発達障害中学生の「部活をやめたい」を無理に続けさせるのはNG!親子の負担が楽になった退部する選択

 

発達障害・中学生の「部活をやめたい!」に「頑張ってもう少し続けなさい。」と無理に続けさせるのはNGです!子どもに頑張らせ続けていると登校しぶりや不登校のに発展することも…。部活を退部することで親子の負担がなくなり前向きな選択につながります。
 

【目次】

1.発達障害中学生の「部活やめたい」を無理に続けさせるのはNG⁉
2.発達障害ADHD中学生が部活が続けられれない理由
3.勇気を出して「部活を退部する」
①子どもの意思を優先させる
②道は一つではない!環境を変える

 

1.発達障害中学生の「部活やめたい」を無理に続けさせるのはNG⁉

 
 
子どもが中学生になると部活動が始まりますね。せっかく始めた部活を辞めたいと言われたら「もう少しがんばって続けてみたら?ガッツがたりないんじゃない?」などとつい声かけしていませんか?
 
 
実はこれはNG対応なんです。
 
 
「辞めたい」と言い出した子どもに「もう少し頑張ってみたら?」と無理に続けさせるのは精神的に限界に追い詰めてしまうんです。
 
 
子どもに寄り添った対応がポイントになりますよ。
 
 
私には注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の中学3年生の息子がいます。息子は中学生になり、いろんな部活動見学をして本人が決めて野球部に入部しました。
 
 
入部してしばらくは、楽しく部活動を続けていたのですが、1カ月経ったある日突然「部活行きたくない!辞めたい!」と言い出しました。
 
 
部活を始めるにあたって、部活用品を揃えたばかりでもったいなさもありましたし、自分で決めて入部したのだからすぐに辞めるなんて諦め癖がつくと思い、息子の思いに寄り添えませんでした。
 
 
「もう少し頑張ってみたら?何をするのにだって嫌なことはあるんだよ。」
 
「道具を買うのにお金がかかっているんだからね!」
 
 
と言い聞かせて、なんとか息子を奮起させようとしていました。
 
 
なぜなら、自分で決めて入部したので諦め癖をつけさせたくなかったですし、部活をやめてしまうと高校受験の際の内申点に影響が出てしまうと思っていたからです。
 
 
また、野球部の父母の会で役員をやっていたこともあり、仕事が休みでも息子の部活関係で早起きして頑張っているのに、息子のやる気のなさにがっかりしていました。
 
 
私は息子の気持ちよりもチームに迷惑をかけてしまうのではないかと他人の目を気にしていたのです。
 
 
「もう家を出る時間だよ。試合なんだから起きなさい!みんな眠いけど起きているんだよ」
 
「みんなに迷惑をかけちゃうでしょ!チームなんだから。みんな辛いけどがんばっているんだよ」
 
 
と叱責し続けていました。
 
 
するとさらに状況は悪化!説得する私や立場の弱い弟に対して、「うるせー、シネ!」とモノを投げたり、叩いたりするようになりました。
 
 
そして、中1の夏休み前には朝起きられなくなり、「部活にいきたくない」「学校へいきたくない」登校しぶりへ発展してしまいました!
 
 
 
 
狂暴化する息子を見て、このままでは家族が壊れてしまう、どう対応したらいいのか悩み、ネットサーフィンで発達科学コミュニケーションに出会いました。
 
 
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2.発達障害ADHD中学生が部活が続けられない理由

 
 
発達障害の有無に関わらず中学生が部活を辞めたくなる理由として
 
 
●先輩や先生、友達などの人間関係の悩み
 
●練習量が体力的につらい
 
●部活以外にやりたいことがある
 
●レギュラーになれない
 
●ケガや病気によるやる気の消失
 
 
などがあります。
 
 
中学生の部活動は、体力をつけたり、人間関係を学んだりメリットはもちろんありますが、デメリットとして拘束時間や疲労感、経済な負担もあります。
 
 
本人が納得して楽しんでいるならば問題はありませんが、発達障害・ADHD傾向の子どもの場合、極端にのめり込むか、途中で飽きてしまい続かないかのどちらかのケースになりやすいです。
 
 
発達の特性から何かに挑戦してもちょっとうまく行かないとすぐにやめてしまう傾向があります。
 
 
社会人になるまでに、責任を持って仕事に取り組むことができなければ、職を転々とする可能性もあり、続けてほしいと思いますね。
 
 
また、中学生は思春期真っ只中!周りの子どもと同じようにふるまえないことがコンプレックスになり 、「自信が持てない」「学校嫌いになる」など挫折感が強く、生きづらさの原因につながることも多いです。
 
