発達障害グレーゾーンの子どものマイペースで興味の幅が狭い特徴は悪く見られがちですが、これは集中力が高く探求心があり想像力豊かだからだと言えるのです。大人の尺度で子供の可能性をつぶさないでください!とことんやった達成感で脳はぐんぐん発達します! |
【目次】
1.発達障害グレーゾーン・隠れアスペルガーの子どものマイペースな特徴
2.マイペースな特徴はこれからの時代に求められる?
3.子どものやりたいことをとことんやらせてあげましょう!
4.子どもの世界は無限大!大きな可能性が隠れています!!
1.発達障害グレーゾーン・隠れアスペルガーの子どものマイペースな特徴
わが家の小学生の息子はマイペースで興味関心の幅が狭いタイプです。
マイペースな子どもはどうしても自分のペースで進んでいく傾向があるため、興味があるものはすぐ行動できるけど、興味がないものに対してはま~ったく反応ナシ!
そして、自分の得意なことへの集中力はハンパないので集中しすぎていまい、時間を忘れてしまうことも。
加えて、このタイプの子どもは自分なりの思考回路を持っています。空気が読めなかったり、人に合わせられなかったり。
発達科学コミュニケーションを学ぶ前の私は、そんな子どもに毎日毎日怒ったり、威圧的に接したり、ドスのきいた声を発してみたりしていました。しかし、息子のマイペースは全く変わりませんでした。
子どものこのようなマイペースな特徴は一般的にどう見られることが多いでしょうか?
・マニアックすぎる・変わり者
・切り替えが難しい
と否定的に見られることが多々あります。
横一列を望んできた日本人はこの特徴を否定的に見てしまうことが多いのです。このような特徴は発達障害アスペルガー症候群の子どもに見られます。
発達障害グレーゾーンである隠れアスペルガーの子どもは一見、目立って何かをするわけではないから発達障害グレーゾーンだと分からないことが多いです。
ですから私は隠れアスペルガーと読んでいるのですが、この特性を分かってもらえずに対応されてしまうと本人はツライのです。
まだ小さな子どもたちは、これがツライ状況なのか普通なのかという判断さえつきません。なぜなら、経験が圧倒的に少ないからです。
大人になった私達なら、少し合わない人や合わない環境があれば距離を置いたり、自分の心の持ちようをコントロールしたりできます。
しかし、小さな子どもたちはそれらの術がないのです。適切な対応をされない状況下でいると二次障害になりやすくなります。二次障害とは、攻撃的になったりウツウツしてしまったりする状態です。
ですから、少しでも子どもの特性をお母さんが理解して、お母さんがその子どもに合わせた対応・コミュニケーションをし、子どもたちが悩み・苦しむことのないようにしてほしいのです!
大好きなお母さんが自分のことを一番理解してくれるからです!お母さんは子どもにとって最強なのです!
2.マイペースな特徴はこれからの時代に求められる?
隠れアスペルガーの子どもの、興味の偏りやマニアックさ、切替の難しさは悪くみられることも多いのですが、見方を変えれば
・集中力がある
・探究心がある
・想像力・創造力がある
という特権をもっていると言えるのです!
これからはAIの時代がやってきます。AIは今まで人間がやってきた計算や記憶・事務処理など誰がやっても変わらない作業を人間の代わりにやってくれるのです。
ですので、AIがやれないことが得意な人間が生き残っていくうえで求められるようになりますよね!
AIがやれないこと、それは、まさに発達障害グレーゾーン・隠れアスペルガーの子どもたちが得意とする探求心、独創性や想像・創造力を働かせた思考などではないでしょうか?
これからの時代私たちのような子どもが求められる時代になってきますよ!
3.子どものやりたいことをとことんやらせてあげましょう!
では、具体的にマイペースで興味の偏りが強く、切替が下手な子どもに対してお母さんはどのような対応をすればよいのでしょうか?
発達障害グレーゾーン・隠れアスペルガーの子どもたちには考える力や想像力・創造力があり、頭の中ではとっても面白い世界が広がっていることがあるのですが…
しかし、いつの間にか周りに合わせるようになり周りからの言葉かけにより想像力・創造力が隠れてしまうのです。
ですから、大人の尺度・考えでその子どもの独特の想像力・創造力を潰さないであげてほしいのです!
