不登校中の無気力なお子さんの将来のことが心配ですよね。不安はつきないですが、いまお家にいる時間に、将来、社会に出た時の自立につながるチカラのつけ方をお伝えします。
【目次】
1.発達障害ADHDの子どもの暴言暴力、二次障害に苦しんだ日々
2.二次障害にまでなってしまった理由
3.お家でつける社会で強みになるチカラ
①思考力
②段取り力
③経済観念
④礼儀作法を身につける
⑤活動量が増える
1.発達障害ADHDの子どもの暴言暴力、二次障害に苦しんだ日々
不登校になっている子どもの将来が不安で心配でたまらない。
そんなお母さんがたくさんいらっしゃいます。
いつから学校に行くのか、勉強もしていないから社会にでたら仕事につけないのではないか、先の見えない不安がたくさんありますよね。
わたしも同じ不安を持つお母さんでした。
二次障害で暴言暴力が絶えない時期があった現在中学三年生の息子がいます。
一時は入院も視野に入れるほどだったんですよ。
息子には注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断がついています。
宿題ができない後ろめたさから、小6の3学期から行き渋るようになり、中学校に入って不登校になりました。
本当は部活を思いっきりやりたかったけれど、宿題が出せないと部活には参加できず、学校には理解してもらえませんでした。
やればできるはずだからサボっているだけ、としか見なされない現実。
発達障害の特性もあり、やる気を出せない息子にとって、理解してもらえないことは相当辛かったと思います。
ただ、不登校になってしまったことで、わたしも相当な不安を抱えることになりました。
2.二次障害にまでなってしまった理由
なぜ息子が二次障害まで発症したのか、いまならその理由がわかります。
それは私が躾スタイルの子育てをしていたからです。
息子は幼いころから自分に正直に、好きなように、のびのびと成長していました。
我が子ながら面白い子だな~と思っていたんです。
それが、いつのまにか親にとっては都合が悪かったり、集団に入れば周りとのギャップが大きいことに「何とかしなければ」と思うようになりました。
私たちの子ども時代は、THE昭和な「躾スタイル」での教育です。
日本は みんなと同じであることに安心感を覚える国民性です。
・協調性があること
・文句一つ言わないで素直に言われるがまま従えること
・我慢ができること
これらができることで、なんとかうまくやっていけるこの社会。
わたしは、普通でないことが怖かった、みんなと同じことができないこと=悪いことと思っていました。
そのため過干渉に「あれしなさい」「これしなさい」「こうしたらいい」などと、子どもの意思を無視して、親の価値観を押し付けていました。
我が子に無理矢理まわりと同じことができるようにしようとしたから、無理が生じてしまったのです。
その後、息子は中学には行かない選択をしましたが、私は息子の意思を尊重できるようになりました。
今、わたしの心は落ち着いています。
それは、子どもの脳を発達させる子育てを学んだからです。
学校に行っていなくても社会に通じるチカラになるからです。
では、わたしの息子のように、みんなと同じことを同じようにはできない子は、どんな風に将来の自立につながるチカラを磨いていけばいいのでしょう?
3.お家でつける社会で強みになるチカラ
不登校中でせっかくお家にいるのですから、社会に出た時のチカラをお家で育んでおきましょう。
それは「好きなことをトコトンやって伸ばす」です。
息子の今の生きがいはカードゲームです。
カードゲームに没頭することで身に着けた社会に通じるチカラがいくつもありますよ。
◆①思考力
息子は大会で勝つために毎日毎日、研究を重ね努力しています。
勝つためには相手の心理や組み合わせなどを考えに考えて、いろんなパターンを想定するので、運だけでは勝てません。
◆②段取り力
普段は過集中から昼夜逆転することがあっても、カードゲームの大会がある時はちゃんと早起きして出かけていきます。
出かける前に荷物を事前に準備するようになり、忘れ物がないかもチェックをしています。
アプリを駆使して電車を乗り継ぎ、1人で他県へも行きますし、同じ日に違う場所である大会をはしごするための行程も自分で考えています。
◆③経済観念
息子はお小遣いも少ないので、大会に出るための参加費だけでほとんどなくなってしまいます。
ですが、勝つともらえる商品を売ったりしながら、カードを強くしたり、次の大会の資金源にしています。
計画的にお金を使ったり、どうしたら使えるお金を自分で増やせるのか、考えるようになりました。
◆④礼儀作法を身につける
礼儀作法や言葉遣いもいくら言っても覚えようともしなかった子ですが、大会で会う人たちはほとんどが自分より年上の人たちです。
高校生、大学生、社会人も多く、敬語で話すようになりました。
将来のことなども年上の人からの話を聞いているようで、親よりも周囲の人から情報を得ているようです。
◆⑤活動量が増える
大会のためになんと、電車賃を少しでも節約しようと15キロ先の駅まで自転車で行くようになりました。
結構な運動量ですよね。
いかがですか?
好きなことに没頭することでこれだけの将来に通じるチカラをつけています。
さらに、好きを極め続けた結果、今では県内ランキングトップ、全国ランキングにも上位に入るほどになっています。
あるカードゲーム屋さんの記事で、息子のことを若き新星と紹介してくださり、照れながら見せてくれました。
全国から4000人が集まる大会にも参加をし、彼の好きを磨くスピードはさらに加速しています。
いま息子は好きなカードゲームをすることで、無気力だった頃に失った自信を取り戻そうとしています。
表情も話す言葉もすっかりと変わってきています。
勉強は全くしていませんが、好きなことを極めるための研究力はピカイチです。
本当によくやっているなと親バカですが、感心しています。
どんな子どもにも可能性がたくさんありますよね。
わたしの息子のどん底からのストーリーが、お子さんの将来に不安しかないお母さんの希望になったら嬉しいです。
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