子育てをしていくとぶつかる「小1の壁」ですが、発達障害のお子さんの場合は母親が仕事をしようと思うと、さらに高い壁が立ちはだかります。そんなお母さんも自由に働ける、しかも自分の経験が武器になる働き方とは? |
【目次】
1.子育てと仕事の両立に立ちはだかる「小1の壁」とは?
一般的に、母親と仕事の両立を考えたときにはどんなご家庭でも「小1の壁」が立ちはだかります。これは、一般的に子どもが小学校に入ると仕事と子育ての両立が大変になることです。
例えば、小学校に上がって子どもを預けるのが学童保育になると、預かり時間が保育園よりも短くなるので働き方に制限が出てきたりします。
そういった理由から、母親が仕事と子育ての両立に悩むことが出てきてしまうのです。
しかも、発達障害やグレーゾーンのお子さんがいる場合は小学校に入るタイミングで、さらに大きな壁にぶつかります。
例えば、不安が強いタイプの子は環境の変化に馴染めず、学校に行けなくなったりするかもしれません。
落ち着きがないタイプの子であれば、集団生活や授業のルールにそって動けずにトラブルメーカーとして扱われてしまうかもしれません。
そして、結果として母親は先生に呼び出されたり、トラブル対応で謝罪して歩かなければいけないということが起きたりもします。
それまでは気に留めていなかった困りごとが表面化してくるのが「小1の壁」なのです。
発達障害の子どもがいるお母さんの声を聞いていると、

・発達障害があると、母親は17時までしか働けない
・子どもの発達障害を理解してくれる職場が見つからない
・そのため、復職ができないまま時間がたってしまった
という声が聞かれます。ここから見えてくるのは「働きたくても、働けない母親」という実態です。
育児に専念してきたけど、小学校進学のタイミングで仕事を再開しよう!そう思っても発達障害の子どもを持つ母親が仕事をするためには、職場の理解や配慮がないと難しいのが現実なのです。
でも、そんな立場にあるお母さんにこそ「働く」ということを大切にしてほしい!そして、母親として胸を張って生きてもらいたい!心からそう思います。
発達障害の子どもがいる母親の新しい働き方、ぜひ考えてみませんか?
2.発達障害の子どもがいると「小1の壁」がさらに大変な理由
実は、子どもの小学校進学の時期に働き方に悩む母親は3人に1人です。そして、実際に退職や転職を決意する母親が4人に1人いると言われています。
これは一般的な調査なので、発達障害の子どもを持つ家庭だけでアンケートをとったら、退職や転職をするしかなかった母親の割合はもっと多いかもしれません。
では、どうして発達障害の子どもがいる場合は仕事をするのが大変になるのでしょうか?
一般的に、発達障害がある子の主な進路としては
・普通級に在籍しながら、週1~2回の通級指導を受ける
・特別支援学級に在籍する
・特別支援学校に通う
という選択肢があります。
もしも普通級に進学した場合、放課後は学童や放課後デイサービスで過ごすことになります。
ただ、放課後デイは空きがなく入れない場合もありますし、学童の場合は発達障害があると延長の利用は不可という場合もあります。
そうなると、17時以降は民間保育サービスを利用する必要が出てくるかもしれません。
特別支援学級に進学する場合は、自宅から学校までが遠いと集団登校の班にも入れず、朝の送りが必須になります。
さらに放課後は、送迎付きの放課後デイが見つからないと、小学校から放課後デイの施設まで送ってくれるサポートも探す必要が出てきます。
一般的に考えても小1の壁が存在するのに、発達障害がある子どもの場合は様々な制約があり、さらに高い壁を超えなければならないということです。その他にも、