子どもの独特な世界のなかにある興味を深めて、やりたいことをやる!それをやり切る!達成する!とことん追求する!ということを経験し『こう頑張ればできるんだ!』という自己学習力がついてきます。
きっと集中しているときは周りのことなんて何も考えていないでしょう。そして、このような子どもに時間を守りなさい!などいう人もいるでしょう。
でも、私は思うのです。ここがゆったり子育ての極意!スピード感だけでは効率的だけでは脳は成長しないのです。
脳は達成感を味わったとき
できる!
楽しい!
と思い、成長していくのです。
ですので毎日・毎回はできなくても時には、とことん付き合ってあげてくださいね!
少し周りとズレようが大丈夫です!きっとその中にキラリと隠れているもが見つかりますから!興味関心を抱くことで考えることができ、思考力がアップします!
机上の学びよりも体験・体感・経験をいかにさせてあげられるかが私たち親の力の見せどころです!
4.子どもの世界は無限大!大きな可能性が隠れています!!
発達科学コミュニケーションを学んだ後は私自身が根拠とテクニックを身につけて、自分の言葉を変え、息子への自分の対応を変えていきました。
今の息子も基本的にはマイペースで、好きなことへの集中力が高くて、物事の切り替えはできません。興味があることはとことん知りたい!やりたい!という特徴のある子どもです。
自分のペースを崩さず自分のやりたいことに徹するのです。
子どもが達成感を感じることや興味を深めてみることについて、具体的な例を挙げてお話ししましょう。
ハマるととことんやっていく息子の書いた絵が学校に飾られていました!
息子はわざわざ居残りをして仕上げたのです。これを作り上げるのには集中力が要りますし、不器用な息子ですから細かい作業が苦痛に感じることも多々あったと思います。
しかし、「この絵を仕上げたい!」と言う思いから一生懸命作り上げたんでしょう。
居残りをして帰ってきた時もこの作品を持って帰ってきた時も、息子の顔は晴れやかでした!やり切ったという達成感を感じていたのだと思います。
それに、正直、子どもは大人がくだらないと思うようなことで遊んでいたりどうしようもないことを考えいたりしますよね!?
例えばうちの息子の例ですと、「どんぐりって本当に芽が出て大きくなるのかな?」と言い、自分で植えていたり…。
そのどんぐりの芽が本当に出て、スクスク大きく育っています。このように興味を持ったことを深めていくことで、思いもよらぬ発見ができるのです。
または、アメリカの大統領選について「僕は、トランプよりバイデン氏の方がイイな!」と突然言い始めました。
ちなみに、こんな会話を家族でしていないのですが、息子は適当に答えているのではなく、「トランプ氏は経済を第一に立て直すって言ってる。でも、バイデン氏は環境問題に取り組むんだって!だから、僕はバイデン氏がいい!」と理由と根拠まで伝えてきました。
正直、今、その話より明日の準備して!片付けて!って思ったんです。でも、ここで「明日の準備やって!」とは言えません。
だって、この会話をしている息子の顔はキラキラしてますし、私の会話より、もっと広い世界を見ていたりするからです。子どもの世界観って大人が思うよりずっと大きいんです。
私の生徒さんの中には、「子どもが宇宙から隕石が落ちてくるって本気で思っていて不安になってしまうんです」とか「家の模様替えを何度もしてこちらは振り回されて大変…」などのお悩みを聞きます。
ですが、宇宙のことを真剣に考えられるくらい思考力の脳エリアが得意分野なんです!模様替えが何度もできるくらい創造力が豊かで感性が研ぎ澄まされているんです!
要は、今見えている子どもたちの困りごとの裏には得意なことが隠れています。子どもの世界は無限大です。しかし、いつの間にか大人が可能性を潰していることがあるのです。
ですので、その可能性を潰さないような声かけが必要です!お母さんが味方になってあげてほしいです。
とことんやらせることで、達成感が脳を育てている!子どもが興味を持つものこそ脳を発達させるチャンスですよ!
▼子どもの世界がぐんぐん広がる旅育とは?▼
子どもの可能性をさらに拡げるコミュニケーションをお伝えしています!
執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)