「わかっているのに動けない」その理由は“脳のブレーキ”
「もう怒りたくない」「優しくしたい」そう思っても、いざ子どもを前にすると、つい言いすぎてしまう。
この“わかっているのにできない”状態は、意志が弱いせいではなく、脳のブレーキ機能が働いているからなんです。
脳がブレーキをかけるメカニズム
脳には、「生存を守る」ために変化を嫌う性質があります。
新しいことをしようとすると、「失敗するかも」「どうせまた無理」とブレーキ信号を出す。このとき活性化するのが、“扁桃体”。
不安や恐怖の記憶がここで再生され、行動を止めてしまうのです。
つまり、行動できないのは脳があなたを守ろうとしている証拠。
決して、怠けているわけではありません。
行動を生み出す“前頭前野”を動かすには
行動する力を生み出すのは、脳の司令塔「前頭前野」。
この部分を活性化させるには、小さな“できた”を積み重ねることがカギです。
脳は成功体験を“快”として記憶します。
「昨日よりちょっと頑張れた」だけでも、ドーパミンが分泌され、次の行動が起こしやすくなるのです。
今が一番若くて柔らかい脳
脳科学の研究では、脳の可塑性(変化する力)は何歳になっても保たれることがわかっています。
けれど、年齢を重ねるほど思考のクセが固定されやすくなる。
だからこそ、「今日」が、あなたの脳にとって一番若くて柔らかい日なのです。
昨日の自分を責めるより、今日の一歩を動かすことが、未来の笑顔をつくります。
“行動できるママ”になる3つの脳トレーニング
「できた記録」をつける
1行でもOK。「今日は声のトーンを下げられた」「怒る前に深呼吸できた」その事実を書き出すだけで、自己効力感(できる感覚)が育ちます。
私たちは、できなかったことに目が行きがちですが、これは毎日のトレーニングで習慣になるとできたところに目がいくようになりますよ。
親子関係修復メソッドで学んでおられるお母さんたちから私のところへ、毎日自分自身のできた記録、花丸トレーニングがたくさん届いています!
卒業されてからも習慣化されている人は大勢いらっしゃいます!
「うまくいかない日」も肯定する
脳は完璧よりも“続けること”を評価します。できなかった日も「気づけたことにハナマルだね」と言葉をかけましょう。
「未来の自分」を口に出す
「明日はこうしてみよう」と声に出すと、脳がそのイメージを現実に近づけようと働きます。これは脳科学でいう自己指令効果(セルフ・インストラクション)。
仮にできていなかったことがみつかっても、気づけたことに花丸をすることで、次はどうする?と自分の前頭前野を使い始め、考えられるようになります!
行動できる人と、できない人の違い
違いは、“完璧を求めるか、小さな一歩を積むか”。
「全部うまくやらなきゃ」と考えると扁桃体が過剰反応し、脳がストップします。
一方で、「今日はこれだけでOK」と決める人は、前頭前野が優位になり、自然と行動が続きます。
私も、行動からすべてが変わりました
私自身、頭ではわかっているのに行動できず、「また怒っちゃった…」と自分を責める日々を繰り返していました。
だけど、発達科学コミュニケーションに出会い、“脳の使い方”を変えただけで、 気持ちが先に動き、行動が変わりました。
そして行動が変わると、子どもの笑顔、夫との会話、自分の人生、すべてが変わり始めたのです。
行動が、未来をつくる
未来は、考えているだけでは動きません。
行動した瞬間から、脳が“新しい記憶”を作り出します。
変化のスピードは人それぞれ。
けれど、行動しない限り変化はゼロ。たとえ小さくても、その一歩が、親子の未来を変えていきます。
・「行動できない」は意志の問題ではなく、脳の働き。
・脳を動かすには「小さな成功」を積み上げる。
・今が一番若くて柔らかい脳。
行動するなら今日がベストタイミング。
脳は、子どもも大人も行動した分だけ育ちます。
そして、育った脳は未来を創り出します。
行動できるママは、「完璧な人」ではなく、「諦めない人」。
今日から、あなたの脳を動かしていきましょう。
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