小学生になっても、ママとべったりで一人で寝れない子どもの様子に「いつになったら一人で寝れるようになるのだろう…」と心配しているママはいませんか?本記事では、子どもが無理なく「一人寝」を成功させることができる4つの秘策についてご紹介します。
1.小学生になっても、一人で寝れない…。
「他のお友達は一人寝ができているのに、なかなかうちの子は一人寝ができない。」
「男の子なのに、ママとべったりで、まだ寝かしつけが必要。」
「小学校高学年なのに、一人で寝ることを怖がる。」
「いいかげん、ママも一人でゆっくり寝たい」
幼児期~小学生低学年のうちは、子どもと一緒に寝るご家庭も多いかと思いますが
小学生中学年〜高学年になると、そろそろ「一人寝」をしてほしいなと考えているママも多くいらっしゃることでしょう。
子どもが一人で寝始めた年齢を調査したあるアンケートの結果(ARINA株式会社、おうち教材の森が実施)では
回答数の約7割の家庭で、小学生の頃に「一人寝」ができるようになったと回答し
また、その中でも「小学生低学年」から「一人寝」ができるようになった家庭が多いことがわかりました。
本記事では、小学生になったのにまだ一人で寝れない子の「一人寝」を実現するヒントをご紹介します。
「そろそろ一人で寝てほしいな…」と感じているママのお役に立てれば幸いです。
2.子どもが一人で寝れない理由
小学生のお子さんが一人で寝れないのには様々な理由があります。
性格や環境などによってさまざまですが、以下のような理由が考えられます。
◆環境の変化
特に不安が強い子や繊細な子は、新しい環境や状況に不安を感じやすい傾向があります。
例えば、これまでママや家族と寝ていた子が、子ども部屋でひとりで寝ることになった場合。
家族の寝室から子ども部屋への、部屋の移動にともなう環境の変更に加え
家族と眠っていた状況からひとりで眠る状況への変化が加わり、多くの要素で不安を感じることになります。
◆想像力の豊かさ
子どもは想像力が豊かで、暗闇や夜に対して不安を感じることがあります。
想像上の恐怖や不安を自らつくり出してしまい、寝室で怖い想像を膨らませていってしまうことから、ひとりで寝ることが難しくなります。
◆分離不安、大人から得られる安心感の欠如
子どもは親や大人と一緒にいることで、安全を感じています。
ひとりで寝ることは、その安全を一時的に失うことになるため、不安を引き起こすことがあります。
3.子どもの「一人寝」を無理なく成功させる4つの秘訣
それでは、小学生の子どもが一人で寝れるようになるためにはどうしたらよいのでしょうか?
その方法をご紹介します。
①夜のルーティン生活を決める
子どもは、毎晩同じ時間に寝る習慣をつくることで、安心感を得ることができます。
また、寝る前のルーティンをつくることで、自然と寝る準備ができるようになります。
子どもがリラックスした状態で眠るために、寝る前のゆったりしたルーティンをつくりましょう。
本を読む、今日1日を親子で振り返る、明日の楽しみを話す、軽いストレッチをするなど、お子さんが楽しんでリラックスできるものを選びましょう。
②安心感のある環境をつくる
お子さんの寝室を安心感のある場所にしましょう。
お気に入りのぬいぐるみや毛布を持って寝ることで安心して眠ることができる子もいるかもしれません。
また、部屋の照明や寝具などもお子さんにあったものにしてみてください。
③徐々にお子さんから離れる
最初は同じ寝室の少し離れた場所に一緒にいて、寝かしつけることからはじめてみましょう。
お子さんが安心して眠りにつける距離を見つけ、少しずつ距離を伸ばしていくとよいでしょう。
無理はせず、お子さんのペースにあわせてすすめてください。
④イベントや旅行をきっかけにする
お友だちとのお泊まり会や長期休みのイベント、旅行の際に
「友だちとなら眠れるかも」
「一人で寝てみる!」
と一人で眠ることがあるかもしれません。
そんな時、その日をきっかけに、翌日以降も継続して一人で寝れるようになることもあるようです。
お子さんから「ママは来なくて大丈夫!」という心強い宣言があった場合には、
親御さんの方が「大丈夫かしら・・・?」などと不安にならず、ぜひお子さんの挑戦を見守ってあげてくださいね。
4.「一人寝」を実現させた息子の成功談
私の息子は不安が強く、小学生になっても一人で寝ることはできませんでした。
ですが、ある日、息子の寝具を新調するために一緒に買い物にいった日のこと。
「この布団かっこいい!しかも気持ちいい!」とお気に入りの布団を見つけ、購入。
その日は昼間から、眠ることを楽しみにしている様子でした。
夜になって一緒に寝室に行き、息子のそばで寝かしつけをしようとしたところ
「やっぱりこの布団、最高!気持ちよくってすぐ寝ちゃいそう。ママ、台所の片付けしてから来てくれればいいよ。それまでひとりで大丈夫。」
と息子から思いがけない提案が!
これはチャンス!と思った私は「ほんと?ありがとう。助かるよ〜」!と息子に伝え様子を見ることに…。
しばらくして、寝室に行ってみると、そこにはすやすやとひとりで眠る息子の姿がありました。
これが私の息子の「一人寝」成功のエピソードです。
思いがけないタイミングで成功の日が訪れました。
皆さんのお子さんも何らかのきっかけで、一人で寝れるようになる日が突然やって来るかもしれません。
そんなときは、ぜひお子さんをたくさん褒めてあげてくださいね。
肯定的な働きかけをすることで、お子さんはその行動を継続しようとします。
人は自分の努力や行動が認められ、評価されると、モチベーションが高まり、その行動を続ける意欲が増します。
継続してひとりで眠れたら、さらに褒める!の繰り返しで、ぜひお子さんの自信を育て、「一人寝」にチャレンジをしてみてくださいね。
執筆者:永瀬 未歩
発達科学コミュニケーション トレーナー