不安でいっぱい・何度も同じことを聞いてくる発達障害の幼児が安心して行動できるカレンダー活用法

 

繊細で不安を抱えがち明日のスケジュールや当日のスケジュールを何度も聞いてくる。そんな発達障害の幼児は先の見通しを立てることがとっても苦手なんです。発達障害の子どもたちへ向けた安心して行動できるカレンダー活用法をお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.何度も予定を確認してくるお子さんにイライラしていませんか?

 
 
何度も何度も予定を確認してくる。
 
 
そんなわが子にイライラし、何度おなじことを言わせるの?と思ったことはないでしょうか。
 
 
ついさっき同じこと聞いてきたのに何で?
 
 
相手をするのにも飽き飽きする…
 
 
何度も聞いてくるわが子は言ったことが覚えられないの?と不安になったりしていませんか?
 
 
 
 
発達凸凹の子どもたちは先の見通しを立てるのが苦手な子が多いです。
 
 
しかも繊細で不安が強いタイプのお子さんは、本当はわかっているのに不安を解消するためにママに何度も聞いてくるということがあります。
 
 
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2.曜日感覚のない幼児は余計に不安を溜めがち

 
 
先ほど発達障害や発達凸凹キッズは先の見通しが立てられないという特性があるとお伝えしました。
 
 
大人は当たり前に一週間という曜日感覚をもって行動していますよね。
 
 
しかしその曜日感覚をまだ覚えていない幼児のお子さんだと毎日毎日保育園や幼稚園へ行き、いつになったらお休みなのか、わからないことが大半だと思います。
 
 
大人も同じですが、あといくつ行けばお休みだ!という見通しが立てられるから頑張ることができると思います。
 
 
しかし曜日感覚がない幼い子どもは特にあといくつ行けばお休みなのか理解できずに、見通しが立てられないからこそ不安になって何度も確認してしまうのです。
 
 
 
 
そんな発達凸凹キッズは予告することで安心して生活することができます。
 
 
今日の予定や先の予定もあらかじめ知っておくことで安心して過ごすことができるようになるんです。
 
 

3. 療育行かない!曜日感覚がなく見通しが立たないために不安を抱えていたわが子

 
 
我が家の長男は2~3歳のころから何度も同じことを聞いてくることが多くありました。
 
 
・パパは?おしごと?
 
・今日お休み?
 
・今日療育に行く日?
 
・今日○○行く?
 
 
などなど。
 
 
私も最初は何度も何度も答えてあげていました。
 
 
しかし息子が不安だから確認のために聞いてきているのだということを理解してあげることができず、何度も同じことを聞いてくる息子にイライラしてしまうことも。
 
 
「だからさっきも言ったでしょ!」などときつく当たってしまうこともありました。
 
 
 
 
特に年少さんになり週に2回療育に行くようになってからは、毎日朝起きると「今日療育に行く日?」と確認してきました。
 
 
「今日は行く日だよ」と伝えると「嫌だ」というようになり、「今日行かない」などと行き渋り、泣くこともありました。
 
 
どうすれば息子が理解できるようになるのか?安心して療育に行けるのか?
 
 
試行錯誤していくうちに何日か前にカレンダーを見せて予告したり、前日にも伝えることでスムーズにいくことができるということがわかりました。
 
 
しかしズボラな私は事前に息子に伝えること自体を忘れてしまうことも多々あり、どうすれば忘れずに伝えられて、息子も何度も確認しなくても理解できるのか?
 
 
色々試した結果、息子に効果的だったのが視覚から理解できるカレンダー活用法でした。
 
 
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4.子どもが自分から見通しをもって活動できるようになるカレンダー活用法のススメ

 
 
それではさっそく見通し立てられない・不安が強いお子さんのためのカレンダー活用法をお伝えしたいと思います。
 
 
ポイントは3つです。
 
 

◆①さりげなく目に入る場所にカレンダーを貼る

 
 
さりげなく必ず目に入る場所にカレンダーを貼りましょう!
 
 
リビングなどでも意識して見ないと毎日目に入らない場所であれば効果は低いです。
 
 
またリビングは物が多いのでカレンダーに注意が行きにくく意識づけには不向きかもしれません。
 
 
我が家ではトイレの中に貼っています。
 
 
トイレの中であれば限られた空間でほかに注目するものが少ないので、用を足している間などにふと目に入りやすいです。
 
 
洗面台の近くなども歯ブラシの途中で目に入るのでおすすめです。
 
 

◆②カレンダーに予定を書き込む・スタンプする

 
 
カレンダーに予定を書き込むのですが、まだ小さい幼児のお子さんは字が読めない場合も多いと思います。
 
 
そんな時はスタンプを活用するのがおすすめです。
 
 
我が家では療育の日はこのスタンプ、習い事の日はこのスタンプなどと予定ごとに分けてカレンダーにスタンプを押しています。
字が読めないお子さんでもスタンプで今日はこの日だと理解することができます。
 
 

◆③毎日カレンダーにシールを貼る

 
 
毎日朝起きた時に今日の日付にシールを貼ります。
 
 
先ほどもお伝えしましたが毎日必ず行うトイレや洗面の近くだとカレンダーのところに連れて行かなくてもついでにシールを貼ることができるのでやりやすいです。
 
 
毎日順番にシールを貼っていくことで日付の数字を覚えたり、曜日を一緒に覚えることができます。
 
 
また、あといくつ行けばお休みなのか明確なので息子はカレンダーを見て数えて「あと二つでお休みだ!」などと自分で確認していることもあります。
 
 
 
 
これらの工夫をしていたところ息子は特に私から予告しなくても療育に行く日を理解して心の準備を整えられるようになりました。
 
 
またカレンダーを理解しはじめ、曜日や一週間という時間感覚もついてきました。
 
 
土曜日を青いお休み、日曜日を赤いお休みという風に区別したり、見たいアニメやテレビの曜日を覚えていたりします。
 
 
カレンダーはどんなものでもOKですがお子さんがシールなど貼りやすい大きさのものがいいと思います。
 
 
我が家ではネットでフリー素材として提供されているものを印刷して使用しています。
 
 
皆さんのおうちに必ずあると思うカレンダーを活用して楽に不安解消・見通しを立ててあげましょう!
 
 
 
 
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執筆者:神保早苗
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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