「なんで言っても聞かないの?」その理由、実は脳のしくみにありました!
病院や図書館など、静かにしないといけない公共の場でも、大きな声で騒いでしまうお子さんに、
「騒がないで!」
「いい加減にして!」
とイライラすることありませんか?
注意をしても、静かにしてくれないお子さん。
そんな親子に向けられる周りからの冷たい視線に、ママはハラハラしてしまいますよね。
実は! 衝動性の強い3歳男子が公共の場で上手に過ごすには、その場での対処法よりも、出発前のお子さんとの会話がポイントです!
なぜなら、実際に動き出してしまった後にママがいくら声をかけても、お子さんへママの声をちゃんと届けるのはとても難しいからです。
3歳児はまだまだ自己コントロール力や集中力が未熟で、興味が次から次へと移ります。
悪気は全くなく、好きなことに素直に反応する年齢です。
決してわざとではありません。
ただ、気になる方へ脳が楽しい!と感じている時に
「走っちゃだめ!」
「静かにして!」
と自分の意に反した指示を受けても、その指示通りに動くことを脳は嫌がります。
さらに、衝動性の強いお子さんには、見通しを立てるのが苦手という脳の特性があります。
仮に、お子さんに「静かにする」が伝わって、落ち着いたとしても、具体的に ”いつまで” というゴールが見えないと辛くなってしまい、また動き始めてしまいます。
このように、まだまだ発達途上の3歳+先の見通しがもてない衝動性の強いお子さんに必要なのは、その場での対処法よりも、事前の親子の会話=出発前のミーティングなのです!
毎日癇癪から卒業!
本当に必要な新しい教育がわかります
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私も悩んでた!視線が怖かった私が変われた“きっかけ”とは?
我が家の衝動性の強い3歳の息子は、元々声が大きいうえに、声の大きさを自分で調整するということが難しく、常に全力の声でおしゃべりをします。
だから、私は公共の場へのお出かけ時はとても気を使っていました。
周りからの冷たい視線が怖かったんです。
静かにしないといけない場所でも大声で騒ぐ息子に「静かにしてよ!なんで騒ぐの?」と怖い顔で注意したり、時には口を塞いだりしてしまうことも。
その私の行為で息子が癇癪を起こし、逆効果になることも多く、周りからはさらにイヤな目で見られ、自己嫌悪で落ち込んでばかりいました。
だけど、衝動性が強い3歳の息子の発達段階や脳の特性を知って、出発する前に親子でミーティングをしておくと、公共の場でうまく過ごせることが多くなっていきました。
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大事なのは出発前!3歳児とスムーズに過ごすための“魔法のミーティング”
出発前のミーティングとは?
ミーティングの目的は、
ズバリ! \見通しを持たせること/です。
つまり、この後どんなことが起こるかを事前に伝え、心構えをしてもらうということです。
見通しを持つことで、状況を理解しやすくなり、行動を切り替えやすくなります。
ポイントは、2つ。
1「到着してからではなくて”事前に”伝えること」
2「イメージしやすいコトバで伝える+楽しみも追加して伝えること」
例えば、病院受診の場合
ポイント1:家を出発する前(病院に到着するまでに)
前述してきたように、病院で動き始めてしまってからではこちらの指示が伝わりにくいため、終わりの目安を含め、前もって伝えておくことが重要です!
ポイント2:笑顔でゆっくりと
①今から病院に行くよ!車でDVDを見ながら行こうね
②名前を呼ばれるまで待つ 絵本をみて座って待ってようね。 待っている間のお喋りはアリさんの声だよ。
③名前を呼ばれて先生にみてもらったら終わり! ご褒美にお菓子を買って帰ろうね!
衝動性の強い3歳は『楽しいことや好きなこと』に脳が反応しやすい!
だから、お子さんの好きなDVDや好きな絵本、好きなお菓子を具体的な名前にして伝えてあげると、より良いイメージをもちやすく、楽しそう、やってみたい!と行動を引き出しやすいですよ。
お出かけ前にこのワンステップを追加することで、わが家のお出かけはかなりスムーズになりました。
発達凸凹がないお子さんにも有効です。
出発前ミーティング、ぜひ試してみてくださいね!
執筆者:山田 こはる
(発達科学コミュニケーショントレーナー)


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