やんちゃなADHDの幼児との買い物が楽になる!子どもの脳を育てるお母さんの対応とは?

じっとしていることが難しい、発達障害やグレーゾーンのADHDタイプの幼児のお子さんを連れてのお買い物。お店で騒がないか、癇癪を起さないか…毎回心配になってしまいますよね。そんなお母さんに、ぜひ実践してもらいたいことをお伝えします!
 

【目次】

 

1.やんちゃな幼児を連れての買い物はドキドキもの!

 
 
発達障害やグレーゾーンの注意欠如多動障害(ADHD)タイプのやんちゃなお子さんの困りごとに多いのが「お買い物」。
 
 
・ちょっと目を離したすきにどこかに行ってしまう
 
・やたらと商品を触る
 
・店内で走り回る
 
・カートを押したがり、周囲にぶつける
 
・おもちゃやお菓子をほしがってダダをこねる
 
などなど。ママとしては、冷や冷やすることがたくさん!
 
 
お子さんを誰かに預けて行ければベストかもしれませんが、毎回そんな相手も見つかりませんよね。
 
 

 
 
買い物は生活の中で必須事項
 
 
なるべく早く、このストレスから抜け出したい!そんな方に、恐怖のお買い物楽しい時間に変わる方法をお伝えします!
 
 
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2.ADHDタイプの幼児の行動がスムーズになる事前準備とは?

 
 
ADHDタイプの脳の特性は主に3つあります。
 
 
衝動性、多動性、不注意特性です。
 
 
ADHDタイプの幼児のお子さんと買い物に行くときによくある困りごとは
 
 
・興味があるものを見つけたら触らずにいられない。(衝動性)
 
・興味をもった商品の近くに行くが、またすぐに違うものへ興味がでてどんどん興味がある方へ移動していってしまう(多動性)
 
・興味があるものに一直線に向かって行き、周りには注意を向けられず人や棚にぶつかる(不注意特性)
 
 
などです。しかしこれらは脳の特性ですから、まだ未熟な脳の幼児のお子さんにとっては本人の努力でどうにかなるという話ではないのです。
 
 
でも、買い物には行かないわけにいかない…。
 
 
買い物に行くたびに子どもの行動にストレスを感じている…そんなママにやってほしいこと!
 
 
それは、事前シミュレーションです!
 
 

 
 
お買い物に行く前に、お子さんがお店での行動を把握できるようにしっかり流れを伝えておくことが大切です。
 
 
お店には、子どもにとって魅力的な物がたくさんあります。
 
 
子どもからすれば、こんな思いかもしれません。
 
 
「いつまでママはここをぐるぐるまわっているの?」
 
「もっと色々見たい」
 
「おもしろそうな物がたくさん!さわりたい!」
 
「お菓子がある!食べたーい!!」
 
「カートに乗ってみたーい!」
 
 
ADHDタイプの子どもは、衝動性から「あっ!」と思った瞬間に動いてしまうことが多々あります。
 
 
多動性もありますから、ママの側でじっとしているのも苦痛でしょう。
 
 
急にお店に連れてこられて、「ママの側にいなさい!」と言われても、子どもからするとかなりハードルが高いことかもしれません。
 
 
だから、買い物に行く前に、事前に買い物のシミュレーションをして流れをつかんでもらいます。
 
 
では、事前準備はどのようなことをしたらいいのでしょうか?
 
 

◆今日の目的を告げる

 
 
買い物に行く前に「何の目的で買い物に行くのか」をしっかり伝えましょう。
 
 
夕飯の食材を買いに行くのであれば「これから、ごはんの材料を買いに行きます」 と、明確に言います
 
 
おもちゃを欲しがってしまう子どもには、「おもちゃを買う日ではない」としっかり伝えておきましょう。
 
 

◆全体の流れを説明する

 
 
お店に着いてからの流れを説明します。
 
 
「お店に着いたらママと手をつなぎます。」
 
「ママがごはんの食材を買うので一緒に歩こうね。」
 
「一人でどこかに行かず、ママの側にいてね」
 
 
子どもが場面を想像できるように具体的に話すと伝わりやすいです。
 
 
事前に説明して予定を伝え、見通しを持ってもらうことが大切です。
 
 

◆買い物リストを作っておく

 
 
特に他のものに注意が行きやすいADHDタイプのお子さんにとって、自由に動けない買い物は苦痛です。
 
 
買い物に行く前に事前に買い物リストを書き、短時間で終わらせるようにしましょう。
 
 
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3.たくさん褒めて、ADHDタイプの幼児の買い物を楽しい時間に♪

 
 
実際に買い物に行ったら、シミュレーションしたことを場面ごとに再度伝えましょう。
 
 
できたことは細かく褒めてあげること!
 
 
手をつなげたら褒める! 一緒に歩けたら褒める! 静かにできたら褒める! レジで待てたら褒める! などなど…
 
 
たくさん褒めポイントがあるはずです♪
 
 
ママに叱られずに買い物ができた!という経験を積み重ねていくことで、お子さんのやる気が違ってきます。
 
 
お母さんに褒められた 
    ↓
自信がつく 
    ↓
次の買い物も褒められるように行動
    ↓
さらに褒められる
 
 
という、自分で好ましい行動ができる良いスパイラルになります。
 
 
好ましい行動が積みあがると、良い方向に脳も発達していきます。
 
 

 
 

4.気持ちの切り替えをサポートして成功体験を積ませよう!

 
 
お母さんが事前に準備をしても、そのときによってはなかなかうまくいかないこともあると思うのです。
 
 
でも大丈夫!サポートしながら冷静に対応できれば、お子さんの脳はしっかり育ってくるのです。
 
 
おもちゃが欲しいと売り場の床にひっくり返って泣いたとします。
 
 
そんなときも
 
「今日は買わないって約束したでしょう!なんで約束を守れないの!」
 
なんて感情的にお子さんを叱らないでくださいね。
 
 
お子さんの脳がまだ未熟で気持ちを抑える部分が育っていないからできないだけなのです。
 
 
このような好ましくない行動はスルーして、とにかくよかったことだけに目を向けてほしいのです。
 
 
お子さんがおもちゃが欲しい気持ちを切り替えられないときは、さっと抱きかかえてその場から撤収するのはお母さんの対応としてはアリです。
 
 
ADHDタイプの幼児は目からの情報を取り入れやすいので、見えている景色を変えるというのは気持ちを切り替えるのに有効な方法です。
 
 
目に見えている場面を変える他にも、好きな音楽を聞かせる耳元で好きなキャラクターの話をする、など、今とらわれているものから切り替えられるようサポートします。
 
 
落ち着いてきたら、
 
おもちゃがどうしても欲しかったんだね。でも、自分で泣き止んでえらかったよ。」
 
と、子どもの気持ちを代弁して、気持ちが切り替えられたことをしっかり褒めてあげます。
 
 

 
 
褒めるポイントを見つけて褒めてあげると、お母さんに褒められた行動が強化されます。
 
 
このように気持ちを切り替えられてお母さんに褒められる成功体験を積んでいくと、脳が育ってお子さんの行動が好ましいものに変わってきます
 
 
お子さんの成功体験が積みあがり脳が育ってくると、だんだんとお買い物がスムーズになり、お母さんが安心してお買い物ができるようになります!
 
 
ぜひ試してみてくださいね!
 
 
また、じっとしていない子との買い物で困ったママのお悩みを解決する回答はこちらで紹介しています。併せてチェックしてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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