 
さらにADHD傾向の中学生は当たり前のことができなくて周りの大人から叱られることが多く、ネガティブ感情が残りやすいため自己肯定感が育ちにくい傾向があります。
 
 
親の良かれと思ったアドバイスは、逆にできない自分を責められていると感じてしまうのです。
 
 
その反動として、自分の身を守るために暴言や暴力へ発展してしまうこともあります。
 
 
 
 
私たち大人も仕事がシンドイと感じることはありませんか?そんなときにどんな言葉をかけられたら、元気が取り戻せるでしょうか?
 
 
「あなたならもうちょっと頑張れるよ!もっと努力しなくちゃ!」という励ましより「充分頑張っているよね。根詰めないでね。」共感された言葉の方がスーッと気持ちが楽になることはありませんか?
 
 
子どもたちも心境も一緒なんですよね。最後に私が息子に対応したことをお伝えしますね。
 
 
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3.勇気を出して「部活を退部する」

 
 

◆①子ども意思を優先する

 
 
中学1年生の夏休みに入る前に「部活動を退部させたい」と先生と息子と三者面談をしました。
 
 
見通しのつかないスケジュールをこなすことは非常に辛いことだったからです。
 
 
発達の特性を顧問の先生には説明をしていましたが、チームで連帯感があるため特別扱いはできないが、「今やめてしまうのはもったいない!続けるべきだ」と説得されました。
 
 
息子は、まわりからの説得から「自分のペースで野球を続けられるなら」と再度野球に取り組むことを決めました。
 
 
しかし、実際は、「今日も部活を休むの?いつになったら出てくるの?」と先生から毎日問いただされ、私からは「早く起きなさい!」と急かされて、夏休み明け登校しぶりとなってしまいました。
 
 
学校でも自宅でもできないことを指摘され、「どうせ俺なんかできない」とすっかり自己評価が下がってしまったんですよね。
 
 
毎日部活に出なくて済む理由を考えて逃げて帰ってくる息子を見て、「本当はどうしたいの?」と確認すると「もう部活を辞めたい。しんどい。」と答えました。
 
 
私は父母の会の役員をしていたので、なんとか子どもを奮起させようと必死だったのですが、やっと子どもの意思を優先させることの大切さに気づきました。
 
 
子どもが「行きたくない」「やめたい」と言ったら、親の良かれと思ったアドバイスは不要です!
 
 
まずはしっかり傾聴してあげてくださいね。
 
 

◆②道はひとつではない!環境を変える

 
 
家庭内の中であればADHDの特性も理解されていますが、友人関係や部活動の仲間、学校の先生に必ずしも特性が理解されるとは限られません。
 
 
子どもが中学生のうちなら、親が先生に発達について説明や相談する機会はありますが、まわりの理解が難しい場合は勇気をだして「部活を退部する」も必要な選択になりますね。
 
 
発達科学コミュニケーション創始者の吉野加容子氏から、子どもの心を壊してまでやることはなにもない!と学びました。
 
 
子どもがどんな選択をしても道は一つではありません。親はいつまでも子どもの味方でいてあげたらいいのです!
 
 
登校しぶりだった息子は野球部を退部し、仲のよい友達に誘われ個人競技の部活に再入部しました。
 
 
振り返って考えると息子には集団の部活動は不向きだったのかもしれません。
 
 
なぜなら、連帯責任や当たり前のルールの理解が乏しいからです。
 
 
それに比べ個人競技の部活は、自己都合で部活を休んでも集団の部活よりも叱責されることが少なかったようで、息子はなんとか登校でき部活動を続けることができました。
 
 
そして、中学3年生の春と夏に二大会連続で県大会に出場することができました。
 
 
また、親の役員もなかったので、私自身も仕事が休みの日はゆっくり過ごせるようになり親子の負担が軽くなりました。
 
 
勇気をもって部活を退部する選択ができるってことは、自分の心を守るために必要な術なのです!
 
 
 
 
もちろんどんな選択をしても失敗や後悔することは沢山あると思います。その後悔からどうするか?
 
 
子どもの心が元気なら、次へつなげていくことができますよ。
 
 
 
 
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執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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