幼稚園年少で踊らないのは発達障害?運動会が辛い子へのママの対処法

 

Q:「発達障害・グレーゾーンかも?」と感じる年少の子どもが初めての運動会の練習や本番が辛い時、どう対応するべき?A.:結論、動けない・お遊戯で踊らないなどの背景には感覚過敏や不安があります。無理に参加させず自信を守る関わりが大切です。
 

【目次】

1.年少の娘が運動会の練習で踊らない…発達障害?と悩んでいた過去
2.発達障害やグレーゾーンの子どもが運動会の練習や本番を辛いと感じる理由
3.辛い運動会の練習や本番で自信を守れる!ママにできる具体的な4つの対処法

 
 

1.年少の娘が運動会の練習で踊らない…発達障害?と悩んでいた過去

 
 

幼稚園年少のわが子が躍らない…初めての運動会の練習やお遊戯で固まっているわが子を見て「発達障害?グレーゾーン?」と不安になっていませんか?

 
 
運動会の練習や本番に参加できない子どもの行動の背景には、脳の特性による聴覚過敏や不安の強さなど、子どもにしかわからない理由が隠れていることが多いのです。
 
 
 
 
大切なのは、無理に参加させることではなく、子どもの自信を守りながら、小さな「できた!」を積み重ねること。
 
 
この記事では、私自身が娘が年少の時の運動会で悩んだ体験をもとに、発達障害・グレーゾーンの子が運動会を辛いと感じる理由と、ママにできる具体的な対処法についてお伝えします。
 
 
初めての運動会の練習が始まったとき、私の不安は的中しました。家では歌や踊りを楽しんでいた娘ですが、年少で入園後は登園しぶりが続き、園では困った行動も多かったからです。
 
 
先生からは、
 
 
「お遊戯の練習で、系列移動のとき動きません。」
「後ろの子が困っています。」
「声をかけても動きません。」
 
 
と指摘されました。
 
 
焦った私は、帰宅後に「なんで動かなかったの?」「後ろの子達が困ってるよ!」と責めるように聞きました。
 
 
けれど、4歳の娘に気持ちや事情を説明できるはずもなく、ただ黙り込むばかり。私は娘の心を追い詰めてしまっていたのです。
 
 
後になって年長のとき、娘はこう話してくれました。
 
 
「あの時はね、先生に教えてもらってもできなかったの。みんなみたいにうまく踊れないし嫌だったの」
 
 
その言葉を聞いたとき、胸が締めつけられるようでした。私はあの時、「なんで?」と責めるばかりで、娘のつらさを理解していなかったのです。
 
 
 
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2.発達障害やグレーゾーンの子どもが運動会の練習や本番を辛いと感じる理由

 
 
年少の子にとって、運動会は初めての大きな集団行事。
 
 
特に発達障害やグレーゾーンの特性をもつ子どもにとっては運動会は辛いと感じやすく、不安やストレスが重なりやすい場面です。
 
 
まずはお子さんの様子をかんたんにチェックしてみましょう。次の中で 1つでも当てはまったら、運動会が辛いサインかもしれません。
 
 

◆かんたんチェック

  • 大きな音が苦手で耳をふさぐことがある
  • 先生に指示されても動けない
  • ダンスのお手本を見ても真似するのが苦手
  • お遊戯や行進で表情がこわばっている
  • 園からの帰りに涙ぐんでいたり、ぐったりしている/癇癪が増えている

 

こうしたサインの背景には、いくつかの理由があります。ここでは、主な4つの理由をお伝えします。
 
 

◆①感覚過敏で音や雰囲気に耐えられない

 
 
太鼓の音や笛、アナウンス、歓声…。
 
 
大人には当たり前の音でも、聴覚過敏のある子どもには耳を刺すような強烈な刺激となり、不安やパニックにつながります。
 
 
理由を知らないと「やる気がない」と誤解されてしまうこともあります。
 
 

 
 

◆②見通しのなさが不安を強める

 
 
「次に何をするのか」が分からないと、子どもの不安は一気にふくらみます。
 
 
見通しを立てる力は、脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)が育つことで伸びていきます。
 
 
しかし、年少さんの時期はまだ発達の途中。
 
 
特に発達障害やグレーゾーンの子はこの力がゆっくり育つので、先生に「ここに立って!」「移動して!」と急に言われても、頭の中でつながらず固まってしまうことがあります。
 
 

◆③模倣の苦手さ

 
 
「先生の動きを見て真似する」「列に合わせて移動する」――これは大人が思うよりずっと難しいことです。
 
 
目で見たことを頭で整理して、体を動かすには、脳のいろんな力が必要です。
 
 
発達がゆっくりな子は処理が追いつかず、「どうしたらいいの?」と固まってしまうことがあります。
 
 

◆④周囲の視線や比較によるプレッシャー

 
 
「みんなはできているのに自分だけできない」
「後ろの子が困っていると言われた」
 
 
そんな体験は小さな心に深い傷を残し、「できない子」という自己イメージを植え付けてしまいます。
 
 
こうした背景が重なると、運動会は「楽しい行事」ではなく「辛い試練」になってしまいます。
 
 
だからこそ、ママの関わりで子どもの自信を守り、安心して挑戦できる環境を整えることが大切なのです。
 
 
次の章では、その具体的な方法をお伝えします。
 
 
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3.辛い運動会の練習や本番で自信を守れる!ママにできる具体的な4つの対処法

 
 
