言葉が遅い自閉症児のことばがグーンと伸びる!指さしのコツ

 

言葉が遅い自閉症のわが子がクレーン現象ばかり、1歳半検診で指差しをしない、喋らない…こんな不安を抱えていませんか?ママの声かけで指さしにつながる共同注意を育てれば、お子さんの言葉がぐんと伸びてきます!シンプルで効果的な方法をお伝えします。
 
 

【目次】

1.なぜ指さしでクレーンばかりの自閉症児の言葉が伸びるの?
2.1歳半で指さししない・喋らない!言葉の遅い息子が不安
3.「共同注意」が育つ声かけのコツ

 
 

1.なぜ指さしでクレーンばかりの自閉症児の言葉が伸びるの?

 
 
子どもが指さしできなくて、ママの手を取って物を指すクレーンで伝えてくることが多いと悩んでいませんか?
 
 
1歳半検診でよく聞かれる「指さし」について、言葉が遅い自閉症のお子さんを持つ生徒さんからこんな相談を受けることがあります。
 
 
・1歳半で指差ししない、クレーン現象ばかり
 
クレーンで伝えてくれても、子どもの思いが分からない
 
単語や言葉が出ても、自分の欲しいものを差すだけで意思疎通ができない
 
 
子どもの気持ちを分かってあげられないと辛くなりますし、癇癪になってしまうこともあって親子でしんどいですよね。
 
 
クレーン現象は、お子さんが言葉でママに気持ちをうまく伝えることができないために起こるものです。
 
 
コミュニケーションの発達がゆっくりな自閉症のお子さんには、言葉を伸ばす声かけをしていけるといいですね。
 
 
そこで、なぜ指さしが大事になるかというと、指さしは言葉の前段階なので、できるようにしていきたいからです!
 
 
 
 
 
指さしには大きく分けて4種類あります。
 
 
①興味の指さし: 興味を持ったものを指さす
 
 
②要求の指さし: 自分の欲しいものを相手に求める指さし
 
 
③共感の指さし: 見つけたものを他者と共有しようとする指さし
 
 
④応答の指さし: 相手の質問に答える指さし
 
 
一般的には生後9ヶ月ごろからはじまり、1歳半ごろまでに相手の注意を引いて反応を確認する③の「共感の指差し」が見られます。
 
 
自閉症の子どもは③の「共感の指さし」の獲得が難しいと言われますが、この「共感の指さし」がことばを伸ばす上でとても重要です!
 
 
興味のあるものを指さして、「ママ、見て!」と一緒にいる人と気持ちを共有しようとすることが、言葉の発達の大きなカギを握るからです。
 
 
共感の指さしが出にくい子の理由の1つに、共同注意(=他のひとと同じものを見る力)が未熟なことがあります。
 
 
共同注意の力が育つと、例えば、子どもが車を見ている時に「ママも一緒に同じものを見ている」ことが分かります。
 
 
同じものを見ているから、「これはバナナだね」と名前を覚えたり、ママの表情から危険かどうかを判断したりできます。
 
 
共同注意の力を足がかりに、共感の指さしから言葉の発達につなげていくことができるのです。
 
 
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2.1歳半で指さししない・喋らない!言葉の遅い息子が不安

 
 
現在小学2年生で特別支援学級に在籍する私の息子は、3歳で自閉症の診断を受けています。
 
 
言葉がなかなか出てこなくて、10か月の頃からクレーン現象ばかり。
 
 
1歳半健診では指さしのイラスト課題が全くできませんでした。
 
 
その後、単語や言葉が出てきても、「これ欲しい」という自分が欲しいものを伝える要求の指差ししかせず、共感の指差しが出てきません。
 
 
親子なのに息子と気持ちが通じ合えないことがやるせない。先のことを考えると不安で仕方がありませんでした。
 
 
言葉がゆっくりなためパニックを起こすこともあって、不安の強い癇癪っ子にイライラしてしまう自分を責めてしまうこともありました。
 
 
 
 
そんな時、「発達科学コミュニケーション」に出会い、脳科学に基づく自閉症の子との関わり方を徹底して学びました。
 
 
言葉が遅い息子が成長するために必要なことを学び、実践し、記録を作る。
 
 
研究を進めると、会話がほとんど成り立たなかった子育てが大きく変わりました。
 
 
私が声かけの仕方を変えることで、まず、息子の共同注意の力が育っていきました。
 
 
すると、共感の指さしもできるようになり、言葉がぐーんと伸びていきました!
 
 
「〇〇、ちょうだい」と要求の言葉しか話さなかった息子が、
 
 
「ママ見て!〇〇だよ!!」
 
 
と大好きな図鑑を持ってきて、「かわいいね」など、一緒に共有したいがための言葉が増えていったのです。
 
 
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3.「共同注意」が育つ声かけのコツ

 
 
自閉症の子が共感の指差しをできるようになるには、効果的な声のかけ方があります。
 
 
これまでお話したとおり、共感の指差しのきっかけを促してくれるのが、共同注意(=他のひとと同じものを見る力)です。
 
 
まずはママがお子さんの見ているもの・興味のあるものを観察して見つけてください。
 
 
お子さんの視線の先のものに対して「〇〇だね」と、ママが子どもと同じものを見て、指をさしながら声をかけるところからはじめていきましょう。
 
 
これで、「同じものを一緒に見ているよ」と子どもに気づかせることができます。
 
 
もし嫌がらなければ、指差しの手のかたちを補助して作ってあげて、一緒に指をさしてあげてもいいですね。
 
 
ポイントは、笑顔で楽しそうに声かけすることです!
 
 
そうすることで、「ママと一緒に同じものを見るのは楽しい!」と子どもは記憶します。
 
 
脳に楽しい記憶ができると、「また、やりたいな」と子どもはその行動を繰り返します。
 
 
こうして共同注意の力が育っていきます。
 
 
とてもシンプルな方法ですので、ぜひやってみてくださいね!
 
 
 
 
共同注意の力は、「ママ、見て!」という共感の指差しを促す呼び水です。
 
 
ママとのポジティブなコミュニケーションの中で、お子さんの伝えたい気持ちを育てることがとっても大事です。
 
 
私は子どもの気持ちがわかると、はじめて「子育てが楽しい!」と思えるようになりました。
 
 
指さしで親子の気持ちがつながって、お子さんとのコミュニケーションが豊かなものとなりますように。
 
 
ご参考になりましたら嬉しいです。
 
 
 
 
 
 
 
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子どもの行き渋りにどう対応するのが正解か分からず困っていました。こちらの本を読んで、行き渋りが悪化する対応をしていたことに気付き、はやめに知れて良かったと思いました。また、どう対応したらいいのか、具体的な対応と声かけが書かれていたので、ありがたいです。今日から取り組んでみます。
 
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執筆者:東原あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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