将来が心配でしかない発達凸凹の思春期の子ども
年齢的には自立がすぐ目の前に来ている子どもが、とても自立からは程遠い状態で、子どもの将来に不安を感じていませんか?
発達の凸凹が故に、当たり前にできてほしい、最低限の生活もままならないようでは、不安を感じるのは当然のことと思います。
身支度を自分で整えられないために、放っておけば、髪はボサボサ。
顔も洗わなければ、ハミガキもしない。
お風呂に入るのも時々なために、ニオイも気になるような…。
親としては気になるので、「髪直して!」「ハミガキしたの!?」などと声をかけるも、「うるさい!」「わかってる!」と。
…と言ってもやらないので、このままではろくに働けないどころか、基本的な生活習慣も身に付かず、自立なんて夢のまた夢。
なんで何にもできないんだろう…と、未来に不安しかない状態になってしまいますよね。
自立に必要な「考えるチカラ」がなかなかつかない理由
なぜ自分から何もしなくなっていくのでしょうか?
例えば、朝、顔を洗うことを今はしていなくても、小さいころは親に言われたらやっていた、ということはありませんか?
以前はできていたことが、今はできなくなっている、という状態です。
「顔洗って!」「ハミガキしたの!?」「忘れ物ない?」「プリント入れた!?」と、子どもが小さい頃から、たくさん声をかけていませんでしたか?
不注意の傾向が強いため、忘れ物しないようにと親がサポートしてあげる必要があったり、時間感覚が弱いために「行くよ!」と誰かが声をかける必要があったり、発達の特性から常にサポートをしてもらってきた発達凸凹のお子さんは多くいます。
親が子どものためにと、何でも先回りして言ったりやったりしてくれるので、子どもが自分で考えることをしていません。
だから、成長しても、自分で考えて動くということが、なかなかできるようになっていきません。
というより、考える必要がなくなっています。
年齢的には自立がすぐ目の前に来ているので、せめて最低限の生活スキルは身に着けていてほしいところですよね。
子どものためにできることは3つのポイントを押さえたコミュニケーション
「自立」は、親や周りの人があれこれと声をかけ、手をかけ…としていくのをやめ、子ども自身が自分で考えて動けるようになることです。
ただ、今までやってた声かけをパッとやめてしまっただけでは、子どもは何もしないことは目に見えます…。
なので、子どもが動ける声かけにチェンジして、少しずつ手放していきます。
3つの「S」を意識したコミュニケーションにすることで、子どもに届く声かけになります!
3つの「S」=「3S」とは…
Smile=笑顔で
Slow=ゆっくりと
Sweet=優しい声で
子どもに話しかけるということです。
お母さんが笑顔で優しい声で話しかけるだけで、子どもは安心感を得ることができます。
無表情は怒ったように見えがちです。
用事を言うだけでも、口角を上げて話しましょう!
そしてゆっくり話すことで、子どもへの指示がしっかり通るようになります。
脳にしっかり届く声かけをすることで、子どもは理解でき行動できます。
一度言っただけで動けるようにはなりませんが、何度か理解することを続けることで、子どもの脳は「自分がやること」を理解していきます。
「食事をしたらハミガキをする」など、私たちはとくに考えなくてもやっていることですよね?
このように、よく考えなくても動けるようになっていきます。
自立を目前に控えた子どものためにできることは、親が何でもやってあげることではなく、自分で考えて動けるようなコミュニケーションに変えること!
そのためには子どもが確実に理解できる声かけにチェンジする!
「3S」で親子のコミュニケーションを続けていきましょう!
執筆者:津森あかね
(New Mammyアンバサダー★★)
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