分離不安・母子登校とは?経験者が語る背景と向き合い方

※この記事は2022年取材当時の内容をもとに構成しています。現在の活動とは異なる場合があります。最新情報は公式プロフィールをご確認ください。
母子登校や分離不安に悩む時期を経験したいたがきひまりさんに、当時の背景や、親子でどのように向き合ってきたのかを伺いました。経験者の視点から見えてきた気づきや考え方をお伝えします。
 
 

【目次】

 

1.分離不安・母子登校とは?経験者が語る背景と向き合い方

 
 
子どもが母子分離不安で、24時間べったり…
 
学校へ付き添い登校しているけれど、そろそろ私が限界かも…
 
今年は自分自身をもっと大切にできる過ごし方をしたい…
 
 
このような思いを抱えていらっしゃる方、いませんか?
 
 
そんなママを救っているのが、発達科学コミュニケーショントレーナー・いたがきひまりさんです。
 
 
 
 
登校から下校までお子さんの学校生活に付き添う母子登校は、長期化しやすい傾向が強く、心身ともに疲弊しているママがとても多いんです。
 
 
分離不安で24時間一緒にいるとなると、相談に行きたくても物理的に行くことができない、という問題もあります。
 
 
いたがきさん自身、先が見えないつらい母子登校を経験したひとり。どん底の子育てを乗り切り、ひとりの女性として自分の人生を切り拓いているいたがきさんにインタビューさせていただきました!
 
 

ーーー簡単な自己紹介をお願いします。

 
 
 
 
 
「親子のコミュニケーションを通して、分離不安のあるお子さんとの関わり方をサポートしている発達科学コミュニケーショントレーナーのいたがきひまりです。
 
私自身、息子の分離不安による母子登校を経験し、その中で親子の関係や関わり方についてたくさん考える時間を過ごしてきました。
 
母子登校や分離不安は、育て方の良し悪しだけで語れるものではありません。お子さんの状態やご家庭の状況によって、感じ方や向き合い方も本当にさまざまです。
 
このインタビューでは、私自身の経験を通して気づいたことを一つの視点としてお伝えできたらと思っています。」
 
 
 
 
 

ーーー子どもに合った接し方を知ることが、母子登校に向き合うヒントになるというお話をいただきました。ここからは、分離不安について整理していきます。

 
 

◆ポイント解説

 
 
「分離不安」という言葉を初めて聞いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 
保育園や幼稚園デビューの際に、ママがいないと寂しくて泣いちゃったり、ママと離れることを不安がったり…という経験はほとんどの方がされてきたと思います。
 
 
このような乳幼児期にみられる母子分離不安のように、発達段階で見られる要因と違ってくるのが、それ以降に起こる場合です。
 
 
幼児期以降の要因としては様々なのですが、大きなストレスや喪失体験から起きる場合もあります。
 
 
様子としては、幼い頃の母親離れをできない状況と似てはいるのですが、分離不安を抱えるお子さんは、ママに何か恐ろしいことが起こるのではないか?という不安で頭がいっぱいになります。
 
 
一時でもママが自分から離れることに対しての不安を過剰に感じてしまう、そのような状態が一般的には母子分離不安として説明されることがあります。」
 
 

 
 

2.母親へのストレスが見過ごされる!?母子登校の実態とは

 
 

ーーーいたがきさんは、母子登校の解説本がGoogleトップニュースになりました!母子登校とは具体的にはどのような状態なのでしょうか?

 
 
「皆さんのお子さんが通っている小学校にお母さんが朝一緒に登校しているよっていう方はいませんか?
 
このように子どもが1人で学校に登校できず母親が一緒に付き添い登校する状態のことを『母子登校』と呼んでいます。
 
ですが、母子登校と一言で言っても、状況は様々なんです。
 
校門まで一緒に行く 子どももいれば、下駄箱まで、教室まで、授業中もずっと一緒というお母さんもいます。
 
また、別室待機や駐車場で待機をしていたり、1日に何度も学校との往復をしたり状況は様々です。」
 
 
 

ーーー学校としては、文科省の通達もあって不登校の対応には力を入れていると思います。母子登校についての対応はどうでしょうか?

