発達障害・グレーゾーンで人一倍敏感で不安が強い子に困っていませんか?寝ても覚めてもママとベッタリでせっかく寝かしつけても夜中や早朝に泣きながら起きてきてしまう…。そんな子が安心して朝までグッスリ眠れるようになる方法を伝授します。 |
【目次】
1.寝ても覚めてもベッタリの子どもにうんざり
子どもが夜中に起きてきてしまう。
ママが起きると泣いて起きてくる。
夜中でも早朝でもママが起きると子どもも起きてしまい泣き続ける。
結果、自分の時間は1ミリもない。これらは全てかつての私の悩みでした。
私は発達障害グレーゾーンで人一倍敏感な娘がいるワーキングマザーです。
今4歳の娘は、赤ちゃんの頃から一日中ずーっと母親の私にべったり。それは寝ている間もでした。
3歳になるまで、朝までぐっすり眠れた日はたったの3、4日。それ以外は、夜中や早朝に一度は起きてしまっていました。
睡眠時間が足りていないのでは?と毎日不安で、再度寝かしつけるのですが、結果私の楽しみである夜のドラマタイムやひとり時間がまったく取れませんでした。
夜起きることを諦めて、朝早く起きるようにしても、娘がすぐに泣きながら起きてきてくる。ひどいときは30分以上泣き続けることもありました。
自分の時間は全く取れず、一体いつまでこんな日々が続くのかと先の見えない日々に不安でいっぱいでした。
そんな3歳になるまでに3、4日しかぐっすり眠れなかった子が、たった2週間で朝までぐっすり眠れて泣かずに起きてくるようになった対応をご紹介します。
2.不安が強く敏感な子がママにベッタリな理由
発達障害の特性を持つ子どもには、睡眠障害が多いといわれています。
発達障害傾向の子どもは睡眠のリズムが乱れやすく、結果的にイライラや癇癪に発展する場合もあります。
また、発達障害のあるなしに関わらず、大人に比べて子どもの脳は未熟です。発達障害や発達障害グレーゾーンの子どもは、感情のコントロールが苦手です。
それは、脳の感情をコントロールする部分の発達がゆっくりだったり、うまく働いていないことが多いからです。
すると、自分の思い通りにならない状況だと気持ちの処理がうまくいかず、我慢ができなくて泣くことで表現したりします。
自分の感情を言葉にして伝えることが、まだできなかったり、苦手だったりします。実は、本人もうまくコントロールできず困っているのです。
発達障害やグレーゾーンの子どもは、脳の性質上、ネガティブな記憶が残りやすいと言われています。
敏感な子はさっきまで一緒に寝ていたはずなのに「ママが隣にいない」「一緒に起きたかった」など不安な気持ちを強く覚えるんです。
3.肯定することで子どもの睡眠問題が解決
睡眠問題を解決するには、子どもの不安を理解して、「ママはあなたの気持ちわかってるよ」と子どもに伝わることが大事になります。
ですから、人一倍敏感で不安が強い子は、絶対的に肯定してあげるのがオススメです。
◆①スキンシップ
まず第一にとても重要なのが、スキンシップを取ることです。とにかくまず抱っこして近づいて笑顔で話をする。
敏感っ子は特に不安が強いので、大前提として自分を受け入れてもらえると安心感が高まります。
料理中など火を使っている途中でも、面倒だなと思っても一度火を止め、抱っこして子どもの気持ちに寄り添うことに努めました。
抱っこが難しければ、しゃがんで肩に手を置いて目を見て話を聞いてあげたり、頭をなでてあげるでもいいです。
「スキンシップは無言の肯定」です。触れ合うだけで、「ママはあなたを受け入れてるよ」と伝えることができます。
スキンシップ取ってるのにと思われた方は、意識的に普段よりも多めにスキンシップを取ってみてくださいね。少しずつお子さんに変化があると思います。
◆②気持ちを代弁してあげる
自分でうまく言葉にできない不安な気持ちをママが代弁してあげることが大事です。
ただ大声を出して泣くことしか気持ちの表現方法が分からない子どもの気持ちに名前をつけてあげることで、自分が泣いているのはこういう気持ちだったのだなと、自分で理解するようになります。
我が家の場合は毎日笑顔で「おはよう。今日も早起きだね。ママと一緒に起きたかったよね。」と声をかけながら抱っこしてあげました。
すると日に日に泣いている時間が短くなり、泣かずに起きてくるようになりました。そして2週間後には朝まで眠れるようになったのです。
ママっ子で、離れてくれない、ゆっくり眠ることもできないママ、癇癪のきっかけがママと離れることによる場合はぜひお試しくださいね。
子どもの脳に届く話し方、対応に変え、子どもが眠れるようになると自分の時間も増え、子どもの笑顔も増え、いいことづくしですよ。
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執筆者:まえだじゅんこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)