トイトレに失敗ばかりする3歳児を怒ってしまい、うまくいかない…と焦っていませんか?トイトレを始める最適なタイミングを見極めて、肯定の声かけを続けたら、3日で息子のオムツが外れた方法をご紹介します。
【目次】
1.トイトレに失敗ばかりの息子を怒ってしまい落ち込んだ過去
トイトレがうまくいかないと焦って、失敗ばかりする子どもに怒ってしまう…そんな風にお悩みのお母さんはいませんか?
・トイレでしてくれると楽だよ
・3歳なのにまだオムツなの?
・幼稚園に入るまでにオムツとらなきゃ…
そんな周りの言葉に焦り、わが家は長男のトイトレを2歳の夏に始めました。
当時、保育園でも1歳児クラスから先生がトイレに誘ってくれていました。
・家にいる時は1時間おきくらいにトイレに誘う
・布オムツやトレーニングパンツをはかせる
・好きな柄のパンツを買いに行く
・トイレにごほうびシールを貼れるようにする
いろんなことをやってみても、なかなかトイトレがうまくいきません。
保育園では出るときもありますよ、と言われて自信喪失。
なんで家ではしてくれないの?私が悪いの?早すぎるってことはないよね、もう2歳だし…。
こんな葛藤をかかえながらも、なんとか誘えばトイレでできるようになり、パンツにすることにしました。
しかし、誘わないとトイレに行くと言わないので、1時間おきに誘わなければいけません。
誘うのを忘れるとおもらしするのです。最初は、パンツになったばかりだししょうがないよね。と思っていましたが、失敗ばかりする子どもにある日何かがぷつっと切れて怒ってしまいました。
「なんでトイレでしないの?汚いでしょ」
「いつになったらできるようになるの?」
「もー、片付けるこっちの身にもなってよ!」
トイトレがうまくいかないとき、怒ってはダメ!インターネットで何度も見てきた言葉で、怒らないと心に決めていたのに…。
怒ってはいけない!とお母さんが我慢を重ねてトイレに失敗ばかりする子どもに対応するのはしんどいですよね。
掃除をしながら、思わずため息も出てしまいます。
結局、長男の2歳夏のトイトレは諦めて、自然に任せることにしました。
保育園で慣れたのか、3歳を過ぎてから自然と外れていきましたが、5歳になってもおねしょをしていました。
3歳過ぎてからなんて遅いのでは?と思われますか?
おねしょをしないためにも、トイトレをする時期よりも大切なことがあるんです。
2.おねしょにつながる?早期トイトレがうまくいかない原因とは
トイレで排泄ができるようになるのは早い方が良い、という風潮がありますよね。
しかし、早すぎるトイトレは、その後排尿に問題がでてくると医療機関から警鐘がでています。
少し大きくなってらおもらしをしてしまったり、トイレが近くなったりということが起こる可能性があるのです。
どうしてかというと、大人と子どもでは排尿方法が違うためです。
大人はトイレでリラックスしていますよね。
一方、2~3歳頃までは、おしっこをするときにふんばってするそうです。
ふんばってする段階でトイレでの排尿を強制すると、おしっこもふんばってするものだと誤学習してしまいます。
また、トイトレの初期は一定時間ごとにトイレに誘うと思います。
それは、自分が尿意を感じていないときに無理に出すということにつながります。
そのため、膀胱に尿がためられる量が少なくなったり、尿意を感じなくなってしまう可能性もあるのです。
これらが原因で、大きくなってからふとリラックスしたときおもらしをすることにつながる可能性も。
長男が5歳になっても夜中におねしょをしていたのは、早期トイトレでふんばってする感覚を誤学習してしまったのかな?と感じました。
・1人歩きができる
・トイレの間隔があいてきた
・意志疎通ができる(言葉が話せる)
一般的にはこのようなことができればトイトレを始めましょうと言われています。
しかし、それだけでは時期尚早です。
お子さんがふんばっていないか、そっと観察してみてくださいね。
3.タイミングよくトイトレを進めたら、3日でオムツが外れた対応
長男の頃の反省を生かし、次男のトイトレは3歳になってから始めました。
もちろん個人差があるのは承知しています。
