1.完璧主義すぎて失敗が怖い!
子どもが完璧主義すぎて困るなぁと悩んでいるお母さんいらっしゃいませんか?
今回は、お家でお母さんが話すだけで、完璧主義すぎてやりたがらない子どもが素直に動いてくれるようになるフレーズをお伝えします。
我が家には、ギフテッドで不登校の中学2年生の男の子がいます。
息子は、小学4年生で不登校となりました。
不登校になった経緯はこちらから。
学校嫌いは天才の証?!ギフテッドで学校嫌いな子どもが生き生きと生まれ変わる親の関わり方
完全に不登校になる前、息子の完璧主義で困っていたことは、宿題や学校の準備を言い訳にして学校に行きたがらなかったことです。
繊細な面が強く、よく気疲れして発熱し、学校を休むことが多かった息子。
発熱していても、家の中ではとっても元気で思い切り遊んでいたこともしばしばありました。
数日学校を休んだ後、体が回復していても、
「漢字のテストがあるけど勉強終わってないから行けない」とか、
「今日までに出さなきゃいけないプリントやってないから行けない」
と言って、体が元気になっても宿題や課題が終わるまで学校に行けなかったのです。
「元気だったんだからもっと早くやればよかったじゃん!」とか、「毎日コツコツやっていれば、そんなにたまらずに済んだんじゃないの?」
と、長々と休む息子に私はイライラしてしまっていました。そのため、息子が学校を休んだときには、
「元気はあるから宿題やったら?」
「明日には行けそうだから宿題やっておかないと!」
と息子がせっかく休んでエネルギーを溜めているときに、ますます疲れさせるようなことをやってしまっていたのです。
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2.発達凸凹キッズの完璧主義の理由
「完璧主義」と聞くと、スポーツ選手のようにとことん努力をして妥協をゆるさず完璧にこなす人というイメージが強いかもしれません。
ですが、理想と現実を一致させることができる子どもや人は一握りかもしれません。
ギフテッドやHSC(人一倍敏感な子)、自閉症スペクトラムのアスペルガータイプの子どもたちは、理解力が高いために、物事の「完璧な形」をよく理解しています。
そのため、
「宿題は絶対提出しないといけない」
「課題はちゃんとやって提出しないといけない」
と、理想の姿をイメージしてしまうのです。
自分自身が理想通りに行動できればそれで良いのですが、凸凹のある子ども達にとってはその理想は高い壁となってしまいます。
そのため、「ちゃんとできない」自分を否定して自己肯定感が低くなってしまったり、興味のあることでも「やっても失敗したら嫌だ」とチャレンジすることができなくなってしまうこともあるのです。
3.封印すべき言葉とオススメの言葉!
完璧主義な子どもを褒めるときは、コツがあります。
やみくもに「すごい」「えらい」と褒めないこと。
具体的に、どんなことをして、どんな風によかったのかを言葉にして伝えましょう。
私は、息子が学校に行くこと、勉強したことについて、
「学校行けてすごいね、勉強してえらいね、すごいね」
というように褒めることをやめました。
「すごい」、「えらい」のワードは封印です!
代わりに、学校に行ったときは、
「お疲れ様!ゆっくり休んで」
勉強を少しでもしたときは、
「算数の分数の問題やったんだね。」
「〇分集中したね。」
「間違いも落ち着いて直したんだね。」
本を集中して読んでいるときは、
「本を読んでいるのね、集中してるじゃん!」
わからないことをネットで調べたときに、
「疑問に思って調べる力があるね!」
と、なるべく具体的に、息子ができた行動に対して実況中継するように声をかけることを意識しました。
褒められるのでもなく、ただただ自分がしたことをお母さんが言葉に出して言ってくれるだけ。
そんな、大したことのなさそうな声かけでも、子どもの脳にはとっても響くんです!
息子は今自分ができていることに視点が向き、スモールステップの努力と、その結果に納得できるようになっていきました。
4.ママの声かけで完璧主義に気づいた男子の成長とは?
宿題(しゅくだい)の「し」の字を聞くのも嫌そうだった息子。学校に戻ることは選択せずにホームスクールとネットの中学校に所属しているのですが…
今では、自分で毎日勉強をしています!
毎日計画を立てて、コツコツと続けています!
わからないときは、参考書まで読んでいます!
「前までは、うまく出来なかったら悔しいなと思って逃げていたんだよね…」
と、自分の完璧主義さに気づいて素直に気持ちを伝えてくれるようにもなりました。
「勉強ができなくて悔しかったから、自分に合った方法を見つけて、みんなに追いつきたいんだよね。」
と、負けず嫌いな発言をするところもありますが、負けず嫌いや完璧主義が全てダメというわけではありません。
自分で気づいてコントロールできるようになり、成長していけるなら良いと思います!
2学期が始まるとまた、登校しぶりが始まって子どもがあれこれ行きたくない理由を言ってくるかも…と不安なお母さん。
ぜひ、残り少ない夏休み中におうちでたくさん子どもがやっていることを言葉に出してあげてくださいね。
「少しずつの頑張りが大きな成功につながっていく!」と気付けるようになっていきますよ。
執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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