・療育に連れて行く日は仕事を休みたい
・クリニックや相談センターなど、複数の相談先に行くために何度も休みが必要
・いつ学校に行きたくないと言い出すかわからない
・トラブルがあると、急に学校に呼び出される
など、たくさんの悩みがあって仕事を再開できない、そんなお母さんは多いのではないでしょうか?
そんな難しい子育てにチャレンジしているお母さんたちは、どうしても自信を失いがちです。
その自信のなさが不安につながり、不安によって起こるイライラに苦しむことも多いのではないでしょうか?実は、私自身がまさにそんな状態でした。
ただでさえ子どもがいると学校行事で休みを取ることが多いのに、子どもが小さい頃は病気もしたので看病や通院でも休みを取とりました。
さらに学校トラブルの対応で休みをとったりしたので、1年で40日も休みをもらった年もありました。
そんな状態での仕事は大変でしたし、いつ学校から飛び出されるかとビクビクしながら仕事をして、いつも周りに申し訳ないと思いながら働いていました。
でも今は、時間や場所を選ばない柔軟な働き方ができるようになったので、そういった周囲への気遣いの大変さからは解放されています!
私をそんな風に変えてくれた、発達科学コミュニケーションを活かした働き方について少しお伝えしますね!
3.発達科学ラボには「母親としての経験」を活かせる仕事があります!
私が所属する発達科学ラボでは、発達科学コミュニケーションを教えるトレーナーという仕事と、裏方としてリサーチの仕事などをするリサーチャーという仕事があります。
どちらの仕事も基本は在宅でできるので、お子さんの予定に合わせて働くことができます。
そのおかげで私は、息子が行きしぶりを悪化させて家で過ごすことが多くなったときにも、息子のペースに合わせて過ごすことができました。
「仕事があるから子どもには学校に行ってほしい」なんて無理強いをする必要がなくなりましたし、子どもの様子を毎日観察することができたんです。
そのときほど「いつでも」「どこでも」とパソコンがあればできる仕事をしていて本当によかった!と感じたことはありません。
しかも、子どもの発達のことをしっかり学びながら仕事にしていくことができたのが本当に良かったです。
発達科学ラボで活躍しているのは、子どもの発達やご自身の子育てについて悩んでいた「元・どん底時代経験組」のお母さん達ばかり!
・暴言を吐いたり、キックやパンチをしてくる思春期男子
・自信のなさから心因性の症状が出て、学校に行けなかった小学校男子
・常にかんしゃくを起こして大絶叫していた幼児さん
・気持ちをうまく表現できず、殻に閉じこもっていた繊細な思春期女子
そんな子どもたちと向き合いながら、ご自身の仕事を調整してきたお母さんたちばかりです。
それが今では、発達のことを学び、我が子の発達については誰よりもわかっているプロになり、仕事も子どものことも頑張る決意をされています。

今の日本社会では、発達障害の子どもを持つお母さんが仕事を続けようと思うと、その子育て環境がマイナスに捉えられることが多いです。
ところが、発達科学コミュニケーションでは、「つらかった子育てを、自分の力で解決してきた」その経験全てが「強み」に変わっていくんです!
「困った行動」に注目せず、「いい力」を伸ばすにはどうしたらいいのか?
いつもそんな視点で子どもの行動を観察して、発達のことを学んだ母親としての経験そのものが武器になる「すごくお得なお仕事」なのです!
今とても大変な思いをしているお母さん達も、目の前の子育ての悩みを解決することがゆくゆくのお仕事に繋がっていく可能性もあるんです。
そう考えると、もう下を向いて生きていかなくてもいいと思いませんか?ご自分の経験と可能性に自信を持ってくださいね!
コロナウイルスの影響で、今年は一気に在宅ワーク・テレワークが一般的になりました。
時間や場所に縛られない働き方は、子どもの予定との調整もしやすいので発達凸凹のあるお子さんがいるお母さんにピッタリの働き方ではないでしょうか?
しかも、発達科学ラボでの仕事は自分の子育ての経験が活かせます。
お子さんに発達障害があるからといって、それを負い目に感じる必要なんてありません!そんな新しい働き方に興味のある方は、無料のメルマガに登録してみてくださいね!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)