幼稚園に行きたくない!ママといたい!毎朝登園拒否する年長さんが動き出す声かけポイント

「幼稚園に行きたくない!」「ママといたい!」と毎朝泣いて暴れる年長さんに困っていませんか?登園拒否する理由には、少しの刺激でも過剰に反応する脳の傾向があるのかもしれません。ママの声かけポイントの積み重ねが解決につながっていきますよ!

幼稚園に行きたくない!と暴れる年長さんに毎朝疲れ果ててるママ

子どもが「幼稚園(保育園)、行きたくなーい!」「ママといたい!」登園拒否言!

毎朝の準備が全く進まない…。

着替えさせるのもひと苦労…。

右腕いれてフリーズ。

左腕をいれても、手がでてこない… 手伝ったところで、イヤだと暴れる。

子どもがこんな状況で、ママの忙しい朝がさらにハラハラ、バタバタの時間となることはありませんか?

毎日続くこの攻防に疲れ果ててしまいますよね。

休ませると家では元気そうに遊んでいるのに…。

行ってしまえば、担任の先生も「園では楽しそうにしてます」と言っているのに…。

このような場合、「頑張って行ってほしい!」という気持ちになることも当然です。

しかし、発達ゆっくりのグレーキッズは少しのことはなんとか頑張れるので無理をします。

「行きたくない!」は決してわがままで言っているのではなく、 「もう無理!ギブアップ!」の場合もあるので注意が必要です。

また、年齢の発達段階から想定されるレベルを超えて、「ママといたい!」となるグレーゾーンの年長さんは、発達がゆっくりなため、幼少の頃から褒められた経験よりも叱られてきたことが多く、自分に自信がないのかもしれません。

「そんな自分を見捨てないでほしい」という意識が働き、過剰に「ママといたい!」になると考えられています。

幼稚園に行きたくない!ママといたい!と騒ぐ年長さんの脳の状態

「幼稚園(保育園)行きたくない!」「ママといたい!」と泣いたり暴れたりしている時の子どもの脳の中は、「扁桃体」が興奮している状態です。

この扁桃体は、感情を司る脳の部位になります。

自分を守るための器官として機能しています。

本人にとって不都合なことが起こりそうなときに反応して知らせる仕組みがあります。

発達ゆっくりで登園拒否を起こす年長さんは、扁桃体が少しの刺激でも過剰に反応しやすいという特徴的な働きがあります。

発達ゆっくりな年長さんが登園拒否する理由として、幼稚園(保育園)で次のような体験をしている可能性があります。

①園生活での刺激を敏感に感じ取る

・お友達の声が大きすぎる  
・光がまぶしすぎる  
・粘土は手が気持ち悪い 等

➁ネガティブな記憶が積み重なっている  

・先生に注意された  
・お友達とコミュニケーションとれなかった 等

扁桃体が少しの刺激でも過剰に反応しやすいという傾向は、聞く耳を持つことや考えることも難しくさせます。

発達ゆっくりな子どもへのしつけの声かけは10倍のダメージを与えているとも言われています。

そのため、強めの口調でママが

「早く準備しなさい!」
「早く着替えなさい!」
「出発の時間だよ!」

と叱ることによって、 子どもの脳はフリーズ状態になるのです。

それならば!と、対応を変えて叱らずに

「大丈夫!」「がんばれ!」と励ます 

「何がそんなにイヤなの?」と聞いてみる

という対応を思い浮かべるかもしれません。

しかし、逆にますます「幼稚園に行きたくない!」「ママといたい!」をヒートアップさせてしまうこともあるのです。

毎朝登園拒否の年長さんが動き出す声かけポイント

このような年長さんとの攻防は、日々の生活の中のママの肯定の声かけの積み重ねで落ち着いてきます。 

肯定といえば、「褒めること!」と認識されがちです。

しかし、子どもにとっての褒める声かけは、実況中継のように、ママが見たままのことを言うだけで伝わります。

「おはよう!自分で起きられたね!」
「お!パジャマぬげたね!」
「今日の朝ごはんは焼きたてパンだよ~」

朝だけでなく、日頃の生活の中で子どもの”できていること”に注目して声をかけてみてください。

”できたこと”ではないですよ。

今、”できていること”です。

もっと言えば、”やり始めたこと”です!

そのように考えると、たくさんの声かけポイントがでてくるのではないでしょうか?

声かけポイントを意識した肯定の声かけを続けると、壁にぶち当たった時に自分で何とかする力、 成果をだすために自分でチャレンジする力、すなわち『自己学習力』が育ってきます。

これからの小学校生活で、さまざまな経験をしながら成長する子どもたちにぜひ授けたい力ですね!

きっと、笑顔で「行ってらっしゃい!」の日が叶いますよ。

執筆者:浅田みほ
(発達科学コミュニケーショントレーナー) 

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