小学生 発達障害

発達障害・グレーゾーンの子どものお母さんに知ってほしい勉強法ーー漢字を覚える方法は書くだけじゃありません!

更新日:

学校の勉強で一番大切なのは何でしょうか?私は学校の勉強が教科書に基づくものである以上「国語」が一番大切だと考えています。文章を読むうえで避けて通れない「漢字」。発達障害の子どもたちに分かりやすく教える方法をご紹介します。
 

【目次】

 

1 日本語における漢字の難しさ

 
 
子どもの学校生活において、「授業についていけるかどうか」はお母さんの大きな心配の1つですよね。どの教科が苦手で、どの教科が得意なんだろう?と気になる方もおられると思います。
 
 
これから先、国際化がもっと進むから英語は得意になってほしいな!手に職をつけるならやっぱり理系!算数と理科がポイントだ!など、いろいろ考えていらっしゃるかもしれませんね。
 
 
いろいろなご意見があると思いますが、私は『国語』が一番重要だと考えています。子どもに国語力があるかどうか、つまり日本語をしっかり理解できているかどうかは、国語の成績だけでなく他の教科にまで影響してくるからです。
 
 
日本の教科書は英語を除いてすべて日本語で書かれています。つまり、教科書を読んで理解できる『国語力』はどの教科でも必要なのです!そして、日本語の文章では避けて通れないもの、それは「漢字」です。
 
 
 
 
英語はアルファベット、中国語は簡体字や繁体字のみで文章をつくりますが、日本語は50音のひらがなとカタカナ、そして無数の漢字を織り交ぜて文章をつくります。
 
 
しかも漢字には音読み・訓読みなど、たくさんの読み方があります。さらに学年が上がるにつれて、文章の漢字含有率はどんどん上がります。
 
 
小学校低学年の頃は、漢字が読めなくても前後の文章で何となく意味が理解できるかもしれませんが、いつまでも通用しませんよね。
 
 
漢字がしっかり読みこなせる、漢字から意味やイメージを推測できるということが、日本語を理解するうえでとても重要になってきます。
 
 
小学校1年生で漢字学習が始まり、高校生になっても続きます。そして一生、漢字を使った文章に触れ続けるのです。
 
 
まず、スタートの段階で苦手意識を持たないようにすることが、とても重要になります。嫌で嫌でたまらないものをこの先ずっと勉強していくことは、苦痛でしかないのです。
 
 

2.発達障害・グレーゾーンの子どもにオススメの漢字学習法

 
 
漢字には発達障害やグレーゾーンの子どもが、苦手とする要素がたくさん!バランスが取りにくかったり、画数が多くてごちゃごちゃしていたり、書き順が指定されていたり...。
 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもは、目で見ることが得意な「視覚優位」のタイプが多いといわれています。だからしっかり見れば漢字は大丈夫!と思われるかもしれません。
 
 
実際は「視覚優位」の子どもは一瞬だけ見て理解するタイプが多く、じっくり細部までしっかり見ることが苦手な子もいるんです。
 
 
漢字が複雑になればなるほど、注意深く見ることが苦手な発達障害の子どもたちは、漢字が全然覚えられない!という事態になりがちです。
 
 
そこでお母さんが、おうちで漢字学習をどうサポートしていくかが大切になってきます。漢字が書けない!という子どもに対して、お母さんはどんな風にアドバイスしていますか?
 
 
「ちゃんと見て覚えるまで書きなさい!」というのは、よくやってしまいがちなアドバイス。でもあまり効果がない子どももいるんです。
 
 
実際に漢字を書くときのポイントについて、考えていきましょう。まずは鉛筆がしっかり握れているかです。
 
 
漢字は画数が多くなるほど、細かい線をたくさん書くことになります。手先のコントロールがしっかりできていなければなりません。鉛筆の持ち方が安定していなかったり、すぐ疲れてしまって長時間持てなかったりする場合は、漢字学習とは別で手と指のトレーニングが必要です。
 
 
折り紙で手と目の動きを一致させたり、お箸で豆を移動させたり、遊びのひとつとして少しずつおうちでやってみましょう。
 
 
 
 
手先のコントロールの次に漢字学習のポイントになるもの、それは「バランス」です。
 
 
例えば、漢字の「字」で考えてみましょう。うかんむり「子」という部分に分解でき、うかんむりは上3分の1ぐらい、「子」の部分は残りの3分の2ぐらいの大きさで書きますよね。
 
 
私たちは言葉でここまで説明されなくても、お手本を見て、バランスよく書くことができました。
 
 
でも、発達障害やグレーゾーン子どもたちは、細部までしっかり見ることが苦手。バランスにまで注意がいかない可能性があります。また、注意深く見たとしても、空間認知に課題があるために漢字全体のバランスを把握しきれないことがあります。
 
 
そんなタイプの子どもたちに「お手本を見ながら書きなさい」「書けるようになるまで練習しなさい」といっても根本的な解決にはなりません。
 
 
まずはどんなポイントで漢字を見ればいいのか、具体的に教えていきます。
 
 
先ほどの「字」という文字なら、うかんむり「子」分解して色分けして示し、うかんむりは小さく、「子」はうかんむりのなかに大きめになど、位置関係をおさえていきます。
 
 
最初は大きなマス目で、マス目の中に線が入ってるものが、位置関係を確認しやすいのでオススメです。
 
 
漢字が書けるのに覚えられない!というタイプの子は、ただ書くだけでなく、いろいろな方法を使って覚えることが大切です。口に出して読む、その漢字を使った単語や文章を作ってみる漢字の書き順を語呂合わせで覚えたり、歌にして覚えたりするのも効果的です。
 
 
また、スマホの手書き機能もとても便利です。漢字のドリルをしていて、思い出せない漢字があった!というとき、大抵は教科書や辞書で調べますよね。もちろん全く思い出せない、という場合はこの方法が正しいです。
 
 
しかし子どもが、漢字の一部分でも覚えているという場合は、スマホの手書き機能で分かっている部分だけでも書いて検索してみるのも良いですね。
 
 
一部分だけでも覚えていた!というのは子どもにとって自信になりますし、このような体験をすることで記憶が強化されることになります。
 
 
もちろん、楽しく覚えるために、漢字カルタやゲームのなかで覚えるのもアリです。なるべくわかりやすく、子どもが楽しいと思える方法を考えましょう。
 
 
漢字を覚えるには、ただ書くだけでは十分ではありません。なるべくたくさんの方法を組み合わせて使うことで記憶を強化していきましょう!
 
 
執筆者: 丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

▼子どもの発達がぐんぐん伸びる情報が毎日届きます!

-小学生, 発達障害
-, , , ,

Copyright© パステル総研 , 2020 All Rights Reserved.