発達障害の幼児を持つお母さん、おうちにあるシールを使って楽しく遊びながら手先のトレーニングをしませんか?シールの特徴である「貼ってはがせる」でワンステップ上のトレーニングができますよ! |
【目次】
1.指が動いてない!発達障害の幼児の「不器用」さを何とかしたい
発達障害の幼児って、とにかく不器用ですよね。
不器用さが目立つ場面って、
・服のボタンが留められない
・お箸でご飯が食べられない
・はさみで形の切り抜きができない
など、生活に直結する場面ですよね。
ついついお母さんも「なんでできないの!?」「どうしてそうなるの!?」とイライラしていませんか?
私の息子は、現在小学1年生。発達障害・自閉症スペクトラムの診断があります。
息子も本当に不器用で、作業療法に通ったり、「はじめての~」と名の付く使いやすい道具を片っ端から試したりしてきました。
今では、ボタンを留められますし、お箸もきれいに持てます。はさみも同級生のお友達と同じように使えます。でも1つ1つの動作を獲得しただけで、根本的な不器用さは解消されないんだな、と思うようになりました。
息子の様子を見ていて、特に気になったのが指先の動きです。
ボタンを留めるにも、鍵を開けるにも、指先がほとんど動いておらず、手のひらの部分で何とかしようとしているのです。
結局そのやり方を何度も試すうちに、できるようになってしまうので、ますます指先が動かない…という悪循環になっていました。
ボタンを留められる、お箸を持てる、などの動きはできるようになっていますから、次は指先や手全体をしっかり動かしてできるようになることを目標にしました。
指先をしっかり動かすもの。できれば手のひらは使いようがないもの。そう考えて思い当たったのがシールです。
シールは作業療法でも毎回のように使っている、おなじみのアイテムです。この記事では、シールを使ったおうちでできるカンタンな発達支援をご紹介します。
シールはとても汎用性の高いグッズ。こちらの記事でもご紹介しますので、併せてチェックしてくださいね!
トレーニングの効果をアップするためには、親子のコミュニケーションが鍵になります。トレーニングを始める前に必ずこちらをお読みくださいね。
2.シールの特徴を活かせ!大小形さまざま・はがして貼る!
作業療法で毎回のように登場するシール。どうしてこんなに登場回数が多いのでしょうか?
◆①種類が無限にある!
シールは、大きさ、形さまざまで種類は無限にあります。まず、これが1つ目のポイントです。
5センチ大の丸いシールをはがすのと、ネイルシールをはがすのでは指先の動きが異なりますよね。無限の種類で細かい指の動きをたくさん経験することができるのです。
また、種類が多いので、子どもの好みに合わせやすいですよね。
療育の様子を見ていても、たくさんのシールの中から好きな色や形を選ばせてくれることが多くありました。
「じゃあ次、シールやりまーす!息子君、何色がいい?」
「オレンジ!!」
「はい、オレンジどうぞ。このオレンジのシールをこうしまーす!」
「はーい!」
という感じで、すごくスムーズに療育のプログラムに参加できていました。
◆②貼ることに意味がある!
シールは当然貼りますよね。この「貼る」という行動が次のポイントです。
シールをはがす指の動きと、貼る動きは違います。ここでも指先の動きを体験できます。 丸いシールを貼るのと、星型のシールを貼るのでは、また動きも違います。
こうして、さまざまな大きさ・形のシールをはがして貼って…とするのがシールの醍醐味です。
また、どこに貼るのかもポイント!机に置いた紙に貼るのと、壁の上の方に貼るのと、自分の手に貼るのは腕の動かし方も異なります。腕を上げると筋肉も使いますから、不可は大きくなります。
このように、シールだけでさまざまな動きを体験をすることができます。だから療育でも頻繁に登場するんですね。
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3.療育でもやっている!ワンステップ上のシール活用術
さまざまな大きさ・形のシールをたくさん準備して、ひたすら貼る。これでも十分指先のトレーニングの効果があります。
みなさんに知っていただきたいのは、その1歩先!ワンランク上のシール活用術です。
それは、貼ったシールをはがすこと。
みなさん、貼ったシールをはがすのに苦労したこと、ありますよね。私は毎回すごくイライラします(笑)
指を何度も動かして、いろいろな方向から攻めて…すごく指を使いますよね。
本当はこれをやってほしいのですが、ちょっと難しいです。大人でもイライラしますし、どんなに頑張ってもきれいにはがれないときがありますよね。達成感もないし、ぐちゃぐちゃになってしまったシールの残骸を見ても楽しくありません。
そこで、今回オススメするのが、ティッシュに貼ったシールを破らずにはがすことです。
ティッシュが破れないようにはがすには、かなり繊細な指先のコントロール力が必要です。強すぎるとティッシュが破れてしまいますし、弱すぎるとはがれません。
発達障害の幼児はこういった繊細な動き、ゆっくりした動き、集中する活動が苦手な子が多いです。お子さんの好きなシールを使うなど、楽しめる雰囲気を大事にしてくださいね。
これは、作業療法でも取り入れられていた方法ですので、発達の効果はお約束します!
作業療法では、小さな丸いシールを使ってやっていましたが、お子さんが楽しめるように、好きなキャラクターのシールを使うのがおすすめです!
ティッシュとシールさえあれば、場所を選ばずに取り組めるので、おうちでの発達支援にはうってつけです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
もし失敗しても大丈夫。ティッシュをゆっくり破る、など、別の指先のトレーニングに代えてしまいましょう!ポイントは手のひらではなく指先を動かすことです。
不器用なお子さんへのトレーニングはこちらでも紹介しています。ぜひ併せてチェックしてくださいね!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)