一方的で空気が読めない発達障害の子どもが登校しぶりを乗り越えるために大切なこと 

 

空気の読めない発達障害の子どもは、学校で友達とトラブルになりやすいですよね。私にも、就学後に友達関係で自信をなくした我が子の登校しぶりに途方に暮れた経験があります。ピンチの時、子どもの荒れた心に自信を取り戻した対応をお伝えします。
 

【目次】

1.一方的で空気が読めない子の友達トラブルや登校しぶりに困っていませんか?
2.発達障害の子どもが特定の相手とトラブルになりやすい理由
3.自信を失い学校に行きたくない子との関わりで親が気をつけること
4.行きしぶりの根っこにある不安を解消する3つの対応
◆思い切って休ませ、とことん共感する
◆目で見て分かる形で肯定する
◆スキンシップをルーティンに取り入れる

 
 

1.一方的で空気が読めない子の友達トラブルや登校しぶりに困っていませんか

 
 
2学期がスタートしてしばらく経ちますね。
 
 
行事や学習が本格化するこの時期、緊張やストレスが高まって登校しぶりにつながることもあると思います。
 
 
わが家の場合、一方的で空気が読めないタイプの息子が1年生の時、2学期に入ってから落ち着きがなくトゲトゲすることが多くなりました。
 
 
自閉症スペクトラム(ASD)傾向がある息子は、目に見えない状況や相手の表情を読み取るのが苦手です。
 
 
・今何をすべきかわからないため、場違いな言動をしてしまう
 
・こだわりの強さからくる、マニアックなしつこいお喋り
 
こんな特性から、運動会の列から外れる、話し合いの時に自分の意見を一方的に喋ったり悪気なく他の人の発言を否定してしまう、といったことでまわりからの指摘が増えました。
 
 
ある時、息子の発言にカチンときた上級生が息子に手を出すということがありました。
 
 
相手が上級生であったことから、その時私は子どもに寄り添う対応を優先しました。
 
 
しかし、何人かの特定の相手と同様のトラブルが起こったことで息子の特性と正面から向き合うことになり、どうにかしなければ…という焦りと不安で押しつぶされそうになりました。
 
 
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2. 発達障害の子どもが特定の相手とトラブルになりやすい理由

 
 
脳の機能として、繰り返すほどその行動は習慣化します。
 
 
息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)のうち衝動性の反応で、指摘をされイラッとするとすぐに言い返してしまいます。 
 
 

ネガティブな記憶が強いため、トラブルが続くと不安と緊張から防衛心が高まって、余計に反応しやすくなります。

 
 

クラスや通学バスには怒りっぽい子や手が出る子が何人かおり、お互い刺激しあうことでトラブルが常習化していきました。

 
 
不注意もある息子は、「友達と上手くいかない」「もともと叱られることが多い」という失敗経験とトラブルでの傷つき体験、「どうすればいいかわからない」不安が重なって自信を失ってしまいました。
 
 
そして、「友達と喧嘩したくないのにしてしまう。学校には行かない方がいい」と行きしぶるようになったのです。
 
 
 
 
ですが、私が家での対応と環境を整えることで息子は前向きに登校できるようになりました。
 
 
その過程で私が学んだ大切なことをお伝えしたいと思います。
 
 

3.自信を失い学校に行きたくない子との関わりで親が気をつけること

 
 
子どもが学校や登校することに不安を感じているなら、無理に行かせるのはお勧めしません。
 
 
学校でのトラブルを防ぐために私がしたのは、
 
 
・子どもに「こんな時はこうするよ」と正しい行動を教え込もうとしたり、「それはダメ」と感情的に叱ったりする
 
 
・学校に相談して環境を改善しようと考え、なだめすかして登校させる
 
 
という対応でした。
 
 
発達科学コミュニケーションに出会って学んだことですが、感情的な対応は子どもの行動を否定することになります。
 
 
自信を失わせ、どうすればよかったのか考える力も奪ってしまいます。
 
 
さらに、お母さん=叱られるというネガティブなイメージがくっついてしまうため、子どもは素直に私の話を聞けなくなります。
 
 
そもそも、こだわりや衝動性があって気持ちを押さえきれないタイプは、正しい行動を教え込むだけでは定着しづらいのです。
 
 
褒められる経験をしてはじめて、脳に正しい行動がインプットされます。
 
 
ですので、お説教では空気を読めない困りごとは改善しないまま。
 
 
学校に相談して配慮をお願いしてみても、状況が大きく変わることはありませんでした。
 
 
 
