旅行の準備ができない発達障害・ADHDの子が自ら動き出す!荷造り苦手を克服する秘訣

 

旅行の準備ができない発達障害・ADHDタイプの子。実は脳の特性で段取りが立てられないだけかもしれません 。ママが関わり方を少し変えるだけで、荷造りは子どもの自信を育むチャンスに変わります。笑顔で出発を叶える方法をお伝えします。
 
 

【目次】

1.「旅行の準備ができない!」発達障害の子との荷造りでヘトヘトになっていませんか?
2.ADHDタイプの子が「準備が苦手」なのはなぜ?知っておきたい脳のメカニズム
3.「私が全部やらなきゃ」と必死だった日々から、息子の変化を確信できた理由
4.めんどくさがりな子が自ら動く!発達を促す「荷造りサポート」4ステップ

 
 

1.「旅行の準備ができない!」発達障害の子との荷造りでヘトヘトになっていませんか?

 
 
いよいよ行楽シーズン。
 
 
連休のお出かけや遠足、修学旅行など、楽しみなイベントが増えてきますね。
 
 
しかし、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の子を育てている多くのママが直面するのが、
 
 
「旅行の準備ができない」
「荷造りが苦手」
 
 
という悩みです。
 
 
「なぜ、楽しみな旅行の準備すらめんどくさがるの?」
「このままでは、宿泊行事や将来の自立が心配…」
 
 
そんな風に、ママの心は不安と疲労でいっぱいになってしまいますよね。
 
 
出発前からママの方が疲れてしまい、せっかくの旅行を心から楽しめないのは本当につらいです。
 
 
 
 
この記事では、発達障害・ADHDの特性で旅行の準備や荷造りが苦手な子でも、自分から取り組めるようになる工夫をお伝えします。
 
 
実は、子どもが動けない理由を「脳の仕組み」から理解するだけで、ママのイライラは驚くほど軽くなります。
 
 
荷造りを、子どもの自信を育てるチャンスに変えていきましょう。
 
 
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2.ADHDタイプの子が「準備が苦手」なのはなぜ?知っておきたい脳のメカニズム

 
 
どうして発達障害・ADHDの子どもは、準備や支度が極端にできないのでしょうか?
 
 
それは、性格や怠けのせいではなく、脳の特性が関係しています。
 
 
旅行の準備には「遂行機能(すいこうきのう)」という、目標を立てて、計画通りに物事を進める高度な脳の働きが必要だからです。
 
 
ADHDの子はこの機能が未熟なため、以下のようなハードルに直面しています。
 
 

◆①見通しを持って物事を進められない

 
 
やるべきことが多すぎて全体像がつかめず、何から手をつければいいか分からず止まってしまいます。
 
 

◆②取り掛かりにエネルギーが要る

 
 
やり始めにエンジンがかかりにくく、苦手なことには多大なエネルギーを必要とします。
 
 

◆③不注意で気が散りやすい

 
 
一つのことに長く集中できず、作業の途中で別のものに注意がそれて、最後までやり遂げることが苦手です。
 
 
 
 
このような状態の子に「早くして!」と急かすのは、頑張って動こうとしているのに足元に重りがついているようなもの。
 
 
そこに強い言葉をぶつけても、脳は混乱してさらに動けなくなってしまいます。
 
 
大切なのは、子どもを無理に動かそうとするのではなく、ママが脳の特性に合った「環境」を整えてあげることなのです。
 
 

3.「私が全部やらなきゃ」と必死だった日々から、息子の変化を確信できた理由

 
 
わが家の息子もADHD傾向があり、以前は準備や荷造りが大の苦手でした。
 
 
登園準備は「めんどくさい」と手をつけず、始めてもすぐにどこかへ行ってしまう。
 
 
小学生になっても、結局私がイライラしながら全部やり直す毎日で、旅行や外出の前はいつも心身ともに疲れ果てていたのです。
 
 
 
「なぜ、うちの子はこんなこともできないの?」
 
 
と、自分を責めていた私でしたが、発達科学コミュニケーションを学び、私の「声かけ」と「関わり方」を整えたことで、驚くべき変化が起きました。
 
 
あんなに嫌がっていた荷造りを、息子が自ら「自分でやる!」と言い出し、楽しそうにこなすようになったのです。
 
 
「もう一生、私が世話し続けるのかも」と悩んでいた私でも、今では息子を信じて見守れるようになりました。
 

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4.めんどくさがりな子が自ら動く!発達を促す「荷造りサポート」4ステップ

 
 
旅行の準備ができないADHDタイプの子が、楽しく準備に取り組むための4つのステップをお伝えします。
 
 

◆①ご褒美でワクワクさせる

 
 
