
 
 
『お母さんも、自分のことを大切にしてほしい』と言っていたのが、とても印象に残りました。
 
 
息子さんもゲーム大会を仕切り、とてもハツラツとしていました。
 
 
そして、Sさんとの会話の中で、息子さんが「ユーチューブで動画配信の手伝いをしている」と聞いた私は、もっと話を聞いてみたい!という好奇心がムクムクと湧いてきました。
 
 
後日、私は思い切って、「Sさんのお話をもっと聞かせてもらえませんか?」と連絡をしてみました。
 
 
不登校児を抱えながらもポジティブにしているSさんと、不登校でありながら動画配信の手伝いをしているという息子さんに、どうしてもお話を伺いたかったのです。
 
 
そしてSさんにインタビューすることになりました。
 
 
どのようにSさんが不登校の子どもを受け入れたのか、どのようにその前向きな姿勢を手に入れたのか。
 
 
息子さんはなぜ動画配信を手伝っているのか。
 
 
この記事では、Sさん親子の幼少期から不登校を受け入れるまでのお話を伺います!
 
 
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2.繊細で育てにくかった幼少期。だけどキラリと光る個性もあった!

 
 
現在12歳で、小学校6年生の息子さん。小さかった頃の様子を伺いました。
 
 

――小さい時には困りごとなどありましたか?

 
 
「産まれた時から、絶対にこの子は繊細だなと思うところがありました。なので、私は大雑把に育てようと思っていました。」
 
 

――具体的にどのような所が繊細だったのでしょう。

 
 
好き嫌いがすごく多くて、気にいらないものが口に入ると、食べていたものを全て戻してしまいました。なので、嫌いなものを無理に食べさせることはできませんでした。
 
しかも薬も飲めなくて、熱が下がらなくて入院になったことも何回かあります。」
 
 

――それは大変でしたね。その他に気になることはありましたか?

 
 
匂いにもすごく敏感で、嫌な匂いがすると戻してしまうということがありましたね。あとは、洋服のタグやチクチクがダメですね。」
 
 

――結構、感覚過敏がありそうですね。

 
 
「私も薬や、洋服のチクチクが苦手なので、息子もそうなんだろうなという気持ちがわかったので、しょうがないと思っていました。」
 
 

――発達障害を疑ったことはありますか?

 
 
「すごく繊細なので、HSC(Highly Sensitive Child:人一倍敏感な子ども)の特性はあるかなと思っていますが、発達障害は疑ったことがないです。」
 
 

――人見知りはありましたか?

 
 
「あったのかもしれないけど、うちは6歳年上の兄がいて、お友達もたくさん来ていました。
 
私も結構いろいろな人を家に呼んだり、息子を連れ歩いたりしていたので、慣れていったのかもしれません。
 
兄の友達とも普通にやり取りをしていて、異年齢の子たちとの関わりも大きかったかもしれませんね。」
 
 

――6歳上のお兄さんのお友達と仲良くできたのですね!言葉を覚えるのは早かったのでしょうか?

 
 
「文字は2歳半から3歳くらいで読めていました。
 
ベビーカーに乗ったまま、『先にいっちゃダメ!』と小学生の兄を注意するような子でした。なので、兄よりも言葉の発達は早いんだなと思いました。」
 
 

――他に得意そうだなと思うことはありましたか?

 
 
「小さな頃から、陽気なリズムがかかると、体でリズムを取っているような子でした。
 
2歳半くらいの時に、私がリズム系のゲームをやっている時に、どうしてもクリアできない所があったのですが、息子がサクッとクリアしてしまってビックリしました。」
 
 

――リズム感がいいのですね!