 
 
「母子登校はお母さんと一緒に学校に来ているということから、欠席扱いにはなりません。
 
ですので、不登校のように統計上の数字が出てこないので、学校現場からも社会からも実は課題視をされにくいというのが現状なんです。」
 
 

◆ポイント解説

 
 
母子登校とは、一言では言えないほどにご家庭毎で状況が様々なのですね。
 
 
実は、筆者である私も娘が小学3年生から母子分離不安が強くなり、必然的に母子登校になりました。
 
 
私の場合は保健室登校から始まり、別室登校と徐々にステップアップをしていき、私がいつも一緒にいることでどうにか学校で過ごせるという状況でした。
 
 
ですが逆にいうと、ママが側にいなければ子どもは学校へ行くことができないのです。このような状況から、保護者の生活スタイルへ大きな影響を及ぼしていくことが母子登校中の親にとってはとても深刻な状況なのです。
 
 
 
しかし、不登校のように母子登校という状態を課題視されていないということは、母親への物理的・精神的な負荷を見過ごしているというのが現状になりかねないのではないでしょうか。
 
 
では、実際にどのようなお子さんが分離不安や母子登校になりやすいのでしょうか?これから、子どもの特性について伺っていきます。
 
 

3.分離不安・母子登校があるお子さんに多い特性とは

 
 

ーーー分離不安はどのようなお子さんに多いのでしょうか?

 
 
「分離不安のあるお子さんには集団が苦手だったり、コミュニケーションに戸惑いを感じやすかったりする傾向が見られることがあります。
 
その影響で、気持ちをうまく言葉にできずに強い言葉が出てしまったり、不安な場面ではお母さんの指示を頼りにすることが増えたりするケースもあります。
 
また、分離不安のあるお子さんの中には、ネガティブな感情や記憶が残りやすく、人一倍不安を感じやすい傾向が見られることもあります。」
 
 
 
 
 

ーーー母子登校についても同じような特性がみられることがありますか?

 
 
「そうですね、ほとんどが分離不安のお子さんと共通する点がみられるケースも多いです。また、感覚の過敏さが影響して母子登校につながる場合など、いくつかの特性が重なっていろこともあります。」
 
 

◆ポイント解説

 
 
分離不安や母子登校を経験している子ども達は、ママと一緒に過ごすことを要望してきますが、それは単なる甘えではなくその背景には様々な要因が絡んでいる場合があるのですね。
 
 
また、母子登校は不登校のような統計データがなく課題視されにくいことから、ママにも子どもにも母子登校に対しての専門的な受け皿はありません。
 
 
仕事への影響、家庭への影響と当事者にとってはとても深刻な状況に陥っているケースが少なくありません。
 
 
そのような中、いたがきさんご自身が母子登校をどこに相談したらいいかもわからない、そもそも分離不安の子どもを置いて相談しに行くことすらできないという過去がありました。
 
 
 
 
そして、『専門的に学び、母子登校と向き合う存在になろうと決めました』という想いと行動を重ねる中で、現在は母子登校中の親子に寄り添う活動を続けられています。
 
 
次回のインタビューでは、いたがきさんが母子登校を経験していた当時、会社勤めをしていた頃の状況から現在に至るまでの歩みをお伺いしています。第2回のインタビューはこちら。
 
 
 
 
いたがきひまりさんから直接、分離不安・母子登校の子育てヒントが届きます!
▼無料で毎日情報をお届けしています

 
 
※本記事は2022年取材当時の内容です。

最新の活動・肩書きは下記「現在のプロフィール」よりご確認ください。
【現在のプロフィール】
いたがきひまり
・発達科学コミュニケーションマスタートレーナー
・ASDグレーゾーンの子育てに悩むママをサポートし、オンラインを中心に講座や個別相談などの活動を行っている
いたがきひまり|HPはこちら
執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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