子どもが運動会で動けなかったり踊らなかったりする姿を見ると、つい「どうしてできないの?」と焦ってしまいますよね。
 
 
しかし、大切なのは「みんなと同じようにできること」ではなく、自信を失わずに「できた!」を積み重ねることです。
 
 
ここからは、ママが日常で取り入れられる4つの対処法をご紹介しますね。
 
 

◆①「できていること」に注目する

 
 
「踊れなかった」「動けなかった」と捉えるのではなく、そこに立っていたこと・先生の声を聞こうとしていたこと・みんなと同じ場にいたことなど「できていること」に注目しましょう
 
 
その小さな一歩にマルをつけ、具体的な言葉で伝えるのです。
 
 
比べる相手は周りの子ではなく、過去のわが子です。
 
 
「初めての運動会の練習なのによく頑張ったね!」
「去年はママと一緒にかけっこ出たよね、今年はお友達や先生と一緒に練習に参加してるね!」
 
 
ママが「できてるところを見ているよ」と伝えることが、子どもにとって一番の安心につながります。
 
 

◆②見学や部分参加も「OK」にする

 
 
無理に全部やらせることにこだわらなくても大丈夫です。
 
 
どうしても辛そうなときは 「見学する」 ことも一つの選択肢ですし、部分的に参加する方法を先生と相談してみましょう。
 
 
私は過去に戻れるなら、先生に「できない時は無理に参加させず、見学させていただきたいです」と伝えます。
 
 
「やらなくても、この場に居ていい」という安心感があるからこそ、子どもは次の一歩を踏み出せるのです。
 
 

◆③先生に具体的にお願いする

 
 
たとえば、
 
 
「やることが理解できていない時は、可能な範囲で個別に説明していただけると助かります。」
 
 
「不安が強い子なので、アイコンタクトや肩を軽くポンポンするだけでも「先生に見てもらえてる」と伝わって安心します。」
 
 
大きな音が苦手なので、家では「この音ちょっとうるさいよね」と同意するような声をかけると落ち着くことがあります。」
 
 
このように、家庭でうまくいっている対応を伝えることは、先生にとっても助けになります。
 
 
そして、必ず感謝と一緒に伝えましょう。子どもにとっても「先生が見てくれている」と感じられるだけで、心の安心につながりますよ。
 
 

◆④家庭では安心とパワーチャージを大切にする

 
 
練習で疲れて帰ってくる日は、家では好きなことを思い切りさせてあげましょう
 
 
たとえ1日5分でも、ママと一緒に遊ぶ時間を持だけで子どもの不安は和らぐことが研究でも示されています。
 
 
「楽しい」「安心できる」時間があるからこそ、子どもはまた挑戦する力を蓄えることができるのです。
 
 

 
 

今日からできる“安心の運動会サポート”3ポイント

1.子どもを観察して「できてること」を見つける

2.周りと比べず、過去のわが子と比べる

3.ママの笑顔とスキンシップで安心をつくる

狙い: 小さな「できた!」を積み重ねることで、子どもの自信と安心感を守り、次の挑戦につなげます。

 
 
 
 
私自身、年少の頃の娘を見て「どうしてできないの?」と責めてばかりでした。
 
 
当時は「発達障害かもしれない」「グレーゾーンなのかな?」と気になっては、毎日のようにネットで検索していました。
 
 
けれど今思えば、そこに答えを求めるよりも大切だったのは、「できていること」に目を向けて自信を守る関わりだったのです。
 
 
その後、発達科学コミュニケーションに出会い「できていること」に目を向ける関わりを続けたことで、自信が育った年長の運動会では娘は大きく変わりました。
 
 
鼓隊も、リレーも、ダンスも、一生懸命に挑戦する姿を見せてくれて、開会式では園児代表の宣言まで堂々と務めてくれたのです。
 
 
本音を言えば、年少のときからこうした関わりをしてあげたかったという思いが残っています。
 
 
だからこそ、運動会を「失敗や挫折の記憶」ではなく、「小さな成功体験を積み重ねられた大切な記憶」にしてあげてほしいのです。
 
 
ママの関わりで、わが子の未来を笑顔の運動会に変えられますよ。
 
 
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幼児の運動会についてのよくある質問(FAQ)

 
 

Q1:年少の子どもが運動会で踊らないのは発達障害だからですか?

 
 

A1:結論、そうとは限りません。 大事なのは「診断」よりも、周りの大人がどう関わるかです。スモールステップでできることを増やしていきましょう。詳しくは ダンスが苦手な子への3ステップ対応 をご覧ください。

 
 

Q2:辛そうなら、運動会は休ませてもいいですか?

 
 

A2:はい、無理に出なくても大丈夫です。幼い頃の体験は、その後の運動会のイメージにつながります。無理に出て「嫌だった」という記憶が残らないように、あとから「できたこと」を振り返ることで成功体験を残してあげましょう。詳しくは 運動会を休ませる?運動会に参加できた準備の秘訣 をご覧ください。

 
 

Q3:お遊戯で踊らない時、どうすればいい?

 
 

A3:事前に先生と相談して、家庭では小さなご褒美を用意しておきましょう。 先生と一緒にお子さんができそうな役割を決めておくと安心です。終わった後に肯定の声かけやご褒美を渡すことで「次もやってみよう」に変わっていきます。具体例は お遊戯しないときの対応法 をどうぞ。

 
 
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執筆者:藤井ハナ
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

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