 
 
「そうみたいです!太鼓の達人に幼稚園の年中頃からハマったのですが、どんどん上達していって。
 
太鼓の達人が好きな人達の集まるオフ会で、名古屋まで行ったりとか、中高生ばっかり集まるようなイベントに一人小学校低学年で混ざって遊んでいました。」
 
 
 
 

――すごいですね!好きになるとのめり込むタイプでしょうか。

 
 
自分の好きなものへの探究心がものすごいです。
 
ベイブレードにハマったときも、理論的なことを研究し尽くして、この組み合わせは強いとか、ずっとやっていました。
 
大会に出て、そこでまた友達を作ったり。地方の大会ですが、低学年の子とチームを組んで優勝したこともあります。」
 
 
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繊細な所がありながらも、キラリと光る個性がたくさんあった息子さん。
 
 
お母さんは、息子さんの繊細さに対し発達障害を疑うことはなく、個性として捉えて受け止めて来られたようです。そのおかげで、息子さんはのびのび成長していったようです
 
 
しかし、息子さんは小学校5年生の時に不登校になってしまいました。一体どのような理由で学校に行けなくなってしまったのでしょうか。
 
 

3.個性を受け入れてもらいのびのび過ごしてきた子どもが不登校になった原因は?

 
 

――不登校になったきっかけはありますか?

 
「4年生から、5年生になるときにクラス替えがありました。
 
仲の良い子が2人いて、そのうちの1人と、クラスが別れてしまったんです
 
4年生で仲良くなったから、これからもっと仲良く遊びたい!という時に離れてしまったことがショックだったみたいです。
 
それに、担任が変わって環境が変化したということもありました。
 
しかも、元々あまり仲が良くなかった子たちとも同じクラスになってしまいました。
 
息子が少し生意気に見えてしまったようで、『偉そうにするなよ』と言われて、いじめが始まってしまったようなのです。
 
息子は、私に言ったら気にするだろうと思って、我慢していたみたいです。
 
『学校に行きたくない』と言われたときに、『上級生になったんだから』と言って、そのまま学校にいかせていました。その後、結構酷くいじめられていたことを知りました。」
 
 

――それは大変でしたね。友達関係も環境の変化も、辛かったでしょうね。

 
 
「加えて、算数の授業が習熟度別のクラス分けになり、担当の先生が、できていない息子だけを残してひらすらやらせる、ということをしていたので、それも嫌だったと思います。」
 
 

――苦手なことを強制されたのですね。いじめの件は担任の先生に相談しましたか?

 
 
「はい。担任に相談したのですが、すごくいい先生ですぐに対処してくれて。いじめがエスカレートする前に収まったみたいです。
 
ですが、息子はもう精神的に嫌になってしまって学校に行くけど、胃が痛くなったり気持ち悪くなったりして、教室にもいられないようになってしまいました。
 
夏休み前までは、朝だけ行って駐車場で先生に会って、プリントをもらう様にしていたのですが、夏休み明けから完全に不登校になりました。」
 
 
 
 

――お母さんは、その時どのような気持ちでしたか?

 
「やっぱり、最初は学校に行って欲しくて、担任の先生に相談して、教育委員会に行ったり、教育センターという場所に相談に行ったりしました。
 
でも、そのセンターも予約を取るまでに1ヶ月待ちだったり、話が全然進まないんです。
 
最初は親だけで話をして、その後、子どもを連れて行きましたが、心理士さんもただ息子の様子をぼーっと見守っているだけというか。
 
適応指導教室もあるのですが、本人が行きたいと言わないと紹介できないと言われて。でも本人に誰も働きかけてくれませんでした。
 
私が息子に言っても『初めての場所は嫌』と言われ、何も進展がないまま、話が学校に差し戻しになりました。
 
正直、何の意味もなかったです。実際に相談してみて感じたのは、適応指導教室などにたどり着ける子の方が少ないのではないかいうこと。
 
解決策は自分達で見つけなきゃいけないのかな、と思いました。」
 
 
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環境の変化や、友人関係、苦手を克服されること、たくさんの要因が絡まって、息子さんは疲れてしまったのでしょう。
 
 
市の機関に相談したSさんも、これと言った解決策を見つけることができませんでした。
 
 
では、今のようなポジティブな姿勢になれたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?
 
 
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4.学校に行かなくても道はある!発達障害のあるなしに関わらず、繊細な小学生を見守る母の姿勢

 
 

――Sさんが息子さんの不登校に対して、考えを切り替えられたきっかけはありますか?