けれど、この頃は発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)の肯定的な声かけ方法を学んだため、怒ってしまうのを我慢することはありませんでした。
とても楽しくトイトレが完了したのです。
トイトレ始められるかな?という判断は、トイレに座っておしっこがでたときに、ふんばっている感じがなかったことです。
大人と同じように、リラックスしたときにできるようになっているかというところを観察しました。
それでは、発コミュ流のトイトレ、子どものできたところを肯定し、スモールステップで進める流れをお伝えします。
◆①トイレに座る
まずは、楽しい雰囲気でトイレに誘ってみましょう。
便座に座れればOK、パンツを履いたままでも大丈夫。
まずはお家でトイレという場所に行くことができただけでもほめてあげます。
怖がったり、いやがったりしたら無理をさせないようにします。
お母さんが座っているのを見せたり、お母さんと一緒に座ったりしてみましょう。
◆②トイレでリラックスすることを覚える
1人で便座に座れるようになったら、おしっこをしてみるように促します。
「ほーって力抜いてごらん」 と言いながら、トイレでリラックスする感覚を教えました。
優しく太ももをなでたり、歌を歌ったり楽しい雰囲気やお母さんが笑顔でいられることがとても大切です。
◆③パンツの導入
トイレでリラックスしてできているな、とお母さんが感じたらパンツ導入宣言をしてみましょう。
ジャーン!と楽しそうに伝え、お兄さん(お姉さん)パンツだ!と子どもがワクワクするような雰囲気を作ってみてくださいね。
子どもが嬉しそうにしたらそのまま続けます。
もしも嫌がるようなら、新しいパンツを子どもの目につきやすいところに置いておくだけで大丈夫です。
まずはパンツを見て、触って、ようやくはいてみることができるという慎重な子どももいるんですよ。
◆④トイレに誘う
オムツからパンツにはきかえたとき、トイレに行きたいか聞いてみます。
行きたいと言ったら連れていって、行きたくないと言ったら無理強いはしません。
漏らされたくないとは思いますが 1、2時間おきにトイレに行って座らせることを強制しません。
お子さんのペースを尊重しましょう。
1、2時間おきに誘うことはしませんが、習慣化させたいタイミングでは理由を伝えながら連れていきます。
・寝る前はトイレに行ってから寝ようね
・おでかけの前はトイレに行っておくと安心だよ
・朝起きたらいっぱいたまってるから行ってみようか
この場合も、理由を伝えて誘うだけで、嫌がるようなら行かなくても大丈夫。
今は行きたくないんだね、と笑顔で肯定しましょう。
「おしっこしないならお出かけできないできないよ」など、〇〇しないなら□□できない!と、ついつい言いそうになりますよね。
これは、発コミュ対応では脅しの言葉になるので使いません。
◆⑤今できていることを肯定する
発コミュには、今できていることを実況中継するように優しい声色で伝える声のかけ方があります。
すごいね、えらいね、というほめ方もありますが、こんな声かけも有効なんです。
トイレに行こうって思ったんだね、トイレに座れたね、お兄ちゃんパンツをはけたね。
すごい!えらい!と大げさに褒めなくてもいいので、お母さんも声をかけやすいのではないでしょうか。
今できているところを探して、たくさん伝えることは、ほめるのと同じくらい効果的なんですよ。
ご紹介した①から⑤まで、スルスルとうまくいって次男のように3日で終わる子もいれば、1ヶ月くらい時間が必要な子どもいるでしょう。
トイトレは子どものやってみたい!という気持ちと、お母さんが無理なくできることが本当に大切です。
まだ時期じゃなかったかなと思ったら、今できていることを肯定しているうちに、自然と次のステップに進める日が必ず来ます。
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執筆者:いぐち ゆか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)