苦手なことが多い発達障害・グレーゾーンの子どもたち。そんな姿にガミガミ言えば言うほど、親子関係はギクシャク…でもちょっと待って。子どもに期待する姿と、ママの行動は一致していますか?子どもは苦手の乗り越え方をママの行動から学んでいますよ。 |
【目次】
1.自分の苦手にどう向き合っていますか?
苦手なことが多く、チャレンジすることにも消極的な発達障害・グレーゾーンの子どもたち。そんな姿をみて、
・がんばりなさい
・ちゃんとしなさい
とガミガミ怒って親子関係がギクシャクしていませんか?
でもちょっと待って。そんなふうに子どもに声をかける前に自分の胸に手をあてて聞いてみて欲しいのです。
それは、自分にも苦手なことはないだろうか?そして、自分はその苦手に挑戦している姿を子どもに見せられているだろうか?ということ。
実は、どれだけガミガミ怒っても、どれだけ雄弁に理想を語っても、子どもは親の言ったことと実際の行動が一致しているかちゃんと見ているのです。
つまり、
・子どもに自立してほしければママも精神的、経済的に自立している。
・きちんとマナーを守ってほしければママも社会的なマナーを身に付けている
・勉強が好きになってほしければ、ママも常に学びの姿勢を忘れないでいる
など、ママ自身が、子どもにこうなってほしいと願っていることを自ら実践していること。
つまり発達障害・グレーゾーンの子どもとの親子関係を良好にしていくには、ママ自身が行動して子どもに示していくことが大切なのです。
2.ママだからって、やりたいことを諦めなくてもいいんです
先日、高校時代の友人が出産したのでベビーちゃんに会ってきました。
この友人、15年間東京で働いていましが、出産を機に地元に帰ってきたのです。なぜだと思いますか?
それは0歳から保育園にいれたかったから。東京だと厳しい入園も、地方なら入りやすい。すでに第一希望の園に決まり、4月からは仕事復帰。週3日、東京まで通うそうです。すごい行動力ですよね?
ここまで行動するには、なかなか勇気がいりますが、彼女のもっとすごいところは、自分の性格をわかっているということ。
「仕事がしたい」
「子育てもあきらめたくない」
そのためには子どもを保育園に入れなければならない。だから確実に入れる地方に引っ越す。ママだからってやりたいことを諦める必要はないと思うのです。ママである前に一人の人間です。成長したい、という気持ちがあってもいいじゃないですか。
むしろ、素敵なことだと思います。そんな前向きな姿勢には刺激を受けますし、すがすがしい気持ちになりました。
でも、それって一部の限られた人のエピソードでしょ?私には無理…と思われましたか?大丈夫です、今すぐ現状を変えて大きいことをしないとダメなわけではありません。
今日からできる、ほんのちょっとのことでいいんです。次の章でご紹介しますね。
3.発達障害・グレーゾーンキッズとの親子関係を良好にするシンプルな方法
私には発達障害に凸凹のある息子がいます。そして、自分の子育ての経験からしても、ママが成長すれば子どもは確実に伸びます。それはなぜでしょうか?
子どもは未知の出来事に遭遇したり、はじめての経験をするとき、大丈夫かな?という「不安」を抱えているもの。
もともと発達障害・グレーゾーンの子どもは苦手なことが多く、普段から怒られることも多い。そして、嫌な記憶もため込みがち。ですから、挑戦することに人一倍勇気がいるのです。
その不安を払拭し、期待と安心に変えてくれるのは誰だと思いますか?
そう、ママの存在なんです。
たとえばお子さんと一緒にこんなチャレンジはどうでしょうか?
・子どもが苦手な運動に挑戦しているから、自分も苦手な逆上がりを一緒にやってみる
・実はママも忘れ物が多いなら、どんな工夫をしているのかその姿をみせる
などなど、子どもの立場からすれば
・がんばりなさい
・ちゃんとしなさい
とガミガミ言うママより、自分の苦手をオープンにして一緒に頑張ってくれるママの方がいいですよね。
困りごとがあったとき、それをどう乗り越えればいいのか、ママが試行錯誤しながら行動で示してくれる。子どもにとってこんなに勇気づけられることはありません。
そして、ママも子どももお互いに成長していく姿に感動できれば、ガミガミ言うシーンも減り、親子関係も良好になってきますよ。
いかがでしたか?発達障害・グレーゾーンの子どもの子育ては、気力も体力もたくさん必要です。
子育てがもっとラクになったら…
この子のことが心配で離れられない…
という思いもあるでしょう。でも、一番心配な発達障害・グレーゾーンの子どもの子育てはきちんとしたサポート方法を知ることからはじめてください。
これは、自分自身の成長にも繋がります。子育ては自分育てなのです。
パステル総研では、発達凸凹キッズの子育てに日々奮闘しているママ達が毎日情報を発信しています。
悩んだ時にはいつでも元気をもらいにきてくださいね。
執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)