反応速度がポイント!吃音(どもる)子と会話のキャッチボールがしやすくなる間の取り方

吃音(どもる)子と会話のキャッチボールをしたいと思っているのに、会話が続かなくて困っているということはないですか?もしかしたらママの反応速度が早すぎるからかもしれません。反応速度と間についてお話しします。
 

【目次】

 

1.吃音(どもる)子と会話のキャッチボールができなくて困っていませんか?

 
 
子どもと会話したいけど、話が続かなかったり会話のキャッチボールにならなかったりしてお困りではないですか?
 
 
園の様子を聞き出そうとしても「普通」、「楽しかった」と単語一つで終わってしまい、会話が広がらない。
 
子どもから発する言葉は、「お茶ください!」や「遊びたい!」など要求ばかりで、気持ちを通わせる会話にならない。
 
 
何か話してほしくて一生懸命話しかけているのに、ママ一人で空回りなんてことはありませんか?
 
 
 
 
吃音もあるから話したくないのかもしれない、と余計な心配をして八方塞がりになってはいないでしょうか?
 
 
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2.娘と会話したい!私が犯した失敗

 
 
私の娘は3歳の頃に吃音を発症し、5歳1ヶ月の頃にパタリとどもらなくなりました。
 
 
元々言葉の遅れもあり、娘から発せられる言葉は4歳の時点でも「ワンワンかわいい」、「どこいくの?」など二語文程度。保育園での様子を語ってくれるようなことはあまりない子でした。
 
 
夫は帰宅が遅いため夕食は娘と二人きり。保育園の様子をきいても、「楽しかった」と一言で終わってしまい、淋しい夕食になることもしばしばでした。
 
 
   
 
 
なかなか会話は広がりませんでしたが、言葉を育てようと食べる時、お風呂に入る時、着替えをする時など生活場面でしている動作をすべて言語化するようなことをしていました。
 
 
「ご飯食べてるね」
「お風呂のお湯沸かすね」
「腕を袖にスッと通そう」
「歯ブラシ ゴシゴシ 磨こうね」
 
 
しかし、そこには落とし穴がありました。フルタイム勤務でワンオペ育児だったので、心に余裕がありません。
 
 
動きが早くなるとどうしても言葉も早くなり、元々早口傾向の本性が出てきてせわしなくなってしまいます。
 
 
もはや作業をしながら独り言を言っている状態で、子どもの心に響く声かけはほとんどできていませんでした。
 
 
 
 
すごいスピードで動きながらしゃべり続ける母親に何か話そうとしても話しかける間がなかったと思います。
 
 
そして保育園での疲れと、早口でせわしない母親との相乗効果で娘の吃音はどんどん悪化していきました。
 
 

3.「大人時間」と「吃音(どもる)子時間」の違い

 
 
私たち大人が感じる時間と子どもの時間は異なるというのはなんとなくわかりますよね。
 
 
大人はすでに1分、10分、1時間の感覚がなんとなく身についています。ですが、子どもはまだその感覚が不十分です。
 
 
そして、会話のテンポも大人はすでに出来上がっています。実は、このテンポが吃音の子とは全く異なるのです。
 
 
 
 
吃音の子は、言葉を自由に発することが難しいので、急かされたり、矢継ぎ早に質問されると焦ってしまって話しにくくなり、どもりやすくなります
 
 
特に声が詰まって言葉を発することができないブロックという症状がある子の場合、話し出そうとするとブロックが出現し、声を発するための間が必要になります。
 
 
話し相手が十分な間をとって話してくれると、ブロックが出て返事が遅れても大丈夫という安心感が芽生えます。この安心感があると、ブロックが出た時の焦りも軽減します。
 
 
反応の良い子は、始めからゆっくり間をとって話しやすくなるため、どもる頻度も減っていきます。
 
 
吃音の子が安心して話ができる会話の間とは短くて2〜3秒です。人によってはもっと長い方が話し易い場合もあります。大人の会話のテンポや間は吃音の子にはまだまだ難しいのです。
 
 
 

4.ママの反応速度を遅らせて十分な間を取ろう

 
 
娘は4歳の頃にはブロックという症状が出現し、声が詰まると腕をブンブン振る「随伴症状」という症状も出るようになりました。
 
 
ブロックが強くなると声が出ないだけではなく息がつまって、吸うのも吐くのもできなくなります。それまでどもっても気にせず話していましたが、さすがに子ども自身も不快に感じ始めていました。
 
 
保育園から帰ってすぐにでも家事に取り掛かりたい思いはありましたが、いったんお膝に抱っこして5分だけ娘とゆっくりする時間を作りました。
 
 
その時、娘が話し終わってから2〜3秒間を置いて返事をするようにしました。この間を置くことで私も気持ちをゆったりさせることができ、自然と話す速度もゆっくりにすることができました。
 
 
このテンポが娘にはちょうどよかったようで、間があることで娘の話す速度も自然とゆっくりになり、それまで一方通行だった会話が返ってくるようになったのです。
 
 
毎日短い時間でしたが、帰宅後のたった5分のゆったり時間で、吃音は減っていきました。会話のキャッチボールは増え、5歳1ヶ月の頃に吃音はパタリとなくなりました。
 
 
 
 
私は吃音の症状がどんどん進み、後戻りするのが難しくなるギリギリの時期まで娘の吃音と向き合わずに過ごしてしまいました。
 
 
吃音はどの言語の人でも全く同じ症状で進行していきます。そして、ブロックと随伴症状が出て、吃音を自覚するようになり、本人が吃音を隠そうとし始めると改善させるのが非常に難しくなっていきます。
 
 
私は吃音に対する危機感を持つのが遅くなり、かなり症状を進行させてから対応したため、娘に辛いを思いをさせてしまいました。
 
 
忙しい毎日だとは思いますが、症状が軽いうちから始めることをお勧めします。ぜひ、今日からチャレンジしてみてください。
 
 
 
 
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執筆者:おざわ つきこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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