子どもの偏食ってお母さんを悩ませますよね。でも、偏食はお母さんのコミュニケーションで変わることがあります。そして、一口食べてみようと挑戦する気持ちは、食事以外の場面でも発揮して、子どもの世界を広げてくれます。 |
【目次】
1.小児科医から言われた「一口食べられるようになるとこの子の世界は広がる」
みなさんは子どもの偏食で悩んでいませんか?
私には小学校2年生の息子がいます。 息子は、3歳頃からどんどん食べるものを選んでいきました。
最終的には、白いご飯、うどん、そば、しらす、のり、さつまいも、きなこ、フライドポテトだけが安心して息子が食べられる物になりました。
お菓子でさえも、ポテトチップス、バニラアイス、チョコレートを一口くらいしか食べられませんでした。
調理の工夫はありとあらゆるものを試しました。食事のたびに「おいしいから食べてごらん!」「食べないとダメだよ!」とあれこれ言いましたが、全く食べらるようになるものが増えませんでした。
心配した私は、5歳頃に一度小児科で相談したことがあります。
そのときに、「一口でも食べられるようになるとこの子の世界は広がる」と言われました。
もし極度の貧血等があれば鉄材の処方ができるとのことで、採血もしてもらいましたが、特に栄養状態で問題になることはなかったです。
そのときの私は、子どもの偏食に具体的にどうしていいか分からず、一口食べられるようになると、食事以外の世界も広がるなんて全くピン!と来なかったのです。
そんなとき、発達科学コミュニケーションに出会い、食事に関するコミュニケーションを変えると、一口食べてみようと挑戦できるようになりました。
当時の息子は、人とのコミュニケーションが苦手で、話しかけられても返答できなかったり、私の後ろに隠れて黙っている子でしたが、本当に人間関係が広がったのです!
2.お母さんだからできる子どもの偏食が変わるコミュニケーション
偏食の子どもが、どう感じているか?なかなかお母さんが理解するのは難しいですよね。
でも、お子さんの感じ方を知ると、お母さんもそうだったのか!と分かることがあります。
私はまず、お母さんが息子が食事に関してどう思っているのかを知るおうちカウンセリングで 息子の思いを聴きました。
例えば、食事の時に出した物が苦手だった場合、「食べれないかな?何が苦手なのかな?」と否定しないで 優しい口調で、聞いてみてください。その子の感じている食事の世界が見えます。
息子は「味が変に感じる」「熱いものは口の中が痛い」「べちゃっとするものはいやだ」「お菓子のにおい(香料)が気持ち悪い」など私が気付かなかったことを教えてくれました。
食事のたびに食べなさいと言われるのも、いやだと言っていました。 息子が食事でつらい思いをしていることを理解しました。
今までガミガミ言っても食べられるようにはならなかったので、思い切って食事のたびに「食べないとダメだよ!」と否定的なコミュニケーションを止めました。
そして、肯定的なコミュニケーションに変えました。
食事の内容は家族と一緒にして、苦手な食べ物でもひとまず並べます。
それだと、食べられないものが多かったですから、食べられないときは本人が希望したら、確実に食べられるものも追加で出しました。
息子の場合は、大好きな食べ物が白いご飯、しらす、のりでした。おかずが食べられなかったのです。
ですから、その日のおかずが何も食べられないときは、「そっか~苦手だったか!」と言ってしらすやのりを出していました。食べないからと否定はしません。
それを繰り返しているうちに、一口挑戦してみる!とおかずを少しずつ挑戦できる物が増えました。
一口かじるだけで、「お!一口挑戦できたんだね!また食べられるものが増えたね!」と喜びました。本当にうれしかったのです。
すると、他人とのコミュニケーションが苦手だった息子の世界も広がったのです。
会話のキャッチボールができたり、私から離れて同級生と遊べる様にもなりました。
挑戦してみよう!という気持ちは食事だけでなく、他の場面でも発揮できるようになるのです。
今、子どもの偏食に悩むお母さんは、ぜひ食事に関する子どもの感じ方を知り、否定的なコミュニケーションを手放してみてください!
私の経験が、お子さんの偏食を言い方向に導いてくれることを祈っています。
偏食で悩む親子が前向きになれるコミュニケーションをご紹介!
執筆者:小出さとみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)