 
 
「ある日、無理なものはしょうがないと思えたんです。
 
実は、私の母がすごくポジティブで。病気があって大変だったのですが、自分の体が辛くても、あまり弱音を吐かない人でした。体は弱いけど、心は鋼みたいな(笑)」
 
 

――素敵なお母さんですね!

 
 
「私が中学校でいじめられたときに、母が言ってくれた言葉があります。
 
『学校なんて行かなくていいよ!』
 
『学校に行かなくて困るのは、あなたじゃないし、学校に行かなくても、いろんな道があるから!』
 
とサラッと言われたんです。」
 
 

――そう言われて「じゃあ、学校に行かない!」となりませんでしたか?

 
 
「なりそうだったけど、ならなかったですね。2日くらい学校は休みましたけど、母に
 
いじめられたあなたはかわいそうじゃない、いじめる様な貧しい心を持った人がかわいそうなんだよ
 
と言われて。考えを切り替えて学校に行くことができました
 
私は学校で、部活の合唱だけはすごく楽しみにしていました。だからそのために学校に行っていたところもあります。
 
母も口ではのんきなことを言っていましたが、先生とはしっかりと連携をとってくれていて、部活が楽しくなるように仕向けてくれていたようです。」
 
 

――Sさんもお母さんのポジティブな姿勢を受け継いでいますね。

 
 
「母よりは切り替えるのに時間がかかりましたけどね。でも息子には身体症状も出ているし、学校に行かなくてもいろんな道があるよな、と思うようになりました。
 
それに、勉強だってみんなが同じスピードで頭に入る訳ではないのに、我が子にとって、学ぶことってなんだろうと考えるようになりました。」
 
 
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Sさんの考え方や姿勢が変わったとき、息子さんはホッとした様子で、徐々に元気になっていったといいます。
 
 
今回Sさんのお話を伺って、本当に、お母さんの声かけや、前向きな姿勢が子どもにとって大切なことだと思いました。
 
 
自閉症スペクトラムや、HSC(Highly Sensitive Child:人一倍敏感な子ども)などの特性を持つ子どもたちや、発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、不安が強く、繊細です。
 
 
ネガティブな記憶をよく覚えています。嫌な記憶を忘れることができずに、ずっと苦しんでしまいます。
 
 
そして特に、繊細な子ども達は、周りの醸し出す不安を敏感に感じ取ります
 
 
私たちも会議などに出て、嫌な空気になったり、場が凍るなどの経験をしたことがありますよね。その場所にいる人たちが、不安な気持ちや、嫌な気持ちになります。
 
 
不安やネガティブな感情は、ポジティブな感情より伝わりやすいのです。
 
 
Sさんもお母さんに、「学校に行かなくてもいろんな道があるから!」と言われたことに、とても安心したと思います。
 
 
 
 
不登校だとしても、今はたくさんの進路の選択肢がありますし、元不登校でも大人になって活躍している方もたくさんいます。
 
 
お母さん達が、「学校に行かなければならない」「学校に行かなかったら人生終わり」という今までの常識に捉われずに、
 
 
しっかりとした知識や情報を得て、子どもに向き合えたとしたら
 
 
子どもは将来への不安が払拭され本来の姿でのびのびと生きていくことができるでしょう
 
 
子どもは必ず、お母さんの姿勢を見ています。そして、気持ちを感じ取っています。
 
 
まずは、お母さん自身の不安を、払拭していきましょう!
 
 
私たち母親が「大丈夫!」と、いつでもどーんと構え、常に前を向くこと。その姿を見た子ども達は、きっと明るい未来を切り開いていくことができるはずです!
 
 
次回の記事は、「〇〇しなければならない」を手放す!発達障害やHSCの子が不登校になったとき、大人と一緒に「動画配信」をする活動をサポートしたお母さんの話です。
 
 
Sさんの学校や勉強に対する考え方や、息子さんの動画配信の手伝いについて迫ります!!お楽しみに!
 
 
 
【次の記事】
 
 
 
不登校の子どもがのびのびできるお母さんの対応法が見つかる!

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執筆者:別井理恵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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