頑固な子どもの才能が劇的に伸びる! 長所に変える小学生の正しい育て方

 

親の言うことを素直に聞かない、自分の考えを譲れない…こんな風に頑固な子どもに困っていませんか?実は頑固さは、お母さんの対応次第で長所になるんです!ここでは小学生の子どもの才能を伸ばす正しい育て方についてお話しします。
 

【目次】

 

1.頑固な子どもVS押さえつけようとする親

 
 
・親の言うことを素直に聞かない
 
・自分の考えを譲ることができない
 
・ルールを守らない
 
 
こんな風に頑固な子どもに悩む小学生のお母さんは多いですよね。
 
 
我が家の息子は発達障害グレーゾーンの小学2年生です。よくも悪くも「自分がどう考えるか」を優先するタイプ。
 
 
以前は、
 
 
・やりたいと思ったら何がなんでもやる
 
・納得できないことはやらない
 
・自分のルールを優先する
 
 
という頑固な様子が悪目立ちしていました。
 
 
そんな頑固でこだわりの強い息子に私は「このまま成長したら、どんどん自分勝手になってしまうのでは?」と将来を心配して、
 
 
「我慢しなさい!」
 
「そんなワガママは許されないよ!」
 
「これは決まりなんだよ!」
 
 
などと頭ごなしに叱ることで、息子をみんなと同じようにさせようとしていた時期がありました。
 
 
ところが息子は素直に受け入れてくれるどころか、反抗的な態度が悪化する一方…。毎日イライラしていました。
 
 
 
 
実は子どもの頑固さには「こだわりの強さ」が関係していると考えられます。
 
 
特に発達障害グレーゾーンの場合は脳の特性から、
 
 
・マイルールが多い
 
・急な予定変更を受け入れられない
 
・1つのことに執着する
 
 
など融通の効かない様子が目立つことが多いです。
 
 
こんな風にこだわりが強いと周りからは「自分勝手」「わがまま」と叱られ、子どもは自信をなくす…という悪循環に陥りがち。
 
 
でも親であるお母さんが上手に対応すれば、子どもの頑固さを強みに変えることができるんですよ!
 
 
そこで今回は、頑固な子どもの才能を伸ばす正しい育て方をお話しします。
 
 
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2.頑固でこだわりの強い子どもは将来有望!?

 
 
頑固な子どもはなかなか言うことを聞いてくれず、大人からみると「困った子」として扱われることが多くなります。
 
 
周りに合わせることができず集団生活でもトラブルを起こしやすいので、お母さんは心配になってしまうかもしれません。
 
 
でも実は頑固でこだわりの強い子どもは将来有望とも言えるんです!
 
 
実際に海外で行われた研究では、大人になってから高い社会的地位と収入を得ている人たちは、子どものころ頑固でルールが守れなかったタイプが多いと言う結果も出ています。
 
 
 
 
頑固と言うのは、悪く言うと「空気が読めない」「こだわりが強い」と捉えられがちですが、
 
 
・周りに流されずに自分の信念を貫くことができる
 
・粘り強く、最後まで諦めない力がある
 
とポジティブに言い換えることもできますよね。
 
 
これからの時代はAIが台頭して、既存の職業はどんどんなくなっていくと言われています。
 
 
今までのように「人に言われたことをやっていればいい」という時代は終わり、「周りに流されずに自分の頭で考える」ことが求められるようになるのです。
 
 
つまり頑固でこだわりの強い子どもは、これからの時代に必要とされる人材なんです!
 
 
 
 
ここで1つの例として、アップル社の創始者であるスティーブ・ジョブズの話を紹介したいと思います。
 
 
彼は子どものころ、自己主張が強く協調性に欠け、何をするにも自分が正しいと思うことにこだわる頑固なタイプでした。
 
 
そのため、ルールが押し付けられる学校が大嫌いだったそうです。
 
 
そんな彼は大人になりアップル社を立ち上げ、世界初の誰でも簡単に操作できるパソコン「Mac」を世に送り出します。
 
 
実は当時のコンピューターというのは専門知識がある人だけが使うものでした。そのため周りの専門家は
 
 
「素人でも使えるパソコンの開発なんて無茶」
 
「Macの開発は技術的に無理」
 
 
と口々に批判をしていました。しかしジョブズは「世界を驚かせるような製品を作り出す」という自分の目的のために、周りになんと言われようとMacの開発を押し進めたのです。
 
