指示されたことを覚えられない小学生がスムーズに動けるようになるのは十分な「何か」を一つ与えるだけ!

小学生の子どもが、お母さんが指示したことを覚えておらず、ほとんどをやっていないことありませんか?それは、発達でこぼこキッズが脳の処理に時間がかかることが原因かもしれません。そんなときは声かけに十分な「何か」を一つ与えるだけで解決できますよ。

ほとんど忘れてる!指示されたことを覚えられない小学生

小学生の子どもが、お母さんが指示したことを覚えておらず、ほとんどをやっていない、ということありませんか?

我が家には、自閉症スペクトラム(ASD)グレーゾーンの小学6年生の息子がいます。

息子は小学4年生の冬から不登校になりました。

不登校前の息子は、学校での忘れ物が多く、やるべきことができないことがたくさんありました。

特に一度に複数のことを指示しても、全てできることはありませんでした

例えば、私が

「宿題はやったの?
 明日の学校の準備を今のうちにしたら。
 先生が忘れ物が多いって言ってたよ。
 給食のセット洗うから出しておいてね。
 学校のお手紙もあったら出して。
 それから連絡帳は?」

と言うと、連絡帳だけ出して、他のことはほったらかしになっていました。

そのような息子に私はガミガミ、くどくどと指示を出し、最後に息子は癇癪をおこしてキレる

私もイライラして怒りだす、というパターンを繰り返していました。

 

発達でこぼこキッズの脳は言葉の処理に時間がかかる?

発達でこぼこの子どもの脳の処理スピードはとてもゆっくりなため、一つ言ってもその一つが処理されるまでに時間がかかるケースの方が多いです。

矢継ぎ早にかけた声かけで、複数のことを一度にまとめて言われると覚えられない場合があります。

子どもは、「お母さんは何を言ってるんだろう?」と考えているうちに話が終わり、結局何を言われたかわかりません。

最後に言われた「連絡帳」だけを覚えています。

しかし、「もう1回言って」と言ったら怒られるかな? だけど、もう一度教えてもらっても結局また忘れて怒られるかも… という恐怖感もあり、確認することもできません。

脳が言葉を処理する時間をつくるだけなら今からできる!

言われたことを処理するために脳が働くときには、酸素を消費しています。

酸素を消費する時間をじっくり取ってあげることが必要です。

矢継ぎ早にかけた声かけでは、最初に子どもに聞こえた声かけは脳の中に入っていきません。

脳を発達させるために、脳が正確な処理をゆっくりと行うことができる声かけを今すぐに始めていきましょう。

その方法は、脳が一つ一つの言葉を処理する時間を取ってあげるだけです。

脳が処理する時間をつくるには十分な「何か」を一つ与えるだけ

脳が一つ一つの言葉を処理する時間を取ってあげる声かけの方法は、必ず十分な「間」を取りゆっくりと話します。

一つの話をして、子どもが「分かった」という顔をしたら、次のことを話します。

例えば、 「宿題はあるの?」

あるよ。

「明日の学校の準備を今のうちにしよう」

うん、わかった。

「準備のときに給食のセットも出そう」

うん、わかった。

「準備するときに学校のお手紙も出そう」

うん、わかった。

「連絡帳も出してね」

うん、わかった。

という調子です。

複数のことを伝えるときは、メモもあるといいでしょう。

それも、なるべく短文、単語だけがいいでしょう。

①宿題
②学校の準備
③給食のセット
④学校の手紙
⑤連絡帳

だけ記入します。

息子と話すときには、矢継ぎ早に話さず、十分な「間」をとって話すようにしました。

一度にたくさんのことを言わずに、時間がかかっても一つずつ伝えることで、確実に行うことが増えました。

複数のことを話すと全てのことができずに困っているお母さん、お子さんの声かけの時は、十分な「間」をとって話してみませんか?

一つ一つの行動がスムーズになっていきますよ

執筆者:川上陽子
(New Mammyアンバサダー★★)

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