脳が「楽しい!」と感じてやる気が出るように、先の楽しみを具体的に描きます。
 
 
「旅行であなたの好きな○○に行くの楽しみだね!」と声をかけたり、本人が選んだトラベルグッズを用意してあげたりするのも効果的です。
 
 
息子は自分で選んだ歯ブラシセットを手にして、一気に気持ちが盛り上がりました。
 
 
また「準備ができたらゲーム時間30分延長していいよ」など、ご褒美を用意してあげると嫌なことにも取り組みやすくなります。
 
 

◆②やることを見える形にする

 
 
ADHDの子は自分で計画したり見通しを立てるのが苦手なので、やるべきことが分からなかったり、途中で忘れたりします。
 
 
視覚優位といって目で見た方が理解して覚えておけることが多いので、次のように進めました。
 
 
・リストを作る:
 
 
準備するものを一緒に確認しながら、簡単なイラスト付きのリストを作ります。
 
 
・荷造りの工夫:
 
 
歯ブラシセット、湯上りセット、翌日の着替えセットなど、使うシーン別に荷物を小分けすると、脳が混乱せずスムーズに作業を進められます。
 
 
旅行中も、必要な時にパッと見て取り出せますよ。
 
 
・ゴールを見せる:
 
 
YouTubeなどでパッキング動画を一緒に見ると、完成形がイメージできて「やってみたい!」という意欲に繋がります。
 
 

◆③一つだけやってもらう

 
 
いきなり全部任せると集中が途切れてしまうため、本人がやりたいことを一つだけ任せます。
 
 
息子はパッキングをやりたがったので、そこだけを任せ、他のことは私が手伝いました。
 
 
やりたいことに集中させることで、最後までやり遂げる成功体験を作ります。
 
 

◆④できていることを肯定する

 
 
できていることを褒めてもらえると、子どものやる気が継続します。
 
 
褒めるといっても、
 
 
「よく考えてるね」
「ここに靴下を詰めるのいいね」
 
 
など、していることをそのまま言葉にすればOKなんです。
 
 
もし上手でなくても、
 
 
「もう半分終わったね」
「○○君がやってくれたから早く終わった!うれしいよ」
 
 
できていることを見つけて伝えれば大丈夫です。
 
 
ママに言葉にしてもらうことで、子どもは「上手に○○できた!」という成功体験を味わい、「他のこともやろう!次もやってみよう」と思えます。
 
 
 
 
パッキング作業を完了させた息子に、「こんなにきれいにできるなんて、あなたはパッキング名人だね!スゴイ!」と伝えると、「ぼくは、パッキングが得意なんだ」と誇らしげでした。
 
 
こんな風に、子どもがした行動に名前を付けてあげれば「○○のできる自分」という自信になります。
 
 
自信がつくと、行動が増えます。
 
 
実際に、息子はだんだんパッキング以外のことも進んでやるようになっていきました!今では「めんどくさい」と言わずに準備をしてくれますよ。
 
 

今日からできる“旅行の準備の練習”3ポイント

1.短くはっきり伝える

2.目で見てわかる形にする

3.小さな「できた」を実況中継する

狙い:ママが子どもが行動しやすいように工夫することで、子どもが「自分で選んで動けた!」という実感を味わい、自信を持って準備に取り組めるようになります。

 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
最初は少しの工夫からで大丈夫です。
 
 
まずはママが落ち着いて、お子さんの行動を「実況中継」することから始めてみませんか?
 
 
ご参考になれば嬉しいです。
 
 
旅行の準備や荷造りがなかなか進まない子の“切り替え力”を、ママの関わりで伸ばす方法を動画でご紹介!
 
 

 
 

ADHDタイプの子の旅行準備についてのよくある質問(FAQ)

 
 

Q1:小学生の子どもが旅行の準備をできないのは問題ですか?

 
 

A1:結論、心配しすぎなくて大丈夫です。 ADHDタイプの子は“切り替えが苦手”という特性があり、準備でも「次に何をしたらいいか」という見通しが立てにくいのです。まずは見通しを一緒に示してあげることで、「できた!」を積み重ね、自信につなげていけます。詳しくは行動が切り替えられない子へのママの声かけトレーニングを参照。

 
 

Q2:旅行の準備で親がイライラしてしまう時はどうすればいい?

 
 

A2:旅行前は「早くして!」とつい急かしてしまいがちですが、ADHDタイプの子には逆効果です。大切なのは、子どもが「自分の意思で切り替えられた!」 という経験を積むこと。たとえ時間がかかっても待つことで、次第に自分から準備を始められるようになります。実践例は 行動が遅い子がサッと動く声かけ にまとまっています。

 
 

Q3:時間通りに準備ができない時はどう声をかければいい?

 
 

A3:全部を任せて「早くして!」と叱るのは逆効果です。 ①予告をする ②実況中継をする ③カウントダウンをする、といった方法で子どもがスッと動きやすくなります。具体例は“時間通りに準備ができないADHDの子どもに効く声かけ3選をどうぞ。

 
 
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執筆者:小川陽子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 

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