ADHD不登校・引きこもりの中学生が、家でゲームや動画を見てダラダラ好きなことしかしない様子にイライラしませんか?実は負のオーラが子どもの行動力をさらに奪っているかもしれません。家で自信をつけ行動力をUPさせる接し方をお伝えします。
【目次】
1.ADHD不登校の好きなことしかしない中学生にイライラしませんか?
2.「好きなことだけ」で行動力がアップする理由
3.不登校・引きこもりの中学生の自信と行動力を引き出す親の接し方
①無条件の愛で接する
②感謝する
③脳を育てる視点をもつ
1.ADHD不登校の好きなことしかしない中学生にイライラしませんか?
学校も行かずに、
・ゲームや動画ばかりみている
・寝てばっかりいる
・お風呂も入らないご飯も食べない
最初は学校に行けない様子に心配していたママも、家でダラダラした様子が続くのを見るとだんだんイライラが募りませんか?
せめて、宿題だけでもしたら?と口にして親子バトルになっていないでしょうか。とにかく規則正しい生活を!と子どもに求めてしまうお気持ちよく分かります。
実はただ子どもは休んでいるだけ、ママはイライラを募らせているだけの状態では子どもの心は休まらないのです。
子どもが学校へ行けなくなった時、もうその時には、限界をとっくに超えていてすでに心も体もボロボロで動けない状態です。
どんな子どもも、学校は行かなければならないと思っているので、休んでいることに罪悪感をもっています。
学校を休んでいる子がゲームや動画に夢中になるのはゲームや動画がしたくて学校を休んでいるのではなく、学校を休んで不安な気持ちを紛らわせるためにしているのです。
そんな時に、ママのイライラオーラが全開で家が安心して休める場所でないと子どもは余計に行動できなくなってしまいます。
また、私の育て方が悪かったから、とママがご自身を責めていたら子どもたちは、学校は休んでいても心が休まっていないかもしれません。
だから、学校を休む選択をしているお子さんのママにどうしても伝えたいことがあります。
あなたは悪くないです、そしてお子さんも悪くない!休むのだって、勇気が必要だったはずなので本当はあなたのお子さんはとっても勇気のある子です。
自分の心を守る行動を選択することができているから、とっても芯の強い子ですよ! 大人になれないわけではないし、どんな子も本当は成長したいのです。そしてママに笑って欲しいのです。
さあ、どうやって子どもに、エネルギーチャージさせますか?
2.「好きなことだけ」で行動力がアップする理由
私は子どもに苦手なことは一切スルー、好きなことだけさせるという非常識な子育てを貫いています。 なぜなら、脳は好きなことをしている時に一番伸びるからです。
困りごとの多くは脳を育てることで解決できます!苦手なことを克服するのではなく、得意なことを伸ばすことで、自信がつくのです。
自信がつくと人は行動するようになります。そして行動するとさらに脳が伸びるという好循環につながるのです。
きっとうまくいく、という自己効力感が高まれば、人は自分をもっと高めたくなるので、さらに行動しようと好循環になっていきます。
また、好きなことを突き詰めていくうちに必ず苦手にぶつかる時があります。その時にも、好きなことなら、挑戦しようと頑張れるので乗り越えることができるはずです。もし失敗しても、好きなことだからもう一度やってみようと思えます。
そうやって強く、太く、自分自身で自信の芽を育てていくように成長していきます。
こうなれば、自分でどんどん創意工夫をし成長するステージに入っていきます。
するとさらに声もかけも通りやすくなるわけです。
まさに好循環!これを別名、子ども先生に仕立てると私は呼んでいます!ではどうやって子どもの自信を育てていったらいいでしょうか。
3.不登校・引きこもりの中学生の自信と行動力を引き出す親の接し方
子どもが家で自信を取り戻し行動していく3ステップをお伝えしますね。
◆①無条件の愛で接する
一番は見返りを求めないことです。学校に行かない子はダメな子といった評価をしないこと。
たとえ、受験や試合など結果が思わしくなかった時でも頑張ったね、と言えることが子どもの自信を育む大前提になりますよ。
世間体を気にすることなく、どんな状態であっても子どものすべてを受け入れること、それが無条件の愛です。
◆②感謝する
無条件の愛で子どもに接することができると「ありがとう」という言葉が次第に増えてくるはずです。仮にお家にいつもいる状態ならば、「感謝」できるシチュエーションを用意するといいですね。
お母さんが完璧である必要はないので、助けてもらうような場面を作りましょう。我が家では、感謝を伝えることでご飯を子どもが用意してくれることが増えました。
チャーハン、唐揚げは私が作るよりこだわりを持って丁寧に仕上げる息子の方が格段に上手です。
私だけでなく、家族に美味しいねと言ってもらえたり、感謝されるのでどんどん自信がついていきます。
役割を持たせることで、自分の存在価値が高まる効果があります。
◆③脳を育てる視点をもつ
無条件の愛で接して、感謝の言葉が増えて満たされてくると、子どもは暇な時間を苦痛に感じるようになります。
そんな時に始めた行動を、脳を育てるチャンスにしましょう!
否定せずに、その子のしていることに興味関心を持ってあげるのです。 ただし無条件ですから、それがたとえゲームであってもOK。親の思い通りでなくても見守ってください。
なぜなら、子どもの人生の主人公は私たち親ではなく、子どもだからです。
我が家の長男は2年前の中3の夏、これから受験勉強という時期に、スケボーを始めました。 次男は現在中3ですが、受験勉強ではなく、カードゲームしかしていません。
2人とも中途半端ではなく、好きなことに没頭することで自信がどんどんついていろんなことに挑戦できるようになりました。
子育てって親育てだなとつくづく感じる今日この頃です。
私は我が子が不登校や引きこもりになったことで子どもの成長や発達だけでなく、 自分自身の生き方まで深く考えることができました。
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執筆者:宮田かなこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)