季節の変わり目は寒暖差もあり体調を崩しやすいですね。子ども達も例外ではありません。自分自身の体調のことをまだ理解できていないこともあり、うまく不調を伝えられないことも。いつもの様子と違うのかも?そんなとき、お母さんの観察力が大事です。 |
【目次】
1.季節の変わり目などの時期に、私たちの身体に起こりやすい事とは?
2.なぜ、季節の変わり目には体調が悪くなるのか?
3.気候の変化によっておこる、発達障害の子どもの体調不良への対応策
①自律神経を整えましょう!
②子どもの不安を取り除く声かけや、スキンシップを増やしましょう!
③記録をしましょう!
1.季節の変わり目などの時期に、私たちの身体に起こりやすい事とは?
みなさんのお子さんは、季節の変わり目や台風の時期など、気候の変化が起こりやすいときに体調不良になりませんか?
私の周りには、子どもだけでなく、大人でも、気候の変化によって体調不良になる人が多くいます。
私自身、梅雨の時期には体調を崩しやすいです。娘は台風が近づいたときに、夜泣きをしたり、やたらと寝たり、機嫌が悪いなど、様子がおかしくなった経験があります。
またSNSで、同じような経験をされた方から「私も体調が悪くなる!」「我が家の子どもも、グズグズしている!」など、たくさんのメッセージを頂いたことがあります。
多くの人が経験したことのある、気候の変化による体調不良。
そもそも、なぜ気候の変化によって体調が悪くなるのでしょうか?
2.なぜ、季節の変わり目には体調が悪くなるのか?
みなさんは、「気象病」という言葉を聞いたことがありますか?
近年、認知されるようになってきた病名で、気温や気圧など「気候」の変化によって引き起こされるさまざまな症状の総称です。
代表的な症状として、頭痛、めまい、疲労感、吐き気、関節痛、首の痛み、気管支喘息、うつ、古傷の痛みなどです。
季節の変わり目、梅雨や台風の時期など、気候の変動が激しい時期に特に起こりやすいと言われています。
気象病のメカニズムは完全には解明されていませんが、気温、湿度、気圧などの変化(特に気圧が低下するとき)が自律神経に影響しているようです。
季節の変わり目は寒暖差などで、梅雨の時期は低気圧が日本列島を横断するので気圧が下がりやすいですし、台風は大型の低気圧だからです。
日本では、1000万ほどの人が気象病に悩んでいると考えられていて、珍しい症状ではないそうです。
症状の出方にもいろいろなパターンがあります。
・体に不調が出る人
・メンタル面に不調が出る人
・気候の変化前から不調が出てくる人
など、さまざまです。
自分自身が体調不良のとき、辛いですよね。 子どもが辛そうにしているなら、なおさら何とかしてあげたいと思いませんか?
実は、発達障害・グレーゾーンの子どもは、自分の体調の変化に気づきにくい場合があります。
季節の変わり目などの気候の変化を感じる時期に、発達障害の敏感な子ども達が、少しでも過ごしやすくなる方法をお伝えしたいと思います!
3.気候の変化によっておこる、発達障害の子どもの体調不良への3つの対応策
気候の変化が起こる時期に取り入れてほしいことを3つお伝えします。
◆①自律神経を整えましょう!
先ほどもお伝えしましたが、気象病は自律神経に影響していると言われています。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれています。
日中優位になる交感神経は体を活動できる状態にして、夕方から夜に優位になる副交感神経は、血圧や脈拍を下げ体を休ませる状態にしていきます。
自律神経は、自分でコントロールできませんが、24時間働き続けています。
まずは、自律神経を整えることが大切になります。
・1日3食しっかり食べる(体の基礎となるたんぱく質を取りましょう)
・十分な睡眠(夜、十分に睡眠が取れないときは昼寝もOK)
・適度な有酸素運動を意識する(無理に激しい運動をしないこと)
・腹式の深呼吸をする
これらのことを意識してみてくださいね。
◆②子どもの不安を取り除く声かけや、スキンシップを増やしましょう!
気候の変化によって、体も心も不安定になりやすいので、子どもが安心できることが大切です。
まずは、子どもの不安な気持ちをしっかり聞いてあげましょう!
「〇〇なんだね」と子どもの意見や気持ちに、まずは共感してあげてください。
「△△(子どもの言った言葉)と思ったんだね」、「そうか。今は、〇〇な気持ちなんだね」など、子どもの言葉を繰り返したり、子どもの気持ちを代弁してあげてもいいですね。
子ども自身が、だんだんと気持ちを落ち着かせることができると思います。
また、スキンシップはダイレクトに安心感を与えるのでおすすめですよ!
スキンシップが苦手な子でなければ、抱きしめる、肩を触る、ハイタッチをする、マッサージをするなど、たくさんスキンシップをしてあげてくださいね!
◆②記録をしましょう!
子どもの体調の変化に気づけたこと、せっかくなので、次に役に立ててしまいましょう!
やり方は簡単ですよ。
次回思い出せるように、箇条書きいいので、『どんなときに、どのような症状が出たのか』を記録していくだけです。よく確認するスケジュール帳などは、記録しやすいと思います。
記録をしていくことによって、パターンが把握できると、だいたいの予想ができるようになります。
予測ができるようになれば、「今日は外出をやめて、家でゆっくり過ごすことにしよう」と行動を変えることができますよね。
登校日に、子どもの様子がおかしいのであれば、家でゆっくり過ごすことも必要なのかもしれません。
私達でも、体調が悪いときは家事をいつものようにできないように、子どもでも、いつもの元気がないときは、学校での勉強が難しいと思いませんか?
無理に学校に行って嫌な記憶を作るよりも、1日ゆっくり休んで、次の日から元気に登校したほうが良い場合もあります。
子どもの様子をしっかりと観察して、判断してあげてくださいね。
季節の変わり目などに起こる気候の変化は、私たちの体にも変化をもたらしています。人それぞれ、体調不良の症状も違うので分かりにくいものでもあります。
そんなときこそ、子どものことをよく知っているお母さんが、子どもの負担にならない計画を立てたり、子どもの体調に関して予測と予防をしてあげてくださいね。
6月配信のウェザーニュースの「台風傾向2021」によると、今シーズンは8月をピークに10月まで多いと予想されているようです。
時期が終わるまでのもう少しの間、台風の情報に注意をして、お家で出来ることをやってみてくださいね。
子ども達だけでなく、大人の私達も、少しでも快適に過ごしていけるといいですね!
子どもの不安を取り除く声掛け(カウンセリング)や、スキンシップの方法は、こちらの記事でも書かれています。ぜひ、併せてお読みください!
学校生活や日常生活で取り入れやすい方法を多数公開しています!
執筆者:たかの しま
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)