 
薄々感じていた、学校だけで全ての問題を解決するのは難しい。
 
 
変えられるのは自分自身の子どもへの対応では?という思いが膨らんでいきました。
 
 
脳科学では、できないことができるようになるには脳全体が発達していく関わりが必要とされます。
 
 
落ち着いて学校生活を送るために、まずは家で私が子どもの不安を取り除く対応に徹する!と決めました。
 
 
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4.行きしぶりの根っこにある不安を解消する3つの対応

 
 
子どもの行きしぶりの根っこには、「現状にどう対応したらいいかわからない」という不安がありました。
 
 
この不安を鎮める3つの対応で親子の信頼関係を取り戻し、自信を回復させると、息子は落ち着いて行動できるようになっていきました。
 
 

◆思い切って休ませ、とことん共感する

 
 
しばらく学校をお休みし、本人がやりたいように過ごしました。
 
 
この時に意識したのは、とにかく否定せず、笑顔で、子どもの話をたくさん聞いてあげることです。
 
 
お母さんに自分の気持ちをわかってもらえた!
 
 
受け止めてもらえた!
 
 
という、共感してもらう経験ができるよう心がけました。
 
 
たくさんのポジティブな会話と体験で、息子にとって家が安心できる場になりました。
 
 
学校から離れることで、私自身も子どもにゆったり接することができました。
 
 

◆目で見て分かる形で肯定する

 
 
肯定的に注目することは、自信の回復に絶大な効果を発揮します。
 
 
特に、褒め言葉を目に見える場所に飾ったことはてきめんでした。
 
 
付箋に今日の良かったことを一つ書いて、毎日子どもに手渡し、リビングのボードに貼っていきました。
 
 
内容は、当たり前のことでいいのです。
 
 
・今日は元気に挨拶できたね!
 
 
・今日はママのお話、聞いてくれてありがとう!
 
 
言葉は消えてしまいますが、文字は残ります。
 
 
いつもたくさんの褒め言葉に囲まれることで、子どもは自信を取り戻していきました。
 
 
「ママ大好き!」という言葉も、頻繁に聞けるようになりました。
 
 
 
 

◆スキンシップをルーティンに取り入れる

 
 
皮膚から受けた心地よい刺激は脳に直接届き、不安とストレスをやわらげます。
 
 
そこで、寝る前の足マッサージを習慣に取り入れました。
 
 
続けるうちに、息子の張りつめた心身の緊張がほぐれていくのを自分の手の感覚で実感できました。
 
 
親子の心の距離がグッと縮まるこのマッサージタイムは、2年たった今でも欠かせないルーティンです。
 
 
身体を触られるのが苦手なお子さんには、圧をかけるなど心地よい方法を探してみてくださいね。
 
 
 
 
2カ月ほど家でコミュニケーションを整えた結果、息子は人の話を素直に聞ける耳が育ち、感情的になる回数がぐんと減りました。
 
 
落ち着いているので自分で考えて行動できるようにもなりました。
 
 
その後、転校・支援級転籍という選択をした息子は驚くほどのスピードで新しい環境に馴染んでいきました。
 
 
仲の良い友達ができ、興味のない話題にも相槌をうったり、「今話してもいい?」と確認するなど、一方的だった話し方にも大きな成長を感じられたのです!
 
 
もし、家で気持ちと1対1でのコミュニケーションを整えないまま学校だけ取り替えても、ここまでの変化はなかったと思います。
 
 
一方的で空気を読めない子が自信を失い行きしぶったら、まずはお家でお母さんが安心させてあげること、親子の会話で「伝わった」成功体験を積むことが大切だと感じました。
 
 
その上で、必要に応じて学校・学級の環境調整をするのも有効だと思います。
 
 
私の経験が少しでも登校しぶり解決のヒントになりましたら嬉しいです。
 
 
 
 
 
 
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執筆者:山中寧子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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