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コミュニケーションが苦手

不登校で「人に会うのが怖い」と動けなくなった子が動き出す!安心できる人の見方を教える方法とは

不登校で人に会うのが怖い子どもは、場数を踏ませるほど悪化することもあり、子どもが動き出すには“別の関わり方”が必要です。お母さんとの会話で「人が怖い」が和らぎ動き出せたエピソードをお伝えします!

1.不登校で「人が怖い」子どもは、場数を踏めば慣れるわけではない

不登校になる前は誰とでも楽しそうに遊んでいたのに。
自分からいろんな友達に話しかけていたのに。

まさか、うちの子が不登校になって「対人恐怖」になるなんて・・・
「人が怖いなら、少しずつ人に慣れさせたほうがいい?」

人との関わりを避けて引きこもる不登校の子どもに悩んでいるお母さん。

そう思って、子どもを人の中に入れようとしていませんか?

もちろん、親としては自然な考えです。脳科学的にも、コミュニケーションの能力は大人になっても伸びる力とされていて、練習をする、慣れることで身についていく力です。

けれど、不登校で人との関わりに強い不安がある子どもの場合、場数を踏ませるほど慣れるとは限りません。

むしろ、どうなるか分からない関わりを増やすほど、子どもの不安が強くなることがあります。

「少しだけだから大丈夫」
「前はできていたから、またできるはず」

そう思って関わっているのに、子どもがますます動けなくなっていく。

その背景には、子どもの脳の発達と不安の仕組みがあります。

「家では元気なのに、学校だとモジモジ…」
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2.不登校の子どもが「人に会うのが怖い」と感じる本当の理由

人が怖い子どもは、人との関わりで傷ついたから今でも動けないだけではありません。

「どうなるか分からない」という場面では予想ができなくて動くのが怖いんです。

子どもの脳は、予測できることには安心し、予測できないことには強い警戒を示します。

  • 相手が何を言うか分からない
  • どんな反応をされるか分からない
  • 自分がどう見られるか分からない
  • 失敗したときにどうなるか分からない

この「分からない」が重なると、子どもの脳は防衛モードに入りやすくなります。

つまり、子どもは「人そのもの」が怖いのではなく、人と関わったときに何が起きるか予測できないことが怖いのです。

発達科学コミュニケーションでは、子どもの行動を表面的に見るのではなく、脳の発達や不安の状態から理解していきます。

「人が怖い」は、甘えやわがままではありません。

予測が持てない状態で、自分を守ろうとしている脳の反応なのです。

だからこそ、子どもが動き出すために必要なのは、「安心させること」でも「慣れさせること」でもなく、別の関わり方です。

3.人が怖くて建物にも入れなかった男の子が変わったきっかけ

不登校になる以前は、ADHDの特性もあり、誰にでも臆することなく話しかけられる男の子がいました。

発達科学コミュニケーションNicottoProject講座生、こうださんの息子さん(中学生)です。

それは、息子さんの大きな長所でもありました。

ところが、その振る舞いを周囲に揶揄されたり、バカにされたりする経験が重なり、いつしか家族以外との些細な会話にも強い恐怖を感じるようになっていきました。

放課後デイの建物に入ることも難しい。
フリースクールの見学も難しい。
学校の保健室登校も高いハードルになる。

ママとしては、どうしても「以前はあんなにできていたのに」と思ってしまいます。

だから、なんとか人の中に飛び込ませよう、交流させようとしていました。

けれど、その焦りは逆効果でした。

息子さんの拒絶は悪化し、ますます人との関わりを避けるようになっていきました。

そこで気づいたのは、息子さんは「人」が怖いの原因は、「どうなるか分からない状況」が怖いのだということです。

そこから、関わり方を変えました。

最初のゴールを「会話させること」にするのではなく、「どんな人なのかを知る」という、人に対する予測できる経験を増やすことに切り替えたのです。

そうすると、人を避けて外出さえおっくうになり昼夜逆転していた息子さんが変わっていったのです。

一歩踏み出す勇気を出すには、
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4.「人は怖い」という記憶を変えたのは、「この人大丈夫」と安心できる経験だった

