「脳にどんな情報を届けるか」が癇癪の対応になる!まずは始める2つのこと

子どもの癇癪の対応を調べて実践しても、子どもの癇癪が年々ひどくなり困っていませんか?実は、褒めるだけでも叱るだけでも癇癪は減りません。癇癪の対応に大事なことは脳にどんな情報を届けるか!です。そのために、まずは2つのことから始めてみましょう!

癇癪の対応を実践しても癇癪がひどくなる子どものママ

お子さんの癇癪の対応に悩んでいるママさん、自分なりに調べていらっしゃることでしょう。

Yさんもそんなお一人です。

Yさんの小学2年生の息子さんKくんは、発達でこぼこキッズです。

Kくんは、幼児さんのときから、

思い通りにならないと癇癪!
嫌なことがあると噛み付く!
できないことがあると全部ママのせい!

頻繁に癇癪を起こしてきました。

Yさんは癇癪の対応に困ってインターネットなどで調べると、

「怒らない方がよい」と書かれています。

Yさんはそんなことよくわかっています。

しかし、Kくんの癇癪にYさんもイライラし結局怒ってしまいます。

怒った後は自己嫌悪です。

「褒める!」
「自己肯定感をあげる!」
「好きなことで伸ばす!」

とも書かれています。

そんなこともよくわかっています。

だから、Kくんの良いところを褒めるようにしてきました。

Yさんは、さらに本を読んだり、子育て講座や研修会に参加したりして、褒め方や叱り方を勉強してきました。

それでも、Kくんの癇癪は小学生になってひどくなるばかりです。

先生にたしなめられると怒って教室を飛び出す。

自分が悪いことは棚に上げてお友達を大声で責める。

時間割を無視して、自分のやりたいことは癇癪をおこしてでもやる。

友達とのトラブルでは暴言と暴力を伴う癇癪を起こす。

家では、些細なことで癇癪を起こすと、家族に物を投げつけたり、物を叩き割ったりするようになりました。

兄弟にも叩く、蹴るの暴力です。

時にはママやパパが力づくで押さえないといけなくなりました。

Yさんは、一体どうやって、Kくんを褒めたり、叱ったりしたらよいかわかりません。

癇癪の対応は「脳にどんな情報を届けるか!」が一番大事

癇癪を起こす子どもの対応に「褒め方」や「叱り方」に注目するママがとても多いのですが、そもそもそこが間違いです!

一番大事なのは、

「脳にどんな情報を届けるか!」です!

本当に大事なのは褒め方でも叱り方でもない!

褒めるだけでも、叱るだけでも脳は育たないからなんです!

なぜなら

➀子どもの脳はじわじわと処理が進みます。

矢継ぎ早にママが声をかけても、最初に聞いた声かけを処理している最中ですから、褒める声も叱る声も、次々と聞こえてくる声かけは子どもの脳には入ってきません。

➁癇癪を起こしているときに、声かけは子どもの耳には届いていません。

脳は大きく2つに分けることができ、内側に本能的な脳があり、外側に理性的な脳があります。

子どもが癇癪をおこしているときは、内側の本能的な脳が暴れている状態です。

聞くエリアは外側の理性的な脳にあるので、ママが褒めても、叱っても、声かけは届いていません。

➂強い口調や真顔で話しかけると、子どもは泣いたりフリーズしたりして行動できなくなります。

いきなり、「やめなさい!」「早くたべなさい!」と言うと、子どもの脳は「この人怒ってる!」と捉えてしまいます。

すると、子どもの脳はうまく働かず、行動できなくなるのです。

癇癪の対応にはまず2つのことから始めるが正解

一番大事なのは、

「脳にどんな情報を届けるか!」です!

そこで、まず初めにやってほしいことが2つあります。

1つ目: 自分が毎日お子さんにどんな言葉を届けているのか自分観察をしてください。

・どのような状況で褒めましたか?
・お子さんのどの行動をほめましたか?
・どのような言葉を使って褒めましたか?
・言葉をかけたときのママの表情は?テンションは?
・叱るときの最初の言葉は?

2つ目: どのような言葉にお子さんがどう反応しているのかわが子の観察をしてください。

・どの言葉を喜んでいましたか?
・どの言葉にやる気を出しましたか?
・どの言葉を使ったら動き出しましたか?
・反応を示さない言葉は何でしたか?
・どの言葉に機嫌が悪くなりましたか?

この2つができていないまま、褒め方、叱り方を変えるだけの対応をしても、絶対にお子さんの癇癪はなくならないので、まずはこの2つをやってみてください!

子どもの脳は、「楽しそう!」とか「簡単そう!」と感じることで動き出しやすくなります。

だからママたちの声かけがものすごく大事なんです!

どんな情報を声かけにのせたら、「楽しそう!」「簡単そう!」と子どもは思うでしょうか?

発達科学コミュニケーションでは、自分とわが子の観察したことを記録し、脳にどのような情報を届けたら、

子どもが癇癪を起こさなかったか?

動き出しやすくなったか?

がわかるようになっています。

お子さんの癇癪の対応に困っているママさんは、

自分が毎日お子さんにどんな言葉を届けているか?

どのような言葉にお子さんがどう反応しているか?

自分観察をする、わが子の観察をする、の2つのことから始めてみましょう。

脳にどんな情報を届けたらお子さんが癇癪を起こさないのか?

その対応が見つかっていくと思いますよ。

執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

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