 
まさに「頑固なこと」が将来の成功に結びついた例ですよね。
 
 
世間のルールを「当たり前」とは思わずに、自分の信念を貫き答えを探し続ける
 
 
頑固さを良い方向に伸ばせば、才能に変えることができるんですよ。
 
 
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3.頑固な小学生の才能を伸ばす正しい育て方

 
 
頑固な子どもは、自分なりの価値観をしっかり持っているので、無理強いしたり親の考えを押し付けても、不信感を抱き反抗的になるだけです。
 
 
ですから、お母さんが上手に対応して
 
 
「自分の考えを大事にしてもらえた!」
 
「自分の意思で行動できた!」
 
 
と子どもに思わせることがポイントなんです。
 
 
ここでは頑固な子どもの才能を伸ばす、正しい育て方をお伝えします。
 
 

◆①できていることを褒める

 
 
まずやるべきことは、普段からできていることを褒めてあげることです。
 
 
頑固な子どもは「わがまま」に見えるため、叱られる機会が多くなりがちです。
 
 
ですからお母さんが肯定的な声かけを増やすことで、自信を回復させてあげましょう。
 
 
褒めると言っても特別なことは必要ありません。
 
 
「ちゃんと起きれたね!」
 
「本読んでるんだね」
 
「歯磨きしたんだ」
 
 
などと小学生の子どもが普段やっていることをそのまま口にすればOKですよ。
 
 

◆②こだわりを尊重する

 
 
2つ目は小学生の子どものこだわりを尊重してあげることです。
 
 
頑固な子どもはマイルールを作ったり、自己流のやり方を押し通そうとすることがよくあります。
 
 
私たち大人はついつい子どもの意見を否定してしまいがちですが、まずは、
 
 
・「なんでこうやってやるの?」と関心を示す
 
・「へー、そうなんだ。なるほどね!」と共感を示す
 
 
などと子どもの考えを聞いたり受け入れてあげてください。
 
 
また、発達障害の特性がある場合は見通しを持つことが苦手なために、こだわりを貫くことによって安心を得ようとしている面もあります。
 
 
「こうすると安心なんだね」
 
 
と一言共感してあげるだけでも、子どもの気持ちはぐっと落ち着きます。
 
 
こんな風に子どもの考えを一旦受け入れた上で親の意見を伝えると、指示が通りやすくなりますよ。
 
 
 
 

◆③子どもに選ばせる

 
 
3つ目は子どもに選ばせることです。
 
 
頑固な子どもを動かす秘訣は、「いかに納得させるか」です。
 
 
ですから子どもに決定権を与え、「強制されたのではなく、自分の意見を尊重してもらえた!」と思わせることでスムーズに行動できるようになります。
 
 
ポイントは「どちらを選んでも次の行動につながる選択肢を与える」こと。
 
 
「一人で片付ける?それともお母さんと一緒に片付ける?」
 
「今から宿題する?おやつを食べた後にする?」
 
 
という聞き方をしてあげてくださいね。
 
 
さて我が家の小学生の息子ですが、相変わらず頑固なところはあるものの、
 
 
・私が家事をしているときは、「後でいいんだけど」と枕詞をつけてお願いをしてくるようになった
 
・寝る時間になったら遊ぶのをやめて、残りの作業は翌日に回せるようになった
 
 
など状況に合わせて柔軟な対応ができるようになりました。
 
 
一方でこだわりの強さが行動力へと結びつき、
 
 
・夏休みの自由研究では大好きな象について調べたいと、図書館で本を借りたり博物館に行く
 
・本を読みながら1人でiPadやスマホのセットアップを行う
 
 
など自分の興味のある分野をとことん極めるようになっていったのです。
 
 
いかがでしたか?頑固な子どもの才能を伸ばす育て方は、
 
 
・普段からできているところを褒める
 
・こだわりを尊重する
 
・子どもに選ばせる
 
 
ことの3つです。
 
 
お母さんの適切な対応で、小学生の子どもが持つ素晴らしい力を引き出してくださいね!
 
 
またこちらの記事では、反抗的な小学生の子どもに効果的な対応をお伝えしています。合わせてチェックしてくださいね。
 
 
 
 
 
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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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