まず始めたのは、外出先で人に対する見方を変える言葉を、ママが独り言のように伝えることでした。

たとえば、スーパーではこう伝えました。

「この店員さん、いつも笑顔で優しいから、お母さんはこの人の列に並ぶんだよね」

道端では、こんなふうに伝えました。

「あの運転手さん、怖そうに見えたけど、困っている車を笑顔で誘導してあげていて、すごくいい人だったね」

これは、無理にポジティブに考えさせる声かけではありません。

「人に会うのは怖い」という記憶に対して、「優しい人もいる」「予測できる人もいる」という新しい情報を積み重ねる関わりです。

次に、息子さんが関わっても安心できそうな人を選び、小さな成功体験を作っていきました。

  • いつものスーパーで商品の場所を尋ねる
  • 優しそうな店員さんに両替をお願いする
  • 反応が安定している大人と短いやりとりをする

大切なのは、ただ人と関わらせることではありません。

「この人なら、こう返してくれそう」と予測できる相手を選ぶことです。

そして、実際に予測通りの反応が返ってきたとき、子どもの脳には「人と関わっても大丈夫だった!」という記憶が残ります。

大きな自信になったのは、人気タピオカ店での出来事でした。

同年代より少し年上の可愛らしい店員さんに対して、学割とモールの割引を併用した複雑な注文を、息子さんは自力でやりきることができました。

さらに”トッピングも3つ付ける”という、なかなか複雑な注文です。

注文後に家族で「おいしいね」「お得に買えて嬉しいね」と喜び合った時間は、息子さんにとって大きな安心記憶になりました。

その後、息子さんには少しずつ変化が見られるようになりました。

日常生活や居場所でのスモールステップを通じて、心理的なハードルが下がってきたのです。

  • 自分で美容院の電話予約ができた
  • レストランで店員さんにトイレの場所を尋ねられた
  • 放課後デイで小集団と同じ部屋に滞在できた
  • オンラインフリースクールの集団の場に参加できるようになった
  • 教育相談センターに「たまに通ってみようかな」と前向きに考えられるようになった

このように、予測できる相手との関わりを積み重ねることで、「人=怖い」という記憶が少しずつ書き換わっていったのです。

5.人が怖い子どもに必要なのは「慣れ」ではなく「予測できる経験」

人が怖い子どもに必要なのは、無理に人の中へ入れることではありません。

また、「大丈夫だよ」と安心させる言葉だけでもありません。

必要なのは、子ども自身が
「こうなると思ったら、本当にそうなった」
と感じられる経験です。

その経験が積み重なることで、子どもの中に予測が生まれます。

予測が生まれると、不安は少しずつ小さくなり、子どもは自分から動き出しやすくなります。

不登校で人が怖い子どもの変化は、根性や勇気だけで起きるものではありません。

子どもの脳が「これは危険ではない」と判断できる経験を、少しずつ積み重ねたときに起きるのです。

「この子は何を怖がっているのか」を、ママが見直すこと。この視点を大事にしてくださいね。

「動き出したい」という子の本音を、
確かな一歩に変える。
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よくある質問(Q&A)

Q1.不登校で人が怖い子どもは、無理に人に会わせない方がいいですか?

無理に人に会わせる必要はありません。ただし、何もしないという意味でもありません。大切なのは、子どもが「この人なら大丈夫かもしれない」と予測できる相手や場面から、小さな経験を積むことです。

Q2.人が怖い子どもは、場数を踏めば慣れますか?

場数を踏めば慣れるとは限りません。予測できない関わりを増やすと、不安が強くなることがあります。大切なのは回数ではなく、子どもが「思った通りだった」「大丈夫だった」と感じられる経験を積み重ねることです。

Q3.同年代が怖い場合も、大人との関わりから始めていいですか?

はい。反応が安定している大人との関わりから始めることは効果的です。大人との安心できる経験が増えることで、人との関わり全体に対する不安が少しずつ下がり、同年代がいる場にも入りやすくなることがあります。

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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

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